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令和5年度9月補正予算案 質疑(全文)

最終更新日:

○西日本新聞

 まず、災害関係ですが、大雨関連で200億円弱と言われましたけど、具体的にどういった人たちにどういうふうな形で一番活用してほしい、届けたいというふうに思いますでしょうか。

○知事

 そうですね、今回の特徴は、先ほども説明させていただいたように、公共施設というか、公共インフラがやられています。ですので、何と言うんでしょうか、被災した人の数というのは、これまでの豪雨災害に比べて非常に少ないわけなんです。ただ、逆に言えば、公共インフラというのは薄く広くみんなに大切な動線であったりとか、大きな役割を果たしているので、これを一刻も早く復旧していくというのは、まさに我々の仕事、役所の仕事が非常に今回はシェアが大きいので、これについては全力を尽くして頑張っていきたいということと、先ほど説明しましたように、局所的にと言いましたけれども、それこそ平原地区とか鳥巣とか、それから、富士町とか七山とか、この辺りは非常に深刻なダメージを受けています。ですので、極めて深刻なダメージを受けている地域にしっかり寄り添って、一つ一つ丁寧に対応していく。この前、鳥巣にも行ってきたんですが、やはり家が全壊して公民館に避難している方ともお話ししましたけれども、そうした方にとってみたら、局所的と言ったって、激しいダメージを受けているわけだから、そういった非常に大きなダメージを受けた住民の皆さん方に、地元の唐津市や佐賀市とともに、一つ一つ丁寧に当たっていくということが今回大切なことなんだろうと思います。ですので、発災の翌日に復旧・復興本部を立ち上げたというのは、そういった今回の災害の特徴をとらまえて、復旧・復興といったものがメインというふうな捉え方でありますので、これに全力を尽くしていきたいと考えています。

○西日本新聞

 ありがとうございました。

 すみません、もう一点、空港の国際線についてお伺いします。

 今回の予算でもちょうどインバウンドの時期に重なりましたけれども、情報発信と利用者助成に特に期待するところ、あるいは、アウトバウンドの関係では、佐賀から海外のほうに、どういったいい点というか、そういったものを期待しますでしょうか。

○知事

 今、非常にインバウンドが戻ってきて、日本全体として交流の大きな機会だと思います。ただ、全国の空港がなかなか体制整備が戻ってこない。人員不足という中で。佐賀県は全力をここに傾注して、保安要員とかの確保について頑張って、こうやって復便ができたので、これに合わせてコロナの間に滞っていた情報発信、こういったものをしっかりやっていきたいと思うのと、今日、上海便も戻ってくるわけですけれども、中国との関係については若干幾らかキャンセルが出たり、そういった状況もあるので、ぜひ人と人との交流というのはとても大事なことでありますので、特にこれについては力を入れて、しっかりと上海路線が維持できるように傾注していきたいと思っています。

○NBC

 肥前鹿島駅エリアのことなんですけど、現状、特急等も減便されたというところもあって発展をお考えだと思うんですが、このエリアの現状の課題と今後の展望といいますか、今回の予算の考えを改めてお聞かせください。

○知事

 やはり西九州新幹線は非常に調子もよく、嬉野、それから武雄エリアに関しては前向きな施策も多く、非常に盛り上がっているわけですが、やはり我々この鹿島・太良地域は、交通関係でいえば厳しいという状況なので、何とか、そもそもが大変魅力のある地域です。実際に今、竹崎温泉とか、あのエリアというのは非常に予約が取れない状況ということで活況を呈しています。やっぱり改めて思うのは、すばらしい地域であれば人は訪れます。特に、鉄道に乗りたくて行くわけではなくて、その地域に出会いたくて、そこのすばらしい人と、そしてすばらしい場所にめぐり合いたくて行くわけですから、その地域自体がそもそもの潜在価値というものをもっと花開かせるような形になればいいなというふうに思っているので、この駅は、駅というよりは、このエリアプロデュース全体として、鹿島・太良地域のすばらしさがにじみ出るような、そんなものをつくっていきたいと思っています。

 そのときの課題は、やはりこれは佐賀県全体にも言えるんですけれども、自分たちが使う駅というものが前面に出過ぎると、簡単に言うと、全部駐車場になってしまうわけですね。佐賀駅もそうです。これまで天神に行くということのためにある駅だとすれば、全く様相が変わるわけです。だから、今、鹿島駅も基本的には自分たちが使っていく駅という形が多いんですが、そして、地元のニーズもそうなってくるんだけれども、今回はみんなに来ていただいて喜んでいただける駅という、その入り口というか、そういうような部分をいかに出せるかということがポイントになってくると思うんです。

 なので県も浮ついたエリアマネジメントをするんではなくて、職員に住んでもらって、地域の皆さんとがっつりそういったお話をして、そういう鹿島・太良の日々の暮らし、日々の、ここに住むすばらしさというものを一緒になって体感できるような、そんなエリアになるように努力したいと思っています。肥前浜駅にHAMA BARとあるんですけど、あれもポイントは、ふだん皆がそこに集まって、地元の人が楽しんでいることに観光客が触れるということが大事だよと散々申し上げてきたんですけど、よそいきみたいにつくっても、それに会いに来ているわけではないので、そういった部分がいかにここで実現できるのかといったところがポイントだというふうに思います。なかなか便数は少ないんですけれども、逆に言えば、ここで多くの皆さん方がやってくれば様々なものが改善していくので、そういう、非常に困難な道になるかもしれませんけれども、ここには果敢にチャレンジしていきたいと思っています。

○日経新聞

 今おっしゃっていた鹿島・太良地域の再開発に関して、HAMA BARのことが紹介にありましたけど、あれも開発に当たっては県の補助金は入っていたんですよね、というのが一つ目の質問。

○知事

 はい。多額に入っております。

○日経新聞

 あのときいくらぐらい予算つけたんでしたっけ。

○知事

 県から1,000万円。

○日経新聞

 それと、空港のほうなんですけれども、1億6,000万円の予算をかけて、そのプロモーション、インバウンドの需要を取り組むためのイベント開催というのがありますのと、利用者助成のところについて、内訳をもう少し詳しく教えていただけないでしょうか。

○県職員

 利用者助成の詳細につきまして、アウトバウンドの分につきまして、上海便がこのうちの1,800万円ほど、ソウル便が500万円ほどということになっています。

○日経新聞

 アウトバウンドということは、要するに県からというか、佐賀空港を利用して外に出る方、渡航される方という認識でよろしいですか。

○県職員

 はい、そうです。

○知事

 特に、航空会社から言われているのは、アウトバウンド少ないんですよ。要するにさっき言った西安便というのは非常にアウトバウンドが多く占めていたんですけど、ほかがやっぱりインバウンドが多いので、そこの部分を是正してほしいというのはよく言われることなので、これは皆さんともぜひ協力して、本当にこのコロナ明けに海外に行っていただくというのは非常にすばらしいことなので、ぜひプロモーションをしていきたいと思います。

○佐賀新聞

 災害対策は大体いつ頃こういう事業が完了する見込みでしょうか。

○知事

 これからの災害査定というのが順次行われていって、それによって事業費が確定していって、それから事業になっていくということなので、それこそ令和3年災害は今頃何とかおおむね目途が立ったというか、そういうぐらい、2年ぐらいのスパンで事業というのは進んでいきますし、今回、砂防事業とか非常に大きな事業もあるので、これはもっとかかるというふうに思います。ですので、そういったところ、そして今、結構建設業の皆さん方が事業をいっぱい抱えておられます。今回、それこそ豚熱でもいっぱい人を導入していただいたりしているので、その分は公共的な事業もある程度繰り延べしてやってもいいみたいな措置を今やっているんですが、そういった環境の中でも、やはり事業は大事なので、できるだけ早く査定が終わって形になるように。これは現場からもだいぶ、県民の皆さん方からも言われているので、我々としてできる全力を傾注したいと思います。

○佐賀新聞

 関連してなんですけど、災害対応ということで、県の財政に対する災害対応の重さみたいなものをどのように感じていらっしゃるのか。

○知事

 今回の災害対応についても加味して、財政収支についてローリングしています。

 今回の災害では基金残高で5億円ぐらい使う予定で、これを全部加味しますと、我々がいつも気にしている将来負担比率でプラス1%程度の影響ということですので、全体として見ると、常々申しておりますように、この将来負担比率はこの先2年程度がピークとなって、約140%で納まって、その後改善していくという我々の見込みは変わらない。安定的な財政運営ができているというふうに思っています。この将来負担比率ですけれども、今、133.3%、全国でいいほうから13番目ですけれども、これから2年間はそういった意味でピークになっていくわけですから、ただ、全国この10位台というところは維持しながら改善していく。他県の動きにもよるので、何とも言えないんですが、我々の見込みとすると、そういったふうに見通しております。

○佐賀新聞

 それと、先ほど知事から言及があった空港関係で、中国が処理水絡みで日中関係が今ちょっと冷えているところがあると思うんですけれども、知事、今後の動きに懸念を持っていたり、課題と思っていらっしゃったりすることはありますか。

○知事

 処理水の問題は、かねがね申し上げているように、科学的根拠で冷静に話をしてもらいたいと思いますし、国のほうに分かりやすく説明していただければ、それ自体は分かっていただけることだと思うんですね。なので、そういった部分についての努力を重ねることと、やはり日中間、特に、いわゆる住民同士とか、そういった草の根の交流というものが、やはりこれからのアジアの安定の命綱だと常々思っているので、そういったところに我々のプロモーション活動も寄与できて、相互理解が深まるような形になって、お互いがしっかり行き来する線がつながるように努力をしていきたいと思います。

○共同通信

 国際線の関係で、タイミング的には西九州新幹線1年とちょうどかぶるタイミングになりますけれども、インバウンドの取り込みというのも非常に重要になると思いますが、何かそこの関連というか、新幹線の1年と併せた取組みたいなものを考えていらっしゃいますか。

○知事

 そうですね、やはり今回の西九州新幹線の一つの大きな効果は、長崎空港が非常に活性化して、大村駅とすぐなので、そういった国際間と国内というものが連携してきているということが大きなところなので、我々も九州佐賀国際空港が復便するということがそういった九州全体に波及するように、もともとコロナの前に、うちの空港が熊本や大分や長崎よりもインバウンドが多かったというのは、やはりこの立地条件のよさというものが一番大きな原因だというふうに私らは分析して、そこに有沿道路が重なってということなので、ぜひこの九州の交通の要衝としての空港というものを、これは西九州新幹線だけではなくて、九州新幹線、様々なそういう公共インフラと連携させながら機能させていくということが大事だと思っています。

○共同通信

 情報発信の取組が予算の中に含まれていますけど、西九州新幹線関連のPRをインバウンドの人向けにやるとか、そういった観光的な取組というのは考えていらっしゃいますか。

○知事

 基本的に、新幹線そのものが観光素材になるとは思っていないので、普通に、上海も速い高速鉄道網ができているので、それ自体が売り物になるとは思っていないんですね。ただ、効率的に九州のすばらしいところを周遊する中で、この新幹線、23分で武雄と長崎を結ぶというのは大きな一つのルートの中でのパッケージの中にはまり込んでいくことなので、そういったことも含めたプロモーションというのは考えていきたいと思っています。

 


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