佐賀県工業技術センターは、県内酒造メーカーが多様化する消費者ニーズに対応し市場での競争力を高めることを目的に、県オリジナルの清酒酵母の育種開発を行い、開発した酵母を県内酒造メーカーに提供しています。
この度新たに発売される特別純米酒「炎杜(えんと、炎は環境依存文字「火」が3つ)」は、2022年度に工業技術センターで開発された「StyP(エスティーワイピー)」株を使用しています。StyP株は、県産イチゴ「さがほのか」から分離した酵母とメロンの香りのする酵母を親株として交配し、開発の段階で得られた約6,000株の酵母の中から選抜されたものです。
山口知事は、「県産いちご『さがほのか』からパイナップルの香りがする酵母が得られた、というのはおもしろい。県内外の方に広く飲んでもらい、『StyP』株という名前も知ってもらいたい。」とコメント。味については、驚いた様子で「パイナップル果汁のような爽やかさと、日本酒の清涼感が組み合わさって、スーッとのどを通り、スッキリ・きれいな酸味が口に広がる。フルーティーなお酒が好きな方に愛飲していただけると思う。」と感想を述べました。
佐賀県では、県産原料を100%使用した品質の優れた製品を消費者にお届けするため、日本酒(純米酒)と焼酎(本格焼酎)を対象に「The SAGA 認定酒」の認定を行っており、「炎杜(えんと)」も認定を受けています。
皆さんもぜひ、「佐賀ん酒」をご賞味ください。(※お酒は20歳になってから。)
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。