作礼山の中腹(標高300~500メートルの傾斜地)に位置する平之地区では、他の過疎地域以上に過疎化と高齢化が進んでいます。
平之分校活性化協議会では、平成20年に閉校した旧唐津市立厳木小学校平之分校と地域の豊かな自然を活かし、平之地区の活性化に取り組んでいます。
はじめに、木造で温かみのある分校とその周辺をご案内いただきながら、協議会の取組についてご説明いただきました。後継者がいない中で、地域を盛り上げるために何ができるのかを考え、地域一丸となって、農家レストランやニジマスの養殖・釣り体験、漬物づくり、竹細工の制作など、多種多様な活性化策に熱心に取り組まれていることが分かりました。活性化策の一つである農家レストランに関して、秀島会長からは、「お客さんが本当に美味しいといって喜んでくださるのが励みとなっており、今では自信を持って運営しています」とお話しいただきました。
その後、平之分校活性化協議会の皆さんと意見交換を行いました。秀島会長からは、「若手がいないため、活動をいつまで続けられるのか、地区の豊かな自然を守ることができるのかといった課題を抱えています。しかしながら、この地区に住んで良かったと楽しみながら活動することが大切だと思うので、頑張っていきます」と心強いお言葉をいただきました。
平之地区には、美しい紅葉の庭園である環境芸術の森や、著名な作礼窯など、貴重な地域資源が数多くあります。それらをさらに活用して平之地区に人を呼び込み、平之地区を盛り上げ続けていってください。
【山口知事のさー行こう!!】
廃校を核とし、地域をより元気にするためのさまざまな活動に取り組まれている姿は、とても頼もしく感じました。地域の皆さんが、この地域にある素晴らしい資源に気づき、それらを磨き上げ、他にない魅力あふれる場所として発展していっていただきたいと思います。
県内外から共感される魅力に満ちた佐賀さいこう!