今回は、建設業で活躍されている女性技術者の皆さんを訪問しました。建設業は、産業全体と比較して女性の就業者の割合が少ない状況にあります。しかし、当日皆さんが働かれている現場を訪問し、写真撮影や測量といった施工管理業務や設計など様々な業務に携わり、活き活きと活躍されていることが分かりました。
はじめに、女性技術者の一人である牟田建設株式会社の中山さんが働かれている道路改良工事の現場を拝見しました。この工事では、道路の幅を広げてその両側に歩道を作っているそうです。中山さんは、写真管理業務や安全管理業務のほか、工事現場付近を通行する小学生の誘導や地域住民の方々へ配布する資料の作成などを担当されているとのことでした。
中山さんご自身は男性との体力面での差異を心配されていましたが、作業所長さんをはじめ現場の皆さんからお話をお聴きして、中山さんが周囲の方々と協力してしっかりと業務に取り組まれている様子が伝わってきました。
その後、場所を移動して、佐賀県内の建設会社で活躍されている女性技術者12名の皆さんとお話をさせていただきました。建設業で技術者として働くこととなったきっかけや日頃の業務内容などをお伺いし、ものづくりへの想いや災害時における建設業の重要性など、皆さんが建設業に対して誇りをもたれていることがとてもよく分かりました。
建設業では、女性に限らず若手も含めて人手不足の状況にあります。現状を打開するためにはどうしたら良いかについて、皆さんのお考えを伺うと、「技術面における研修会を実施するなどして、技術者を県全体で育成することが大切だと思います。」、「建設業で女性技術者が活躍できるということや、建設業の魅力をもっとアピールしていくことが必要です。」など、数多くのご意見をいただきました。また、仕事と出産・育児との両立のために必要なことなど、職場でのさまざまな課題も伺い、建設業の発展のために、業界や行政が一体となって努力していかなければならないと感じました。
今回お会いした女性技術者の皆さんは、日頃から集まって職場のことや建設業全体のことなど、幅広く話し合われているそうです。当日は、皆さんの会の名称を「さがん建設女子」と決定させていただきました。これからも建設業、そしてそこで働く女性技術者の皆さんの活躍のために活発な活動を続けていただきたいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
建設業で活躍する女性技術者の皆さんを訪問し、実際に女性技術者の方が働かれている工事現場を視察させていただいたり、日頃の業務内容や職場の課題などさまざまなお話しをお聴きすることができました。
私たちが安心して生活を送る上で必要不可欠なインフラなどの整備に加え、災害時にも重要な役割を果たしている建設業で、女性技術者の皆さんが活躍するためのヒントを得ることができたと思います。業界の皆さんと手を取り合い、建設業の魅力向上に努めてまいります。
建設業でも女性の個性と能力が発揮される佐賀へさー行こう!!