始めに、予約制いこカーの利用者さんとドライバーさんからお話を伺いました。予約制いこカーは、町内を4区域に分け、それぞれの区域を担当するタクシー会社が決まっています。利用者の皆さんは、いつも同じタクシー会社を利用することができ、専用のドライバーさんがいらっしゃる区域では、いつも同じ方に運転していただけるそうです。ご高齢の方も気軽に安心してご利用されているとのことでした。
田島健一町長からは、予約制いこカーで下車できる停留所として、役場をはじめ病院やお店など、生活に必要な多くの場所を指定しているというご説明がありました。利用者の方からは、好きな時間に利用することができ、気軽に外出できることが嬉しいので、これからもずっと継続していただきたいという声をお聴きしました。
これから、ますます高齢化が進んでいく中、移動手段の確保とともに、交通事故を減らすためにも、是非多くの方に利用していただきたいと思いました。
その後、定時定路線型のいこカーに乗って、旧有明庁舎の停留所から次の目的地の役場庁舎まで移動しました。この間にも15箇所の停留所が設けられており、利用のしやすさへの配慮が感じられました。
移動途中に、病院へお見舞いに行かれる方やお買い物に行かれる方と乗り合わせることができました。回数券を利用して、週に2~3回利用されるという方から、行先のお店では、買い物だけでなく、皆さんとお話することが楽しみだというお話がありました。このいこカーは地域の移動手段としての役割だけでなく、皆さんのコミュニケーションづくりにも一役買っているようです。
役場庁舎に到着後、いこカーを運行されているタクシー会社の方からお話を伺いました。定時定路線型のいこカーでは高校生が通学で利用するようになったことや、予約制いこカーではこれまでご家族の送迎に頼られていた方が利用されるようになったことなど、新たな地域の移動手段としていこカーが活用されている様子がよくわかりました。既存の交通機関の売り上げに影響も見られたそうですが、タクシー会社の皆さんからは、地域のニーズに細やかに対応できる移動手段の確保に協力していきたいとの声をいただき、とてもうれしく感じました。
地域における移動手段の確保はとても重要な課題です。これからもタクシー会社、町が一体となって、住民の皆さんが利用しやすい いこカーを守っていっていただきたいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
コミュニティタクシー いこカーの利用者や運行されているタクシー会社の方々のお話を伺い、お住いの方々がその地域で自立して生活できるように、皆さんが一体となって移動手段の確保に取り組まれていることが分かりました。
それぞれの地域が、住民のニーズを把握しながら、地域の実情にあった多様な移動手段の確保に取り組めるように、県としてもしっかりと支援していきたいと思います。
誰もが気軽に自由に移動できる佐賀県へさー行こう!!