これは四つ目ですね。サガンスギの話なんですが、佐賀県が56年間かけて開発したサガンスギですけれども、もともと普通のスギだったら50年かかるが、もう30年で搬出できるという速さだったり、花粉が半分以下しか飛ばないという優しさだったり、さらに強度、普通のスギよりも1.5倍の強度があって、住宅材とかいろいろなものに使いやすいということが我々の売りではあるんですが、シンクロトロン光によって、科学的に1.5倍、木材強度があるということがはっきりしました。
これは科学的なことであるので、説明は難しいんですが、これは細胞片ですから目に見えないところですね。この傾斜角というのが、従来スギというのは33度あるわけですが、実際顕微鏡で見てみると、サガンスギはこの傾斜角が18度だということでありまして、それがシンクロトロン光で今回科学的に解明されたということなので、しかもこれは、親から子へ遺伝する。要はサガンスギの子どもというか、その種子というか、飛んだところというのは、ちゃんと遺伝することも新たに判明したので、このサガンスギを植えていくことで、ずっと強い強度のサガンスギがずっと佐賀の森をつくっていけるということの確証が得られたので、さらに進めていきたいというお話でした。