令和6年11月7日 佐賀県公文書館 担当者 楢﨑 内線 4039 直通 0952-25-7365 E-mail kobunshokan@pref.saga.lg.jp |
佐賀県公文書館所蔵資料展「昭和の時代と佐賀 −前編1926〜1957−」を開催します
佐賀県公文書館では、令和8年(2026)に昭和の改元から100周年を迎えることを記念し、昭和の時代を振り返る資料展を下記のとおり開催します。展示は二部構成で、昭和100年にあたる令和7年(2025)を迎える今期に前編を、昭和の改元から100周年となる令和8年に後編を開催します(予定)。
本展では、昭和元年(1926) から昭和32年(1957)までの昭和前半期にスポットをあて、当館所蔵の公文書などから当時の佐賀県や人々の暮らしの様子を御紹介します。
是非、この機会に公文書館へお越しください。多くの皆さまの御来館をお待ちしています。
記
1 期間 令和6年11月8日(金曜日)~令和7年4月13日(日曜日)
2 会場 佐賀県公文書館(佐賀市城内一丁目6番5号 佐賀県庁南館2階)
3 展示内容
昭和の前半期の佐賀県は、改元から間もなく昭和金融恐慌や世界恐慌による不況に見舞われ、その後、日中戦争、太平洋戦争へと進んでいく怒涛の時代の中にありました。また終戦後も、占領下で民主化が進められる中、大きな風水害の発生や佐賀県庁舎の全焼等の困難に見舞われています。本展示では、当館所蔵の公文書を中心に、時代の流れに沿いながら、当時の佐賀県や人々の暮らしの様子を分かりやすく御紹介します。(展示数19点)
〔展示資料紹介〕
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一銭陶貨幣 個人蔵 | 一銭黄銅貨幣 個人蔵 |
戦時中、金属類回収令によりあらゆる金属が供出されましたが、金属不足の影響は貨幣にもみられました。県内では、終戦間際に有田町で陶貨の試作が行われています。展示では、昭和初期からの一銭貨幣を一堂に展示し、その変遷を辿ります。
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鳥栖町市街図 昭和5年(1930) | 鳥栖商店案内 昭和5年(1930) |
当館所蔵『秩父宮殿下御成関係』(昭和6年)に綴じられている「鳥栖町市街図」「鳥栖商店案内」です(複製展示)。「鳥栖町市街図 」には、当時の鳥栖駅の線路や機関庫、片倉製糸所や日清製粉の工場等が記されており、当時の鳥栖の町の様子が伺えます 。また、「 鳥栖商店案内 」には商店や販売中の商品等が記されており、当時の人々の暮らしの一端を垣間見ることができます 。
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佐賀県立佐賀農学校満鮮地方修学旅行日程表 昭和13年(1938) |
昭和13年9月、佐賀農学校(現佐賀農業高校)の生徒約45 名が、満州及び朝鮮半島を13日かけて巡る修学旅行に出かけました。当時、満蒙開拓青少年義勇軍の募集が行われており、同学校の卒業生も多く渡満していました。修学旅行では、満州事変の戦跡や朝鮮総督府、博物館等の他、炭鉱や工場 、卒業生のいる農園の見学等を行っています。
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少年団奉仕隊の子どもたち 個人蔵 | 炎をあげる県庁舎 県資産活用課提供 | 佐賀劇場 『松本功写真帖』より |
各所、個人 からお借りした写真の複製 も 掲示し、当時の県内の様子をご紹介します。
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佐賀県災害特報 昭和28年(1953) |
佐賀県は戦後、幾度も風水害に見舞われました。その中でも 、昭和28年6月25日から29日にかけて北部九州を襲った集中豪雨は、戦後最悪の水害と呼ばれました。県総面積の21%が浸水し、各地の連絡通信は途絶え、あらゆる交通手段が寸断されました。総務部文書広報課(当時)が作成した「佐賀県災害特報」には、写真と共に各地の被害や復旧作業の様子が記録されています。
<参考:佐賀県公文書館概要>
佐賀県公文書館では、県が保存している明治期からの公文書や行政資料等約5万冊のうち、歴史的資料として価値のあるもの20,635冊を一般公開しています(令和5年度末時点)。
また、所蔵している資料を紹介し、閲覧利用のきっかけにしていただけるよう、特定のテーマに基づく展示を定期的に行っています。
【利用時間】午前9時~午後5時
【休 館 日】毎週月曜日。ただし、1月13日・2月24日(月曜日・祝日)は開館し、11月24日(日曜日)(設備点検に伴う臨時休館)、年末年始
(12月29日~1月3日)、1月14日(火曜日)、2月25日(火曜日)は休館します。※その他臨時に休館する場合があります。
【入 館 料】無料
【そ の 他】プライバシー等の観点から一部閲覧できないものもあります。
添付資料