都紀女加王墓と古墳公園を守る奉仕団の皆さんは、県内で唯一宮内庁が管理する陵墓である都紀女加王墓と隣接する古墳公園周辺において、除草作業や花の植栽等の環境美化活動を行っています。また、町の特産品を活用した日本酒づくりにも取り組んでいます。
当日は、武広勇平上峰町長にもご同行いただきました。
まず、陵墓や古墳公園周辺をご案内いただきながら、日頃の活動についてお聞きしました。町民の手で環境美化活動に取り組むことにより、地域の貴重な歴史的資産を守り受け継いでいこうとされている皆さんの想いをうかがい知ることができました。
次に、奉仕団の皆さんが作られている日本酒「鎮西八郎」についてご説明いただきました。原料には、町内の食用米や町木であるツバキの花の酵母を活用したそうです。日本酒の名前も、平安時代末期の武将である源為朝が鎮西八郎と称して鎮西山の山頂に城を築いたという伝説にちなむなど、町の活性化に向けた細やかなこだわりを感じました。
最後に、奉仕団の皆さんと意見交換を行いました。団員の方からは、「環境美化活動に加え、古墳公園の環境整備を行い、町民憩いの場にできればと思っています」とお話しいただきました。奉仕団の皆さんが中心となり、町内外を問わず多くの方に親しまれる場所へと育てていただきたいと思いました。
【山口知事のさー行こう!!】
県や町の制度を利用しながら、地域の歴史的資産の保全と活用に自発的に取り組まれており、とてもうれしく思いました。皆さんとともに、県内の貴重な史跡をしっかりと守り、後世に伝えていきたいと思います。
住民自らが地域の歴史的資産を保全・活用していく佐賀さいこう!