稲佐の森を育てる会は、荒廃の一途をたどっていた稲佐山の自然や恵みを次世代に引き継ぐため、竹の伐採、樹木の植栽や下草刈り等に取り組んでいます。当日は、田島健一白石町長にもご同行いただきました。
まず、会の皆さんにご案内いただきながら、稲佐の森を拝見しました。長きにわたり地道に活動してくださっているおかげで、竹が生い茂り荒れていた森林はかつての美しい姿を取り戻しつつあるように感じました。豊かな森にするため、継続して活動している皆さんからは、「竹の伐採や下草刈りはもちろん、伐採した竹を運ぶ作業も大変でした」、「なかなか地権者の方の同意が得られず苦労しました」とお話しいただきました。
会の皆さんは、樹種の案内看板の設置や小学生へのシイタケの菌打ち体験の指導など、多くの方に親しみを持ってもらえるような森づくりにも取り組まれているそうです。今では県内外から多くの観光客が訪れているとお聴きし、とても嬉しく感じました。
続いて、会の皆さんと意見交換を行いました。ご高齢でありながら、生き生きと活動を続けられている秘訣について、「活動の合間に、芋や餅を焼きながら焚き火を囲んで話をすると、楽しい気持ちになり、活動へのやる気が湧いてきます」と教えていただきました。皆さんが焼いてくださったお餅は本当においしく、身も心も芯から温まりました。
最後に、会の皆さんが整備されている森の一画に、ヤマザクラを植樹させていただきました。この品種は、2~3年経てば、淡い紅色の花を咲かせるそうです。この桜とともに、県内の地道な森林ボランティア活動を見守り、また応援しつづけていきたいと思います。
【山口知事のさー行こう!!】
地域の皆さんで手を取り合い、緑豊かな美しい森林へと蘇らせる活動は、景観保全のみならず、森の魅力を広めていくことにもつながっていると感じました。地域を愛し、守っていこうとする自発的な活動の輪が、ますます広がっていくよう、今後もしっかりとサポートしてまいります。
森林・緑が大切に守り育てられ、次世代へと受け継がれる佐賀さいこう!