○佐賀新聞
昨日、熊本の菊池恵楓園のほうを訪問されて、県出身の入所者の方と懇談をされましたが、その感想をお願いいたします。
○知事
本当に偏見と差別という中で、大変つらい思いをされてきた皆さん方が、ああやって温かく笑顔で私の訪問を受けていただいたということに不思議な、胸がぐっと張り裂けんばかりなものを感じました。戦後、さまざまな差別、偏見といったものがあったと私も思っています。そういったことが決してこれから先起こらないようにするために、人を大切に、人の痛みに敏感な県政といったことについて、お一人お一人をしっかり大事にしていく県政をしていきたいという思いをさらに強くしましたし、皆さん方、いろんな思いがある中で、これまで、過去の一日一日の思いといったことについて考える中で、決して忘れてはいけない。そして、これは佐賀県民全員が、そして、国家が大いに反省すべき事実だと思います。何の根拠もないのに伝染するとか、遺伝するとか、それを本当にあの壁の中に封鎖して、そういうことがあっていいんだろうかという思いを、本当に痛切に感じる日でした。これからもしっかりと見守っていきたいと思います。