・昼間はベッド、壁、柱、天井、戸棚、椅子、机などの木の割れ目や隙間、節穴などに潜み、夜間にはい出てきて吸血します。
・体重の3~6倍もの血液を摂取し、元の潜伏場所へ帰りますが、太くなって狭い隙間から奥の方へ侵入できず、その入口附近でその水分の大部分を糞(血糞)として排出します。このため、多数個体が潜伏している家具や壁に黒褐色の多数の点々が見られます。
・卵は潜伏場所の周辺部にかためて産み付けられます。成虫は1日に1~5個の卵を2か月以上にわたり産み続けるので、その合計は200~500個にも達します。卵は1週間で孵化し、幼虫は約4週間のうち5回脱皮し成虫になります。
・ふ化した後の卵殻や幼虫の脱皮殻はそのまま残り、トコジラミが潜伏場所から出入りするときに穴の外へ押しだされます。
トコジラミによる被害
・刺されている時には痛みや痒みを感じることがほとんどありませんが、吸血される際に体内に唾液が注入され、それに対するアレルギー反応により皮疹や痒みが生じます。
・吸血時間が蚊などに比べて長く、大量の血液を吸います。その間に刺す場所を変える場合もありますので、刺し口が数か所並んで見られることがあります。
・首すじや手などの露出した部分から吸血することが多いです。
・被害の起こる時期は大体6月から9月頃ですが、暖房されていれば冬でも活動しますので、ホテルなどでは1年中被害が発生することになります。
トコジラミの対応策