山口知事のさー行こう!! 第109回 【鳥栖市】特別養護老人ホーム 真心の園(令和5年7月31日(月曜日)) 最終更新日:2023年8月1日 地域でがんばっている皆さんを訪問する広聴事業『山口知事のさー行こう!!』109回目の訪問先は、鳥栖市の「特別養護老人ホーム 真心の園」です。※訪問の模様は、県内のケーブルテレビ局で放送するほか、外部動画サイト(YouTube)でもご覧いただけます。 今回は、職員が笑顔で楽しむのびのび健康で永く働ける職場づくりのため、先進機器である見守り支援システムを全居室に完備し、効率的なケアを行うことで職員の負担軽減につなげ、働き方改革に取り組まれている様子を見学し、意見交換を行いました。 昭和44年に開設された「特別養護老人ホーム 真心の園」は、環境とサービスの2つの側面から、よりよい介護の提供を心がけ、平成25年11月には、全室個室のユニット型施設となりました。 職員の働き方改革にも積極的に取り組んでおり、先進機器である「見守り支援システム」を全居室に導入して、効率的なケアと職員の負担軽減につなげています。さらに、令和4年度には県の「次世代働き方改革モデル実践事業」の働き方改革モデル企業に選定され、業務改善のためのミーティングを重ね、職員が主体的に働き方改革を行っています。 初めに、「見守り支援システム」を見学しました。このシステムは、マットレスの下に設置したセンサーで、呼吸や心拍数の体動を測定し、睡眠状態に加え、起き上がりや離床・在床の状態をモニターで確認することができます。日々の状態を記録することで、生活リズムの改善などの効果的なケアにつながるとともに、職員の見守り業務の改善も期待されています。実際のモニターを見ると、状態に応じて青や黄、赤に色分けされていて、一目で複数の入居者の様子を確認でき、職員の負担軽減につながる良いシステムだと感じました。 次に、ノーリフティングケアを体験しました。ノーリフティングケアとは、介助する側、される側双方の心身に負担をかけない「持ち上げない・抱え上げない」ケアのことで、福祉機器を使って、双方に快適なケアを行います。これまでは、抱え上げることで職員が腰を痛めたり、抱え上げる職員が足りずに利用者の移動の希望をかなえられなかったりしたそうです。介助される側としてノーリフティングケアを体験したところ、力を抜いていても機器によってスムーズに移動することができ、双方にとって非常によいケアのあり方だと実感しました。 続いて、令和4年度に行った働き方改革の取組み成果の発表を聞きました。真心の園でも人材不足に困っており、限られた時間の中で、もっと良い仕事をするためにどうするかチーム全体で話し、考えたそうです。その結果、一人一人が主体性をもって業務に取り組み、些細な問題も提起し、工夫やアイデアをみんなで出し合い、実践できるようになったようです。とても自信を持って発表された姿が印象的で、働き方改革がうまくいっていることがよく伝わってきました。 最後の意見交換では、ネパール出身の職員さんともお話をしました。日本に来て9年になるそうで、利用者のみなさんが自分のおじいちゃんやおばあちゃんのように仲良くしてくれて、楽しみながら働き甲斐を感じていると嬉しそうに教えてくれました。 【山口知事のさー行こう!!】 入居者の皆さんに寄り添ったケアを行う職員さんが、楽しく、前向きに仕事ができるように、働き方改革とともにノーリフティングケアや見守り支援システムなどの福祉機器やシステムを導入して少しでも負担を軽減していることが印象的でした。 介護をする側、される側双方にとって、快適な環境をつくる佐賀さいこう!