全ての物質は、たくさんの原子から成り立っており、その原子は、原子核と電子とから成り立っています。
これを例えれば、原子核が太陽ならば、電子はそのまわりを回っている地球や火星などの惑星に相当することになります。
原子の構造
(出典:原子力・エネルギー図面集2013)
ところで、原子核はどのようなものでしょうか。
これは陽子と中性子という粒子のかたまりであると思えばよいのです。
多数の中性子を持つ原子核の中には、外から中性子があたると原子核がこわれやすい性質をもっているものがあります。例えば、ウランのようなものですが、この原子核がこわれることを核分裂といい、核分裂の時に大きなエネルギーを発生します。
ウランの原子核に中性子があたるとウランは核分裂を起こしますが、このとき新しい中性子が出てきます。この中性子がうまく別のウランの原子核に当たるともう一度核分裂が起こります。
これがくり返されると、次々と連続して核分裂が起こります。これを核分裂の連鎖反応といいます。
核分裂の連鎖反応
(出典:原子力・エネルギー図面集2013)
<臨界>
核分裂の連鎖反応が一定の割合で維持されることを臨界といい、玄海原子力発電所では、1号機が昭和50年1月28日に初めて臨界に達し、また、2号機は昭和55年5月21日、3号機は平成5年5月28日、そして4号機は平成8年10月23日に初めて臨界に達しました。