原子炉には、構成材料の違いによって、いろいろな種類がありますが、ここでは軽水炉について述べます。
軽水炉のしくみ
わが国で主に建設されているのはこの型の炉ですが、軽水炉には加圧水型(PWR)と沸騰水型(BWR)があります。
加圧水型(PWR)のしくみ
加圧水型は、原子炉を通った水を循環させる系統とタービンへ蒸気を供給する系統を分離しているのが特徴で、原子炉を通ってきた高温高圧の水が蒸気発生器にはいり、そこでタービン側の給水に熱を与えて、蒸気が発生するしくみになっています。
我が国では、九州電力(株)、関西電力(株)、四国電力(株)及び北海道電力(株)等がこの型の炉を採用しています。
加圧水系型(PWR)原子力発電の略図
(出典:原子力・エネルギー図面集2013)
沸騰水型(BWR)のしくみ
沸騰水型(BWR)は、原子炉内で直接蒸気を発生させるしくみになっています。
我が国では、東京電力(株)、中部電力、中国電力(株)及び東北電力(株)等がこの型の炉を採用しています。
沸騰水型(PWR)原子力発電の略図
(出典:原子力・エネルギー図面集2013)