1 期日
平成26年2月6日(木曜日) 14時~16時10分
2 開催場所
佐賀県教育センター
3 参加者 74名
⑴ “進”魅力ある学校づくり推進事業に取り組む学校の代表者
⑵ 該当校を所管する市町教育委員会の担当指導主事等
⑶ 管轄教育事務所、関係機関の担当指導主事等
⑷ 県内市町立小・中学校で参加を希望する学校
4 内容
⑴ 趣旨説明
・ “進”魅力ある学校づくり推進事業に取り組む実施校等の実践報告を行うことによ
り、取組や成果の普及を図る。
・ 取組状況を確認し、情報交換を行うことにより、実施校等の今後の取組の参考と
する。
⑵ 代表実践報告【14時10分~15時】
|
実施校等 |
テーマ |
時間 |
1 |
伊万里市立
波多津小学校 |
「夢や目標を持って、精一杯努力する児童の育成」~小学校キャリア教育の実践を通して~ |
14時10分~14時35分 |
2 |
小城市立
牛津中学校 |
生徒一人ひとりの学習意欲を高め、基礎・基本の定着及び個に応じた学習指導の工夫 |
14時35分~15時00分 |
⑶ 部会別報告及び質疑応答【15時15分~16時10分】 ※天候不順のため、時間短縮
番号 |
部会テーマ |
実施校等 |
1 |
学力
向上 |
言語活動・指導法改善 【4】 |
三根西小、北茂安小、箞木小、伊万里中 |
2 |
学び合い、グループ活動等 【5】 |
久里小、打上小、曲川小、千代田中、中原中 |
3 |
ICT利活用 【6】 |
仁比山小、武内小、山内東小、山内西小、北茂安中、山内中 |
4 |
学校連携 【7】 |
中央小、東部小、西渓小、東脊振小、高島小、北波多小・北波多中、浜崎小・玉島小・浜玉中 |
5 |
体験活動 【5】 |
名護屋小、七山小中、有徳小、古枝小、第一中 |
6 |
地域との連携 【8】 |
岩松小、芦刈小、入野小、呼子小、御船が丘小、北方小、朝日小、鬼塚中 |
7 |
キャリア教育 【7】 |
波多津小、高峰中、佐志中、鏡中、五町田小、国見中、牛津中 |
5 代表実践発表について【概要紹介】
⑴ 伊万里市立波多津小学校(教諭 古川 佳子)
○ 生活科・総合的な学習の時間におけるキャリア教
育の計画・実践
・ 総合的な学習の全体計画
・ キャリア教育と関連させて育てようとする資質や
能力
・ 生活科・総合的な学習の時間の学習課程及び
学習発表会
・ 学習の手引書「ヘルプちゃん」の活用 等
○ 学校行事の中で行ったキャリア教育
【一輪ピック】【米作り体験活動】【いいもり山スピーチタイム】
○ キャリア教育を意図した校内環境掲示
【全校児童の「夢」コーナー】【「波多津人材マップ」コーナー】
【「あいさつのにじ」コーナー】
○ 成果と課題
・ 将来につながっていることを意識しながら、学んだり、生活や勉強を工夫したりし
ようとする気持ちが育ってきている。
・ 「人の気持ちを考えながら生活している」「周りの人と力をあわせて行動している」
「見通しをもって計画的に進めたり、工夫している」等の改善が顕著である。
・ 単元計画については、見直しも必要だが、地域を学習するために系統的な単元
計画ができたことはよかった。
・ 生活科、総合的な学習の時間以外の教科でもキャリア教育の視点をもって、指
導していくように研究の内容を広げる必要がある。
⑵ 小城市立牛津中学校(校長 永田 彰浩)
○ 実力考査を基盤に据えた学力向上対策の実施
・ 「進路指導部」を新設し、実力考査を主催、成績
データも管理 等
○ 長期休業中の学習会(サマースクール)
・ 3年生を対象に、高校受験に必要な学力の育成
等
○ キャリア教育の推進
・ 学校図書館に「進路コーナー」を特設
・ 職場体験(2年生)用のぼり旗の制作【学校、地域、PTAの連携強化】 等
○ 牛津中学校版「生活ノート」の作成
・ 「自己の振り返り」及び「学習レディネスづくり」「家庭教育の推進」等の機能を盛
り込む 等
○ 特別支援教育の推進
・ 教育相談部会での情報交換・共有
・ コーディネーターと中心とする保護者との信頼関係の構築 等
○ 放課後学習会(毎週水曜日 1時間)
・ 3年生全員を対象に、課題等による自学形式
○ 成果と課題
・ PDCAサイクルに基づいた指導方法の改善である。実力考査から得られる客観
的なデータをもとに、3年間の成績の推移が評価の視点である。データの効果的
な活用について検討・提案していく必要がある。
・ サマースクールにより、生徒がつかんだ入試問題等への対策を、いかにして普
段の学習に反映させるかが課題である。
・ キャリア教育全体計画や各教科、分掌事務ごとの指導計画の作成が終了した。
共通理解を図り、新年度より一斉に実践を行っていく必要がある。
・ 特別支援教育コーディネーターを中心に、生徒の困り感を早めに察知し、保護
者面談等を通して信頼関係を築き、積極的に専門機関等でつなぐことができてい
る。
⑶ 各部会について【意見・質疑等 一部抜粋】
○ 言語活動を軸とした取組の成果はどういう形で表
れているか。
⇒ 学習状況調査等で無回答率が下がった。何とか
読んで答えようという姿勢がみられるようになった。
○ 小学校は、課題解決型、グループ学習などに取り
組んでいるが、中学校は高校入試もあるので難しい
のか。
⇒ 本校では、全教科でグル―プ学習を取り入れよう
としている。毎時間とはいかないが、柔軟性をもった運用をしている。入試でも説
明する力は必要なので、 大事な視点である。
○ ICT利活用教育が、子どもの学習意欲の向上や理解において有効であることは
実証されたと考える。
○ ICT利活用教育はまさに「流行」の部分であるが、「不易」の部分もしっかりと意
識して、最終的には、「子どもたちの幸せ」につながることを目指して実践していき
たい。
○ 「自問清掃」が気になった。本校の児童も自主的に清掃を行う態度を育成した
い。
○ 小中学校の連携も形式的なものではなく、学習規律や生活習慣など質的な結び
つきが大切である。
○ 体験を通し、試行錯誤させることにより、自分たちで考えさせる力の向上が図ら
れた。
○ 体験が目的ではなく、それを通して育てる力を教師全体で共通理解することが
大切である。
関連リンク
・ 平成21年度魅力ある学校づくり推進事業実践発表会(平成22年2月18日)
・ 平成22年度魅力ある学校づくり推進事業実践発表会(平成23年2月17日)
・ 平成23年度魅力ある学校づくり推進事業実践発表会(平成24年1月27日、2月14
日)
・ 魅力ある学校づくりのために教育現場を支援しています(平成24年11月26日)
・ 教育現場が主体となった魅力ある学校づくりを継続的に支援しています(平成25
年9月9日)
お問い合わせ先
佐賀県教育庁 教育政策課
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