令和6年7月30日(火曜日)、佐賀市金立町の金立県有林で佐賀中部林政協議会と「林業ICT技術研修会」を開催しました。
最近は様々な分野でICTなどの新技術を活用し生産性や品質の向上、効率化や省力化の取組が見受けられますが、林業の現場では、他産業に比べてICT技術の導入が遅れている状況です。原因としては、ICT技術はインターネット接続が必要なものが多く、林業の現場となる山間部では通信状況が悪く、その性能を十分に発揮できないことが挙げられます。
そこで、原因となる通信環境について、低軌道衛星を利用した高速大容量通信により改善することで、林業現場にもICT技術の活用が進むことを期待し研修会を開催しました。
研修会は、協力企業各社のICT技術製品の遠隔地の工事現場等を確認できる遠隔臨場システム、インターネット通信を利用した位置情報の補正下(ネットワークRTK)でのドローン空中写真撮影・荷物運搬・レーザー測量などをご紹介していただき、現地実演をしていただきました。
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説明状況 | 運搬ドローンが予め設定された飛行ルートに沿って自動飛行した後、荷物を降ろす様子を参加者は見学しました |
研修内容
【午前の部】 各林業ICT技術の紹介 会場:佐賀総合庁舎会議室
(1)低軌道衛星を利用した高速大容量通信技術
(2)遠隔臨場システム
(3)遠隔臨場システム
(4)ネットワークRTK等を使ったドローン技術
【午後の部】各林業ICT技術の実演 会場:金立県有林
(1)低軌道衛星を利用した高速大容量通信技術
(2)遠隔臨場システム
(3)遠隔臨場システム
(4)ネットワークRTKを使ったドローン測量
(5)運搬用ドローンのデモフライト
参加者からは「実際にICT技術を利用できる業務などがあることを感じられ、今後導入に向けて進んでいければと感じました」、「通信技術がさらに発達して、林業にもすべからく恩恵があるものと期待します」といった感想がありました。
「技術の進化は日進月歩であり、今回紹介できたものの他にも様々な技術があり、また、新たな技術も日々生まれています。今後も佐賀県の森林・林業に携わる皆様に、有用な技術・情報を普及していきたいと考えております。
また、研修にご協力いただいた企業の皆様、ありがとうございました。
(協力企業)順不同・敬称略
KDDI株式会社、KDDI まとめてオフィス株式会社、リコージャパン株式会社、シマウチエンジニアリング株式会社、株式会社アイテム、株式会社セキド