今回訪問した佐賀県立うれしの特別支援学校は、佐賀県西部・南部地区の特別支援教育の中心として、知的障害や肢体不自由のある児童生徒に対し、自立と社会参加ができる力を身につけられるよう指導・支援を行っています。
はじめに、学校内施設や授業を視察させていただきました。木造で落ち着いた雰囲気のある学校では、先生方が児童生徒の障害に応じて丁寧に指導・支援をされていました。小学部では、「遊びの指導」として吹く動作を使って遊びを広げる学習が行われていました。息を吹く動作を「見える化」するために、紙のリボンやリコーダーなどを吹いたりシャボン玉を作ったりして段階的に吹くことを実感できる内容で、とてもきめ細やかな配慮がされていることを実感しました。ようやくシャボン玉を作れるようになった皆さんは楽しそうで、見ているだけで元気をもらいました。中学部、高等部でも、生徒の皆さんの状況に合わせた授業が行われており、皆さんのがんばっている様子に触れることができました。高等部では、商業高校と同程度の簿記の授業が行われていたり、作業学習として花瓶や家具を作ったりしている様子を拝見させていただき、生徒達の状況を踏まえた丁寧な支援・指導の大切さを実感しました。