令和6年10月16日 窯業技術センター デザイン部 担当者 松本 直通 0955-43-2185 E-mail yougyougijutsusenta@pref.saga.lg.jp |
伝統産業への支援の取り組みが2024年度グッドデザイン賞を受賞しました!
佐賀県窯業技術センターでは、有田焼をはじめとする県内陶磁器製品の新たな市場を獲得するため、陶磁器の素材や製造技術の研究開発に取り組んでいます。この度、伊万里・有田焼産地に対する支援の取り組みについて、下記のとおり2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。
記
1.
受賞の概要
産地支援プロジェクト「伊万里・有田焼産地のものづくりを伝えるコミュニケーションツール」として、2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。これまでの数年間で窯業技術センターが取り組んできた、産地のものづくりを伝えるための開発や取り組みを、プロジェクトとしてまとめて応募したものです。伝統産地にこれまでなかったツールやサンプルの制作、アプリというデジタルツールにまで範囲を広げて開発を行ったことなどが評価されました。
受賞対象 :産地支援プロジェクト
「伊万里・有田焼産地のものづくりを伝えるためのコミュニケーションツール」
受賞番号 :24G181471
審査ユニット:18 地域の取り組み・活動
事業主体名・応募者:佐賀県窯業技術センター
2.
プロジェクト内容
(1)有田焼サンプルコレクション
絵具や釉薬の色、焼成後の収縮、凹凸の表情など、磁器の特性をわかりやすく13枚のサンプルに集約しています。伊万里・有田焼についての知識を得ることができ、商品開発や商談の場で活用できます。
(2)カラーデータベース・サンプル
産地で使用されている上絵具を集め、実物サンプル集とデータベースとして制作しました。商品のデザイン段階や打合せなどの際に、効率よく色を探すことができます。
(3)iroeアプリ
陶磁器専用のデザインアプリとして、カラーデータベースの色見本を搭載し、さらにその色で絵付けや伝統的な絵柄を自由にレイアウトしてデザインができる機能を実装しています。窯業関係者がデザインや商談に用いることができ、さらに一般の方やお子さまでも、気軽に陶磁器のデザインや絵付けを楽しむことができます。
※詳細は添付資料をご参照ください。
3.
審査委員の評価コメント
「本プロジェクトは、伊万里・有田焼産地の持続可能性を追求する取り組みである。伝統工芸は優れた技術を持つがゆえ、敷居が高いと感じられることが多い。それらを解消し、魅力を広く伝えるための挑戦的な試みとして評価できる。特に産地共通サンプルが存在しないという課題に対し、デジタル技術を活用して解決策を提案した点は非常に意義深い。これにより伊万里・有田焼の特性が明確に伝わり、伝統工芸の新たな可能性を切り開く一助となるだろう。今後は産地共通フォーマットへの展開や、商品開発に対応できるツールとしてビジネスの実用性に関するアップデートが期待される。他の伝統工芸産地へのモデルケースとなる可能性も秘めており、今後の展開が楽しみである。」(原文そのまま)
4.
公開情報
GOOD DESIGN AWARDウェブサイト:
https://www.g-mark.org/
受賞ギャラリー公開URL:
https://www.g-mark.org/gallery/winners/23414
※2024年10月16日13時30分以降に公開されます。
GOOD DESIGN EXHIBITION 2024 -2024年度グッドデザイン賞受賞展-
会期:11月1日(金曜日)~11月5日(火曜日)
会場:東京ミッドタウン各所
内容:2024年度全受賞デザイン展示
- 資料 (PDF:972.1キロバイト)
以上