令和6年5月17日 博物館・美術館 学芸課 担当者 松浦 内線3717 直通 0952-24-3947 E-mail:hakubi@pref.saga.lg.jp |
佐賀県立博物館でテーマ展「心ばかりですが-おくりものの文化-」を開催します
この度、佐賀県立博物館では「贈る」をテーマにした展覧会を開催します。
現代の私たちの生活の中には、季節の挨拶の贈り物や祝福の贈り物、旅先からの土産など、多種多様な「贈る」という行為が存在します。モノを「贈る」行動には、目には見えない感謝・祝意・心配・弔いなどの感情や、個人や組織間における連携や関係構築といった思惑が見て取れます。
会場では、久保田出身(現在の佐賀市久保田町)の画家高柳快堂(1824~1909)が同郷の医師江口梅亭宛てに病気治療のお礼と還暦祝いとして制作した《武陵桃源図》、江戸時代に「月次献上」(月ごとの定期的な献上品)として鍋島家から将軍家などへ贈られた焼き物や緞通などの品々、多久茂族(1833~84)の妻雍が慶応2年(1866年)に病気療養のために長崎に滞在した際の記録『御奥様長崎御越日記』(佐賀県重要文化財)に記された雍のお土産の記録などから、贈り物と人々を介したやり取りについて御紹介します。
生活の中で何気なく行われている「贈る」行動は、贈り手と受け手にどのように影響しているのでしょうか。本展では、歴史的な資料を通して、「贈る」という行動の役割や意義について来館者と共に再考します。
記
1 展覧会名称 テーマ展「心ばかりですが-おくりものの文化-」
2 会期 令和6年6月5日(水曜日)~7月15日(月曜日・祝日)
(41日間)
3 休館日 毎週月曜日は休館。
※7月15日(月曜日・祝日)は開館。
4 開館時間 9時30分~18時00分
5 会場 佐賀県立博物館3号展示室(北側)
6 観覧料 無料
7 会期中の関連イベント
(1) 博物館・美術館セミナー
日時 6月8日(土曜日)13時30分~15時00分
会場 佐賀県立美術館2階 画廊
題目 「心ばかりですが-おくりもののはなし-」
講師 学芸員 松浦 由佳
(2) ギャラリートーク
日時 6月30日(日曜日)、7月15日(月曜日・祝日)
いずれも13時30分~30分程度
会場 佐賀県立博物館3号展示室
8 主な展示資料
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《喜》 副島 種臣 | 《武陵桃源図》 高柳 快堂 |
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佐賀県重要文化財 多久家資料及び後藤家文書 『御奥様長崎御越日記』 | 《鍋島緞通 蟹牡丹唐草文》 | 《岡田三郎助像》吉田 久継 |