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高輪築堤の再現展示について

最終更新日:
 

ご意見

 県立美術館南側に高輪築堤が再現展示されています。
 元は海岸沿いに設置された鉄道を通すための築堤ですので、波浪の影響を受ける海側と波の穏やかな陸側では構造が違い、海側が強固に築造されていると思っていました。展示の説明版の「断面構造想定図」でも、海側と陸側は構造が違います。しかし、再現されたものは海側、陸側の区別がつきません。どうして展示物は両側とも同じ形状なのでしょうか。
 また、両側の壁は武骨なコンクリート表面がむき出しですが、築堤当時はコンクリートはなかったのではないでしょうか。
 大川市の昇開橋の付け根に有明沿岸道路の架橋により撤去された筑後川のデレーケ堤の一部を切り取ったものが展示されていますが、壁は内部が見えるように工夫されています。あまり違和感はありませんが、あのような展示はできないでしょうか。

 

担当課の回答(令和6年12月9日)

 ご指摘のとおり、実際には陸側と海側で角度や石積みの状態が異なり、また、実物はもっと高く、もっと裾も広く、特に陸側は急角度な構造になっています。このため、そのまま再現すると巨大な構造物となり、「築堤」であることが非常にわかりにくくなってしまうことが懸念されたため、美術館側からも、公園側からも、見られた方が「築堤」だと認識しやすいように、海面から上の高さにおさえるとともに、両側とも海側の角度・積み方を採用しています。
 また、コンクリートの使用については、子どもなどが築堤の上にも上がれるように階段を設置して、よりリアルに「築堤」を体感していただけるような造りとするため、再現展示を補強するために使用しています。
 県民の皆様に親しんでいただくため、実物どおりの精巧さと「わかりやすさ」のバランスを考慮し、このような再現展示となりました。なお、実物はどのような構造だったかを分かりやすく表現するために、現地には「断面構造想定図」を設置しています。
 また、デ・レーケ流動堤の移設展示のような展示方法を検討できないか、とのことについては、本再現展示は、JR東日本様から譲渡を受けた石材について、現地の石積みを参考にして、築堤の石垣部分について部分復元を行ったものですが、予算や時間等の制約もあり、精緻な学術的復元は難しい中でも、大隈没後100年に合わせて、「大隈重信が尽力した高輪築堤の本物の石」を用いることで、大隈の「志」を分かりやすく感じてもらえることを目的としたものです。このため、現時点では築堤内部が見えるような精緻な展示等の増設は計画していませんが、いただいたご意見を基に、今後も文化・歴史の発信に努めてまいります。

 

ご意見の担当課

 文化・観光局 佐賀復権推進チーム

 TEL:0952-25-7594

 E-mail: culture_art@pref.saga.lg.jp



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