「さが園芸888運動」伊万里・有田地区推進大会を開催しました!
(令和6年11月8日(金曜日) JA伊万里本所
伊万里・有田地区では、稼ぐ農業の実現のため、「さが園芸888運動」の元、特に、次世代の農業を担う農業経営体の確保育成に取組んでいます。
この取組の一層の推進を図るため、11月8日(金曜日)にJA伊万里本所で、「さが園芸888運動」伊万里・有田地区推進大会を開催しました。当日は、伊万里・有田地区の園芸農業者をはじめとする関係者約100名が参加しました。
管内事例紹介
伊万里4Hクラブ(地域の若手農業者)の取組
伊万里4Hクラブ員 金子実氏
20~30代の若手農業者が、将来の地域をけん引するリーダーになることを目指し、経営者としてレベルアップするため、経営研修会や一人一課題に4Hの仲間とともに取組んでいることを紹介されました。
JA伊万里きゅうり部会の取組
JA伊万里きゅうり部会胡青会会長 稗田孝太郎氏
高齢化、面積減少という課題があったものの、若手を中心に、「自分たちで考えて行動する」「チームで頑張る」を実行し、近年最高の販売額を達成されました。これから、それを継続するため、新規就農者を育てる取組にも着手していることを紹介されました。
部会トレーナー制導入、園芸団地構想策定の推進
西松浦農業振興センター 山口妃鶴
伊万里・有田地区では、稼ぐ農業の実践により、儲かった経営者の背中を見た新たな担い手が、スムーズに就農出来るように、研修生に技術を教え就農後もフォローする「部会トレーナー制」の導入やあらかじめ就農候補地と施設整備をリースで準備する「園芸団地構想」策定の推進をしていることを紹介しました。
担い手の確保育成の伊万里市の取組
伊万里市農業振興課 中島悠貴氏
伊万里市では、令和5年度に「園芸団地構想」を策定し、令和9年度からいちご、きゅうりといった施設園芸品目で入植できる就農候補地を確保していること、研修にあたってはトレーナーへの支援制度の創設も検討していることを紹介されました。
先進事例紹介
唐津玄海地区の新規就農者を確保育成する仕組みづくり
東松浦農業振興センター 光武美和 JAからついちご部会 山﨑隆浩氏
東松浦農業振興センターから、新規就農者の呼び込みや、農地・ハウスの取得支援は市町が主となり、技術・経営研修は農業者・JAが主となり、新規就農者の確保から就農まで一貫した支援体制を整備していることを紹介されました。
実際に、研修生用のハウスを整備し、トレーナーとして複数人の研修生を受け入れている山﨑氏から、研修生には「生産者ではなく経営者になりなさい」そのためには「明確な目標を持ちなさい」そして「その目標を達成するためには自分で考えなさい」「仲間を増やしなさい」と伝えていることが紹介されました
大会決議
JA伊万里梨部会青年部長 井本寿喜氏
先人たちから引き継いだものを次の世代に伝えていく責任を全うするため、関係者一丸となることを決議し、JA伊万里梨部会青年部長井本寿喜氏が次の事項に取組むこととを宣言しました。
・若い人たちが農業に魅力を感じるような所得を「稼ぐ」
・そのために生産技術や経営力を「磨く」
・稼ぐ姿を見せ、新たな担い手を確保し、産地を活性化させ、未来へ「つなぐ」
交流会 11班に分かれてワークショップ
ここまで、管内事例紹介や先進事例紹介を聞いて、どんな気づきがあったのか、部会で取組んでいること、これから取り組みたいと思ったことなどを、普段話すことの少ない、品目の異なる方たち(いちごと梨ときゅうりときんかんなど)で班を組み、意見交換を実施しました。
自分達の部会にはない取組を、より深く聞くことで、また、自らの考えを口にすることで、さらなる新たな気づきが得られたようです。