道の駅鹿島は、平成6年に佐賀県で第1号の道の駅として登録され、さらに、平成27年1月には、国から「重点道の駅」として選定されました。地域に活力を呼び込むゲートウェイ型の道の駅として、地域おこしの中心的役割を担っています。
はじめに、道の駅を運営する七浦地区振興会の増田会長、藤事務局長に、農水産物の直売所「千菜市(せんじゃ~いち)」をご案内いただきました。新鮮な農水産物や千菜市内で作られたお菓子、オリジナル商品の海苔ドレッシングや七浦れもんジュレなど、鹿島の魅力あふれる品々が並んでいます。地のものにこだわっているとのことで、道の駅鹿島が地域の活力の創出に大きく貢献していることを実感しました。
また、道の駅鹿島では、移動販売車「千菜市号」で地域の公民館などを訪問し、買物弱者への支援をしています。今後、高齢化に伴い、買物などの支援を必要とされる方々は増えていくと思います。皆さんからは、人手の面や収益の面で課題があることもお聴きしましたので、このような取組をきちんと維持していけるような仕組みを考えなければならないと感じました。
道の駅の目の前に広がる干潟では、ガタリンピックや干潟体験など、観光面での取組について伺いました。干潟体験は、関西方面や九州他県からの利用者が多く、修学旅行生の利用もあり、多くの皆さんにその魅力を体験いただいているそうです。また、潮の満ち引きを利用する伝統漁法「棚じぶ漁」やラムサール条約湿地に登録された肥前鹿島干潟の保全の拠点となっている干潟展望館もご案内いただき、有明海という豊かな資源を大切にしながら、次の世代へしっかりと受け継いでいこうとされていることを実感しました。
最後に、七浦地区振興会や鹿島市の皆さんと意見交換を行いました。樋口久俊市長から、干潟体験の受入可能な人数など、道の駅鹿島の課題と、今後の整備計画についてご説明いただきました。最大の魅力である干潟を活かすために干潟交流館を新設したり、キャンピングカーのためのスペースを用意したりと、様々な計画をされているそうです。
道の駅鹿島の魅力をより一層高めていくためには、鹿島の豊かな自然や農水産物などにこだわり、干潟などここにしかない魅力をしっかりと磨いていくことが大切だと思います。今、鹿島は、酒蔵ツーリズムや祐徳稲荷神社、ガタリンピックなど、多くの方々を引き付けるコンテンツに溢れています。道の駅鹿島には、これらのコンテンツと有機的に結びつきながら、いつ来ても鹿島や有明海のすばらしさを感じることができる機能を担ってほしいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
地域の魅力にこだわり、それを最大限に活かすことによって、地域おこしの中心となっている道の駅鹿島の取組を拝見しました。
道の駅自身の魅力を高めることはもちろん、周辺の様々なコンテンツを結びつける機能や地域住民の生活を支援する機能なども高めながら、地域の核としてますます発展していただきたいと思います。
地域の魅力を活かし、地域の活力を創出する道の駅へさー行こう!!