佐賀県及び県教育委員会では、子供が自主的に読書活動を行う意欲を高める活動を積極的に推進しています。
この度、子供に対する読書推進活動が特に優秀と認められる団体等として、本県から下記の団体、小学校、幼稚園及び図書館が、文部科学大臣表彰を受賞することが決定しました。
なお、表彰式は4月23日(火曜日)に東京都で開催される「『子供読書の日』記念子どもの読書活動推進フォーラム」(別添チラシ参照)において開催される予定です。
記
1 受賞団体等
(1)子供の読書活動優秀実践団体(1団体)
○ ありあけおはなし「キャラバン」(白石町)
(活動概要)
・ 平成10年の発足以来、毎週の有明公民館をはじめ、地域の保育園・幼稚園、図書館等で定期的に読み聞かせ活動を行っており、25年の長きにわたって子どもたちに本の楽しさや面白さを伝えている。
・ 小学校や図書館等で手作りの人形劇やブラックシアターを上演したり、人形劇を織り交ぜたおはなし会を開催するなど、工夫を凝らしながら、子どもたちが楽しめる企画に取り組んでいる。
・ これらの取組が評価され、令和5年度の佐賀県読書推進運動協議会長表彰を受賞しており、県内の読書グループの模範となっている。
(2)子供の読書活動優秀実践校・園(2校、1園)
○嬉野市立吉田小学校
(活動概要)
・ 「読書活動の推進」を教育目標の一つとして、年間図書館運営計画のもと、「図書館に親しみ、読書を楽しむ心豊かな児童の育成」を目指し、図書館教育担当教諭を中心に、全職員で充実した読書活動を行っている。
・ 市立図書館から配本された関連図書をもとに調べ学習等を行ったり、授
業で積極的に図書室の書籍を活用したりすることで、学習成果を上げている。
・ 児童の読書活動を促進するための環境整備や「めざせ!読書名人」と題した取組など、児童が図書室に足を運びたくなるように、様々な工夫を凝らした取組を行っている。
○佐賀市立日新小学校
(活動概要)
・ 「楽しみながら本にふれあえる図書館作り」を目的に、目標貸出数の設定、年間計画に沿った図書館イベントの開催、年13回の保護者や地域のボランティアによる朝の読み語りなどの多様な読書活動、また、調べ学習促進のため他校や市立図書館と連携した相互貸借を行っている。
・ 季節に応じたテーマ展示や掲示板での情報発信、イベント時の写真をふんだんに掲載した図書館だより、教職員や図書委員からのおすすめの本を顔写真付きで掲示するなど、目で見ても楽しめる工夫を行っている。
・ 学校での読書活動の推進だけではなく、「家族に読んであげたい本」の取組によって、家庭を巻き込んだ「家読(うちどく)」も推奨し、児童の生活の中に読書を習慣化するよう力を入れている。
○国立大学法人佐賀大学教育学部附属幼稚園
(活動概要)
・ 園児がいつでも本に触れることができる環境を整えるため、各保育室と玄関ホールに本棚を設置し、毎月季節に合った本の入替を行っている。また、保健室には体や健康に関する絵本コーナーを常設している。
・ 保護者への読書啓発活動に力を入れており、外部講師を招聘し、読み聞かせのよさやコツ、子ども達に読んであげたい絵本等を紹介したり、大学と協力しお薦めの本とその本の面白さを紹介したりしている。
・ 家庭との連携として、園の絵本や育児書等を家庭に貸出す「くさぶえ文庫」及び絵本の読み聞かせをする「おはなし会」を行っている。季節を感じる保護者製作の「お知らせポスター」の掲示を行う等、参加を促す工夫をしている。
(3)子供の読書活動優秀実践図書館(1館)
○嬉野市塩田図書館
(活動概要)
・ 塩田町内の保育園、幼稚園、分校への毎月の巡回貸出や、小中学校への授業の参考資料、学校文庫、おすすめ本等の配本により、各学校・園との情報共有や連携が円滑に行われている。
・ 中学生以下対象のスタンプラリー、ボランティアや職員によるおはなし会、学校・支援学校、障害を持った子供の施設等へ出向いた読み聞かせなどの事業は、本への興味を高め来館の楽しみに繋がっている。
・ ブックスタート事業では、図書館で本を手渡しし、図書館利用に繋げるなど、細やかな各事業により子どもの読書活動の推進に大きく寄与している。
2 表彰の趣旨
この表彰は、「子どもの読書活動の推進に関する法律」の施行に伴い、国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるとともに、子どもが積極的に読書活動を行う意欲を高める活動を推進するため、平成14年度から実施されています。
従来の学校・図書館・団体(個人)に加え、令和6年度からは、新たに、幼稚園・認可保育所・認定こども園も対象とされました。