○佐賀新聞
玄海原発の件で1点だけお尋ねしたかったんですけれども、1号機がもう運転開始から40年を迎えようとしていますけれども、九電のほうでは廃炉にするのか、再稼働に向けて改修して使うのかというのの判断を間もなくやるかと思うんですけれども、山口知事としては、この1号機の存廃というか、その辺についてはどういうふうに考えていらっしゃるんでしょうか。
○知事
1号機はもうかなり老朽化しているという認識は私は持っております。安全第一、この姿勢が原発問題に対しては私は基本姿勢なんでございますけれども、廃炉のほうに持っていくのかどうかということについては、これはもう事業者の、九電の方がご判断される話かなとは思っています。
○佐賀新聞
仮に廃炉になった場合、県財政面への影響というのも考えられるかと思うんですけれども、その辺の手当てなりは国に要望していくなり、どういったふうに対応していかれるというおつもりでしょうか。
○知事
まずは安全第一のご判断をいただくということと、事業者さんの採算の問題もあるんでしょう。その判断が出た後にそれは考える問題かなと思います。
○日本経済新聞
先ほどの質問に関連してなんですけれども、九電が仮に廃炉を決めた場合に、県との事前了解を得なければその手続を進められないはずだと思うんですけれども、そうした意向が県に伝わった場合、知事はその判断を容認されるお考えなんでしょうか。
○知事
私は、安全第一という考え方なんです。それでご判断いただきたいと思います。
○NHK
今の質問に関連するようなものだと思うんですが、いろいろな調査があると思いますけれども、再稼働に関しても、賛成と反対の人というのが同じぐらいというか、反対の人が少ないとか、賛成の人が少ないというわけではなくて、片方をとると、片方が同じぐらいの数の人が恐らくいると思うんですけれども、例えば、受け入れようとした場合に、反対の人に対してどういうふうな、例えば自分が出向いていって話をするとか、今後考えていらっしゃること、反対の人たちに、反対を見過ごしていくわけではなくて、どういうふうにされるお考えを今の段階で持っていらっしゃいますか。
○知事
特に規制委員会の審査がいずれ出てくると思うんですね。その方向についても、私も注視していきたいと思っています。その判断については、しっかりと住民の皆さん方にお伝えして、県民のご意見を聞くやり方については、これからしっかり考えていきたいと思いますが、公開された内容について、私みずからしっかりとご説明をしていきたいと思います。
方向としては、3号機、4号機、私は再稼働の方向ということで選挙戦も戦ってまいりました。その方向で皆さん方と話をさせていただくことになるのかどうか、これから審査委員会、審査が終わりますから、その結果を踏まえて皆さんと話し合っていきたいと思っています。
○朝日新聞
今の質問に関連してなんですけれども、立地自治体との関係ということなんですが、例えば、鹿児島の川内原発ですと、県と立地自治体の容認があって再稼働になりましたが、例えば、県内ですと30キロ圏内に入る伊万里市さんも安全協定を九電と結びたいということで、県にもそれについては積極的な関与を求めています。それについて、立地自治体だけでいいという考え方と、立地自治体だけではなくて周辺の自治体にも安全協定を結ぶようにしてほしいという考え方があるんですけれども、県知事としては、それについてはどのように対応していくお考えですか。
○知事
基本的に、これは規制委員会の審査が続いているわけですけれども、国の話をしっかりまず聞くことが大事だと思っています。この国のお考えをしっかり聞いた後に、私としての考えもお伝えしようかなと思いますが、伊万里のお話は、この選挙戦中にあったようですが、ぜひ伊万里の皆さん方の伊万里市の話も私は聞いてみたいなと思っています。
○読売新聞
ちょっと戻って恐縮なんですけれども、廃炉の話なんですけど、先ほど安全第一ということを強調なさっていたかと思うんですけど、それで言うと、九電がもし廃炉にするという判断をする理由が、老朽化して安全性が担保されないという理由だった場合、山口知事はその判断を尊重するという方向で捉えてよろしいでしょうか。
○知事
方向性としては、私はそう思っています。それは、もちろんその方向で、これをさらに県民のお話を承るというプロセスをとりますけれども、私みずからの判断、方向性としては、そういうことです。