○毎日新聞
1点、諫早湾干拓事業の問題で、長崎地裁のほうで18日に和解勧告が出ましたが、まず、その受けとめを教えてください。
○知事
正直言って、意外だなと思いました。これは私も再三申し上げているとおり、漁業者の方々は、有明海の再生を願って海況変化の原因究明のために開門を求めているのであって、お金のためではないと言っていて、それは私も制裁金のときにお金ではないよという話を申し上げたにもかかわらず、それをお金でというところが意外としか言いようがないし、確定判決が出ている中で、そういったことをわかりながら裁判所がお金でと言ったところに対して違和感を禁じ得ないですね。
○毎日新聞
それに関連して、きょう午後に農水省の職員の方が説明に来るということなんですけれども、そのタイミングですね、18日でこの20日というのもかなり早いタイミングで、すぐ来るなという、リアクションが早いかなとも思うんですけれども、知事はどのように思われますか。
○知事
裁判所と国との関係があるので、そこがどうなっているのかというのは私にはわからないけれども、恐らく、私の聞いたところによると、国のほうはその和解勧告案を尊重するというか、それはそれとして考えるということだと思いますけれども、我々とすると、そういったことに対して議論の余地はないのではないかなと思います。来ていただいて、いろんなお話をしていただくのは結構だと思うし、私は和解勧告とか、そういったものに対して裁判所が申し出たときに、そこに乗っていくということについては常に席に着くべきだと申し上げていたので、それは我々は常にそういったことに対してはしっかり話を聞いていきたいと思います。