令和6年(2024年)6月20日
佐賀城本丸歴史館 企画学芸課
担当者 秋山、白濵
直通 0952-41-7550
E-mail:rekishikan@pref.saga.lg.jp |
近世日本数学史家の佐藤賢一氏をお招きして、「和算」についての講演会を開催します
佐賀県では、佐賀の歴史や芸術文化に関する調査研究を促進し、広く公表や活用を図ることに取り組んでいます。
この度、その一環として、科学史・近世日本数学史を専門とする佐藤賢一氏をお招きして、下記の通り講演会を開催します。テーマは「江戸時代の数学 そろばんから大砲まで」。幕末佐賀藩の科学史を物語る上でも欠かせない「江戸時代の数学=和算(わさん)」について分かりやすく御講演いただきます。
ぜひ奮って御聴講ください。
記
1 催事名 第234回歴史館ゼミナール「江戸時代の数学 そろばんから大砲まで」
2 日時 令和6年7月6日(土曜日) 13時30分~15時(開場13時)
3 会場 佐賀県立佐賀城本丸歴史館 外御書院
4 講 師 佐藤 賢一(さとう けんいち)氏(電気通信大学教授)
5 聴講料 無料(事前申込不要)
【参考】和算について
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「暦算全書弧三角法要解」 | 「関流算法相場割」 |
江戸時代以前に日本で独自に発達した数学のことを、西洋数学と対比させて「和算」と称します。ねずみ算や鶴亀算など入門的な問題から代数(だいすう)・幾何(きか)の高度な問題まで、和算はさまざまな数学問題を取り扱いました。実用的な問題も多く、農林漁業や商業など人々の暮らしに直接役立つ知識として重視され、武家社会のみならず、庶民にも普及していきました。
和算の展開は、幕末の佐賀にも影響を与えています。和算の様々な応用分野の一つとして砲術があり、関孝和(せき たかかず)以来の和算の数式が用いられました。また、金武良哲(かねたけ りょうてつ)など和算に造詣の深い佐賀藩士も活躍しました。
【参考】講師略歴
佐藤
賢一(さとう・けんいち)
1968年生まれ。博士(学術)。2000年より電気通信大学講師、2019年より電気通信大学教授。専門分野は科学史、近世日本数学史。
著書:『近世日本数学史』(2005年)・『関孝和全集』(共編、2023年)、他。
添付資料