佐賀県における不登校児の支援について提言をさせていただきます。
周知のように不登校児童生徒数は全体の5%に達し、潜在的な不登校児はその数倍いるといわれています。しかし佐賀県ではこどもの居場所や学習支援に関する公的資源はかぎられており、各家庭にその負担が大きくのしかかっている現状があります。他の自治体では(佐賀県内でも一部自治体では行われていますが)、不登校児がフリースクールを利用する場合の助成金が準備されている自治体があります。コロナ対策や国スポの運営など、佐賀県が先進的に取り組み成功された事例も多くあると存じています。「子育てしたい県」を目指されているのであれば、どうか不登校児支援にも力を入れていただきたいと思います。
ご意見にもありましたとおり、全国同様、県内においても不登校児童生徒数は増加を続けており、佐賀県教育委員会としても不登校対策は重要な教育課題と認識しております。
現在、県教育委員会では、自分の学級に入りづらいお子さんに対し、校内に別室(校内教育支援センター)を設置する市町への補助事業や、教育委員会が学校外に設置する教育支援センターの機能強化、家から出ることが難しいお子さんに対する訪問支援等、様々な事業を総合的に展開することで、一人一人に寄り添った支援の充実を図っているところです。
各家庭でのご負担やフリースクール利用に対する助成金、学びの多様化学校の設置等、頂いたご意見・ご提言につきましては、市町と情報共有し、今後の不登校対策の参考とさせていただきます。
支援が必要な児童生徒へのきめ細やかなサポートとともに、保護者の方の不安が少しでも和らぎ、必要な支援や情報が届くよう努めてまいります。