○佐賀新聞
もう1点お尋ねしたいんですが、明日から「メゾン・エ・オブジェ」の参加に向けて出発されますが、改めて抱負をお尋ねしたいのと、国際見本市に先立って、パリでの同時テロの犠牲者への献花とか、江戸時代にパリ万博に参加した野中元右衛門の墓参をされるようですけれども、それぞれ少しご説明いただければと思います。
○知事
そうですね、オブジェのほうは、有田焼400年の大きな節目としての出展なので、例えば、隈研吾さんとか今回出展いただくんですけれども、ちょうど国立競技場の関係で隈さんが有田焼をあんなに大事にしているということだとか、北野さんだとか佐藤さんとか、そういった本当に文化や伝統や歴史の価値というものをわかっている巨匠の皆さん方に有田焼をあんなに大事にしていただいているということについて、しっかりと伝えていきたいなという思いがあります。
特に有田焼は、これまでの伝統、歴史をしっかりと大事にしてきたことと、時代に対してチャレンジしてきたと、常に向かい合ってきたということ、それ自体、挑戦して初めてそれが伝統になっていくんだというようなことをヨーロッパの皆さん方にしっかり伝えていきたいと思いますし、今回、パリということなので、テロで多くの方が犠牲になったということに対して、これも本当、絶対に許されないという思いを何とか形にしていきたいなということで、今回は献花という形で、佐賀県も絶対にこれは許してはいけないんだということについてしっかりと表明していきたいと思いますし、例のお墓参りも、いろいろあったみたいですけれども、さはさりながら、佐賀県人があちらのほうで頑張ってきたということに対して、それに敬意を持つということは僕ら自然な姿でもありますので、しっかりとお墓参りをしてくるといったこともあわせてやってくると。
本当にいろんなところで佐賀県はこれから本物というか、王道というか、愚直というか、常に時代に向かい合って、そういった出来事に向かい合っていきたいというふうに思っています。その一環です。