令和6年7月29日
健康福祉政策課 感染症対策担当
担当者 宮地、廣重
内線 3526、1840
直通 0952-25-7075
E-mail: kenkoufukushiseisaku@pref.saga.lg.jp |
“複十字シール運動”への協力要請のため関係の皆さまが健康福祉部長を訪問されます
結核や肺がんなどの胸部疾患のない健康で明るい社会作りを目指すため、これらに関する知識の普及啓発を図るとともに、事業資金を集めることを目的として、公益財団法人結核予防会等では、毎年「複十字シール運動」を実施されています。
この度、全国一斉運動の開始にあわせ、公益財団法人結核予防会佐賀県支部及び健康を守る佐賀県婦人の会の皆さまが、本運動への協力要請のため、次のとおり健康福祉部長を訪問されます。
日 時:令和6年7月31日(水曜日) 10時00分~10時30分
場 所:佐賀県庁 新館3階 健康福祉部長室
訪問者:
佐賀県健康づくり財団(結核予防会佐賀県支部) 専務理事 佐野 雅之(さの まさゆき)氏 他4名
健康を守る佐賀県婦人の会 会長 山口 七重(やまぐち ななえ) 氏 他2名
【複十字シール運動の概要】
- 主催:公益財団法人結核予防会
- 後援:厚生労働省、文部科学省、公益社団法人全国結核予防婦人団体連絡協議会
- 運動期間:令和6年8月1日から12月31日まで
- 運動内容:都道府県、市町村、婦人会、学校、事業所等に募金の協力依頼を行います。また、街頭などで複十字シール、パンフレット等を配布し、結核や肺がん予防等に対する理解と協力を呼びかけ、全国的に募金活動を展開します。佐賀県では、健康を守る佐賀県婦人の会が中心となって、地域募金活動を展開する予定です。
<参考>
○ 複十字シール運動とは?
- この運動は、募金をしていただいた方に複十字シールを差し上げ、シールを使うことで結核予防思想の普及の一翼を担っていただくというもので、1904年デンマークで始められ、現在でも世界各国で行われています。
- 日本では、結核予防会により1952年から開始され、毎年、結核予防週間(9月24日~30日)を中心に8月1日から12月31日にかけて全国的に展開されています。
- シール募金により得られた収益金は、結核予防の教育広報、結核調査研究、発展途上国への対策援助等に使われています。
- 佐賀県内での募金活動の実績
年度 |
県内募金総額 |
令和元年度 |
1,039,467円 |
令和2年度 |
1,065,373円 |
令和3年度 |
1,004,188円 |
令和4年度 |
861,899円 |
令和5年度 |
700,958円 |
○ 結核の現状
- 結核は、結核菌によって発生するわが国の主要な感染症の一つです。
- 結核菌は主に肺の内部で増えるため、咳、痰、発熱、呼吸困難等、風邪のような症状を呈することが多いですが、肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。
- 結核罹患率は、全国的に減少傾向にあり、平成26年には統計を取り始めて以来、初めて新登録患者数※1が2万人を下回り、令和4年には新登録患者数※110,235人、全国罹患率※2は8.2となりました。しかし、日本の結核罹患率は、欧米諸国と比較すると依然として高くなっています。
- 全国的に結核患者の高齢化が進んでおり、新登録患者の6割以上は、70歳以上の高齢者が占めています。
- 佐賀県では、令和5年に70名※3が新たに結核を発病しており、全国と同様、高齢者の割合が高くなっています。
区分 |
佐 賀 県 |
全国 |
|
新登録患者数※1 |
罹患率※2 |
新登録患者数※1 |
罹患率※2 |
令和元年 |
108 |
13.3 |
14,460 |
11.5 |
令和2年 |
87 |
10.7 |
12,739 |
10.1 |
令和3年 |
72 |
8.9 |
11,519 |
9.2 |
令和4年 |
59 |
7.4 |
10,235 |
8.2 |
令和5年 |
70※3 |
8.8※3 |
- |
- |
※1新登録患者数:新たに結核を発病した者の数
※2罹患率:人口10万人当たり一年間に新たに結核と診断された人の割合
※3速報値