県は、スポーツ新時代の幕開けを飾る大会にふさわしく、また佐賀のスポーツシーンの象徴としてあり続けられるような、これまでにない印象的な炬火台やトーチ等の制作を、佐賀県出身の世界的なデザイナーである吉岡徳仁さんに依頼しました。
吉岡さんはデザインや建築、現代美術の領域において活動し、2007年にはアメリカNewsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」に選出されています。
吉岡さんは自然をテーマにした詩的な作風で知られ、TOKYO2020オリンピック・パラリンピックでは桜をモチーフにした聖火リレートーチを手がけ、大きな話題となりました。
佐賀県内でも「ガラスの茶室」の巡回展のほか、展覧会を数多く開催し、精力的に活動しています。
炎の造形に着想を得たという「ガラスのトーチ」は「すべてが透明で、光そのもので炎を作り出すこと」をテーマとし、透明なガラスによって炎が空中に浮遊しているように見えます。
「炎のモニュメント ― ガラスの炬火台」は、カーブを描く3枚のガラスによる気流が炎のトルネードを生み出し、炎の彫刻となります。
山口知事は、吉岡さんから制作に関するエピソードを聞き、「世界でも類を見ない、ガラスの炬火台とトーチが完成した。想像以上の出来栄えだ。スポーツの希望の炎である炬火をより一層輝かせてくれるものとして、全国から訪れる選手たちに見てもらいたい。トーチなどを通して、選手や観客の皆さんに『新しい大会へ。すべての人にスポーツのチカラを。』という、私たちの想いを伝えられると嬉しい。」とコメント。
展覧会は東京ミッドタウン21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー3(東京都港区)にて、11月5日まで開催されています。
SAGA2024総合開会式までいよいよ、あと1年を切りました。炬火台の火が佐賀の地できらめくその日を、楽しみに待ちましょう。
以上、広報広聴課レポーターがお伝えしました。