豊臣秀吉の草庵茶室(復元)を展示・公開します
佐賀県では、「はじまりの名護屋城。」をコンセプトに、特別史跡「名護屋城跡並陣跡」を文化観光の拠点として磨き上げるプロジェクトに取り組んでいます。
この一環として、名護屋城博物館では、豊臣秀吉が名護屋城山里丸に建てた「草庵茶室」を、発掘調査成果や史料などをもとに復元し、下記のとおり「第3回名護屋城大茶会」にあわせて公開・常設展示を開始します。
また、公開を記念し、オープニングイベントとして「草庵茶室御座敷開き茶会」を開催します。
ぜひ、名護屋で花開いた本物の歴史文化を御堪能ください。
記
1 公開日時:令和6年3月23日(土曜日)12時00分~
(「第3回名護屋城大茶会」開催日)
2 展示場所 名護屋城博物館1Fエントランス
(佐賀県唐津市鎮西町名護屋1913番3)
3 オープニングイベント:「草庵茶室御座敷開き茶会」
期日:3月23日(土曜日)12時00分~12時40分(予定)
場所:名護屋城博物館エントランス
出演者:
【客人役】山口祥義(佐賀県知事)
羽田美智子(女優)
【亭主役】茶道宗徧流不審庵唐津支部
【解 説】原田宗紀(茶道宗徧流不審庵九州地区長)
中尾清一郎(佐賀新聞社社長、茶道表千家同門会佐賀支部長)
4 その他
オープニングイベントの後には、学芸員による解説を行います。
山里丸に置かれた草庵茶室(イメージ図)
草庵茶室内観イメージ図
山里丸の草庵茶室跡
草庵茶室とは、萱や藁などで屋根を葺いた簡素なつくりの茶室です。「茶の湯」でわび茶が主流となる16世紀以降には、多く建てられるようになりました。
名護屋城では秀吉が山里丸に草庵茶室を建てています。博多の豪商神屋宗湛が記した『宗湛日記』の天正20年(1592)11月17日の記述には、山里丸の茶室は柱や、そのほか壁なども竹で造られ、四畳半の広さであったことが記されています。平成9年(1997)の山里丸の発掘調査で飛石と草庵茶室と思われる掘立柱建物跡が確認されて、秀吉の茶室の発見として話題となっています。「黄金の茶室」とは、趣が違い侘びさびを感じさせる茶室です。 |