○朝日新聞
県立大学の件で少し確認だったんですが、具体的には改めて説明いただけるということですけれども、この具体化プログラムについてはいつ頃までに議論を進めて、ここに書いてあるカリキュラム、教員規模、設置場所とかについて固めていくということですか。
○知事
今、私の頭の中では、この11月議会で基本構想案を確定させていただくということに全力を尽くしたいと思っていて、そこが確定できますと、次に具体化プログラムに行きます。いわゆる一緒に考えていく大学関係のメンバーを構成することになるので、そのメンバーももちろん固まっていません。ですので、そこについてみんなで顔合わせをして、これからどうやっていくのかということを相談してやっていくということなので、我々とすると、できるだけ早くと思いますし、スケジュールもその段階になったらお示しできるのかもしれません。ただ、今はまだそういう段階で、まず、次の段階にステップを進めるということに全力を尽くしたいと考えております。
○朝日新聞
具体的な内容について、特に立地に関しては、県内半数以上の自治体から手が挙がっているという状況と理解しているんですけれども、知事としてはどういう、もちろん議論を踏まえてということだと思いますけれども、どういうところを重視していくというところの議論を深めて選定していきたいということなのか。
○知事
我々はこの大学づくりというのは、機能、いわゆるソフト事業の面が非常に大きいと思うんですね。ですので、この中身を詰めていく中では、専門家チームというか、一緒にこれから担っていく仲間たちと相談しながら決めるために非常に大きな要素だと思うんです。なので、我々として、今までもいろいろ議論はしながら進めていますけれども、それにさらに専門家も一緒に担っていくチーム、場合によってはそのまま大学の構成員になっていただくメンバーになろうかと思うので、そういうみんなと一緒になって決めていくということだろうと思います。
○日経新聞
同じく関連して県立大学構想についてなんですが、今質問にありましたように、具体化プログラムはできるだけ早く着手ということなんですが、例えば、今回の11月議会で議論が尽くされて確定したとして、それが議会、20日まで、その後すぐということは令和10年4月の開校に向けて逆算していくと、やっぱりある程度いつまでに具体化をしなきゃいけないというのがあると思うんですが、そのちょっとざっくりした、例えば、一番早いスケジュールをどういうふうにご覧になっていますか。
○知事
そうですね、先ほど言った専門家チームというか、一緒にこれから担っていく仲間たちを確定というか、メンバーを決めていくというのが、まず大きなステップになると思います。ですので、そこをまだ今の段階では県立大学が進むかどうかというのは今議会で一つの大きなポイントがかかっているわけですから、そこについてクリアすることができれば、できるだけ早くメンバーをつくって、できるだけ早くその次、いろんな機能とかプログラムだとか、場所だとか、そういったものを精力的に作業していきたいと思っています。
○日経新聞
その専門家チームの方たちについての質問なんですが、専門家という3名程度で選定されるということでしたけれども、どの部分において専門家なのか。だから、経営であったりとか、学問の追究のほうの学者さん的な方であったりとかなのか、どういうメンバーで専門家というふうに想定されていますか。
○知事
ちょっとまだ決まっていないので、なかなかお答えしづらいところがあるんですが、これまで様々な専門家の皆さん方と意見交換をさせていただきました。そうした中で、そういうまさに、もやっとして申し訳ないけど、いろんな人たちの話を聞きながら、そこから固まっていくことになるんだろうと思います。
基本的には基本構想案の中に理文融合型の、まさにITだとか経営だとか、そういったところの実践的な人材を育てられるようにという、そういう観点からの人選を行って、また、その一緒にやる仲間たちが、またどういう仲間がいいのかと、またいろんな話をしてくるでしょうから、そうやって決まっていくものだと思うんですね。ですので、今、まさに我々の中に確たるそういうチームのイメージって、まだないんだけれども、ただ今回の議会の状況、議論の状況も踏まえながら固まっていくことになろうかと思います。
○日経新聞
その3人の専門家の方たちと知事が主導して具体策をその先で詰めていくというイメージでしょうか。
○知事
そうですね、県もこれまでずっと蓄積があって、いろんなことを考えてきたので、はっきり3名ということになるか分かりませんが、概ねそういうコアのメンバーと一緒になって考えていきたいと思いますし、検討状況についてはまたお知らせしながら、皆さんと共に進めていきたいと思います。
○日経新聞
最後にもう一つ、その関連で、今回補正で計上されたのが800万円とあります。これは具体化プログラムを進めるための諸経費とかそういうイメージでしょうか。
○知事
そうです。業務委託費とか、様々な検討に要する経費とか調査経費とか、そういったものです。
○佐賀新聞
県立大のことなんですけれども、今回の800万円の補正予算は、議会にかけるというのは、県立大設置の是非を問う議案になるというお考えでしょうか。
○知事
はい、そう思っています。まさに次の具体化プログラムに行きますと、先ほど言ったいろんな人の人生も巻き込みながら検討を進めていくということになるので、やはり佐賀県として、信頼される県として、ここから先は、もちろんいろんな状況変化に対して対応しなければいけませんし、という意識はありながらも、基本的な方向として、設置に向けて急ぐ、まさにその方向に向かって走るというイメージを持っております。
○佐賀新聞
それと、専門家の方は県立大が設置された後も県立大に関して働かれるようなイメージでしょうか。
○知事
私としてはそういうイメージで、単に意見を聞くのではなくて、一緒にやれるチームというイメージを考えています。
○読売新聞
今度基本構想(案)を議会にかけられるということで、素案の段階から、今回、
「素が取れたということで、知事としては、どの辺が一番変えたというか、力を入れたということですか。
○知事
午後聞いていただいたら分かると思うんですが、いろんな皆さん方が大学に関心をお持ちで、なるほどと思うようなところもあったし、これまでの経緯に関する問題もあるし、特に我々が意識している小・中・高からつながるような大学という面からもいろんな意見をいただいたので、我々ももちろんフィンランドについての見識も広がったし、そういったところを中心に修正をしています。
大きなところというよりは、やはり皆さん方のいろんな意見をもとに修正させていただいたと、みんなの意見を取り入れてつくったんだというふうになったと自負しております。
○佐賀新聞
補正の予算の中で、さっきの市村の分での減額補正が入るということですか。
○知事
当初だと、今回落札されて、10月12日に開札したんですが、そこで相手先の業者さんが決まったら、その契約議案をここに出そう、11月に出そうと思って、この議会に出そうと思っていたんですけれども、不落札だったので、そこで、この後もう一回かけるかどうか、だから、もし、さらに前に進むということになると、増額補正をしなければいけないと僕らは思っていたんです。それがまた、さっき言いましたように、30億円の増額補正とか、それでも落ちるかどうか、極めて分からないような今情勢なんですね。そうすると、上げてもまた不落札、さらに上げてもといくと、今クリエイティブな事業、僕らはやりたいんです。やりたいんだけれども、県民負担がどんどん上がっていくという過程の中で、だから、もし決断するなら、もうこの時点かなと思ったんです。なので、今回は契約議案が出せなかった。増額補正も出さない。だから何も出ていません。
○佐賀新聞
当初で出していた分を減額(補正)するとかいうことになるんですか。
○知事
いや、ないです。今までの、ここで一旦、だから、まさに凍結。ここで予算を出すことを中断するということになります。
○佐賀新聞
それと、さっき物価高騰の話が出ましたけど、県立大学は知事は最大200億円程度とおっしゃっていましたが、この見通しは変わりないですか。
○知事
はい。私は県立大学はソフトの事業だと、ファンクション、機能だと思っているので、マックス200億円と自分の中では考えていて、その中でスタートできるように、いくらハードが高騰しても、ハードで事業をするわけではないというか、あくまで中身なので、そういうような工夫をずっとしていくということで、県立大学については不退転の気持ちでやっていきたいと思います。
○STS
市村なんですけど、予算を中断するというのは、今の改修工事の計画も一旦中断するという理解で大丈夫ですか。
○知事
はい、そうです。なので、耐震化工事の部分も予算に入っていたので、本当はしたかったんですが、今、一時的な使用というのはできる、そういう建築物なんですね。ですので、いわゆる直ちに使用不可となるような施設ではないので、当分これは凍結しながら、一時的使用というものをしながら、状況の推移を見守ろうということです。