○読売新聞
教育委員会の情報公開のあり方についてお尋ねしたいんですけれども、本日も県のいじめ問題対策委員会が開かれておりますけれども、この県立学校の生徒さんが亡くなられたということに関して現在調査をされているわけなんですけれども、県立の中学校であるか高校であるか、また、男子生徒であるか女子生徒であるかということも公開されないまま調査が進められています。一つの命が失われたという観点からは、もう少し丁寧に透明性を持って調査を行うべきだというふうにも思うんですけれども、それに対する知事の受けとめと、あるいは今後、総合教育会議などの場でそういったいじめによる自殺ということに対してどういうふうに公開していくべきかということについて議論をする考えというのはありますでしょうか。
○知事
これまでもさまざまな事件が全国である中で、教育委員会が自分たちサイドだけで処理しようということの危うさというものが指摘されたんだと思っています。ですから、今回の件もそうですけれども、我々のほうに話があります。
そうした中で、私が常に申し上げているのは、まず、絶対うそはいけないということ。そして、できる限り表に出してやっていく、公開していくという中でやっていくと。そのときに一番の問題点は、被害者の関係者の皆さん方がこういうところは避けてくれと、要はわからないようにしてほしいという気持ちも片やあるわけでありまして、そことの折り合いだと思うんですね。ですから、特定するというのはどうかなと、もちろん私も思っています。その中で、できる限り世の中にしっかりわかるような形でやれるところ、できる限り開いていくという姿勢というのは大事だと思います。その過程で、もし特段の事情があるから出さないとか、特段の事情があるからそうじゃない解釈をするということがないように、我々からもしっかりその部分についてはご指摘をさせていただくということであります。