ご意見
県立森林公園内に設置されているカラス捕獲罠について、このカラス捕獲罠はハシブトカラス、ハシボソカラス、ミヤマカラスが捕獲されます。
北海道では2004年以降、ハシブトガラスから鳥インフルが国内で同じ遺伝子型が3シーズン連続して検出されたのは初めてである、と今年は一層の警戒をしているとの事です。ミヤマカラスも渡り鳥ですから大陸から他の渡り鳥同様のルートで佐賀へやってきます。つまり人が近い公園や民家のそばで渡り鳥を含む鳥をその場にとどめておく事になる罠は危険と言えます。北海道も佐賀同様に渡り鳥が来る地域ですがカラス捕獲罠は数年前に廃止となりました。
佐賀市で問題になっているフン害は事実ですが設置して10年近くなるカラス罠が目に見える成果があるかと言えばNOです。逆に設置していることで秋~冬は市民に危険であり、せめて渡り鳥が飛来する10月~3月は罠を閉鎖するよう検討すべきではないでしょうか。
県のホームページでは鳥インフルエンザの人への感染は、ほぼ感染せず、鳥の羽やフン(粉末状)を吸い込むなどの、まれなケースに限られていると書かれていますが、カラスの罠は常におとりのカラスがいて人が近づかなくてもバサバサと飛びまわり、周囲は乾燥したフンだらけです。大きな捕獲網を使い、捕まえるようですがどれだけ暴れまわるのか想像するのは容易であります。捕獲者はN95マスクを付けているでしょうか。日曜日に現場をしばらく観察してみてください。散歩の人々や子供達が近づいています。
カラス罠の期間閉鎖を鳥インフルエンザ対策本部会議で検討して下さい。人々や家畜へのリスクをできるだけ減らす対策を取ってください。
担当課の回答(令和5年12月28日)
カラスの捕獲罠は、佐賀市街地のふん害をはじめとしたカラス対策として設置されたもので、カラスの絶対数が多く、成果が見えにくいかもしれませんが、毎年1,000羽程度の捕獲実績があるなど、一定の成果をあげ有効な手段の一つとなっています。このため、現時点では佐賀市で設置されているカラスの捕獲罠を閉鎖する予定はありません。一方で、鳥インフルエンザが発生している状況において、県民の皆様の不安を少しでも解消するよう、カラスの捕獲者に対する衛生管理の徹底や、罠の設置場所についても人通りの多い場所のものについては、今後、廃止や移転について、市役所などの関係機関と協議を行っていきたいと思います。
なお、鳥インフルエンザについては、ご存じのとおり、感染した鳥との濃密な接触等があった場合を除いて、人には感染しないと考えられています。これまで日本で、カラスから人への感染事例はありません。
また、北海道の事例について情報をいただきましたので、対応のひとつの参考にしようと北海道庁に確認したところ、罠を廃止した理由は鳥インフルエンザによるものではないとのことでした。
引き続き県民の皆様の不安を解消できるよう取り組んでまいります。
農林水産部 生産者支援課
TEL:0952-25-7113
E-mail:seisanshashien@pref.saga.lg.jp