次に、仮屋漁業協同組合を訪問しました。仮屋湾は、九州でも有数の養殖マダイの生産地です。今回、漁船に乗って、仮屋湾に浮かぶ養殖生け簀まで行き、皆さんとお話をさせていただきました。
生け簀への移動中、船から仮屋湾の風景を見ていると、緑豊かな山々に囲まれ、深い青が美しい海の様子に、この環境こそが質の良いマダイを育んでいるのだろうと感じました。
到着すると、まず、生け簀の巨大さに驚きました。仮屋漁業協同組合の山口組合長はじめ皆さんによると、養殖生け簀は、通常、1辺10m程度のところ、仮屋漁協では1辺24mの生け簀を使用しているそうです。大きな生け簀を使うことで、魚へのストレスを軽減することができるため、健康でおいしいマダイが育つのだそうです。
仮屋漁協のマダイは「仮屋真鯛」というブランドで流通しています。実際に生け簀の中で、悠々と泳ぐ大きなマダイを見ると、漁協の皆さんのこだわりと情熱を感じることができました。
出荷先としては、福岡方面が多いとのことですが、魚価について伺うと、私の想像よりも低い金額に驚きました。生産者の皆さんが安心して漁業を続けていくためには、魚価を少しでも引き上げていかなければなりません。今後、マダイの生産地として、質の良いマダイを生産することに取り組むことはもちろん、その付加価値をしっかりとアピールしていく必要性を強く感じました。
マダイ養殖の現場を訪問するのは初めてでしたが、皆さんのお話を聞き、実際のマダイを見て、その可能性を認識することができました。これからも、生産者の皆さんが、誇りをもって漁業を続けていけるようにしていきたいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
浜野浦棚田保全組合、仮屋漁業協同組合を訪問して、それぞれの地域でがんばっている皆さんにお会いすることができ、たいへんうれしく思いました。
県内のそれぞれの地域で、自然環境や脈々と受け継がれてきた伝統を守る皆さん、様々な産業に携わる皆さんなど、たくさんのがんばっている方々がいらっしゃいます。そんな皆さんがこれからも安心して活動していけるように、私も、その実情にあわせて、一つ一つ細やかに対応していきたいと思います。
地域それぞれががんばる佐賀県へさー行こう!!