「クリークから考える地域活性化シンポジウム」を開催しました! 最終更新日:2025年1月24日 令和6年11月17日(日曜日)、佐賀城本丸歴史館で「クリークから考える地域活性化シンポジウム~未来に残したい佐賀のこと~」を開催し、約120人の方にご参加頂きました。 クリークが持つ多面的な機能が地域にとって重要な役割を果たしていることを広く県民の方々に知っていただき、地域とクリークのこれからの関わり方などを考えてもらうきっかけになればと思い、このシンポジウムを企画しました。 〇シンポジウム概要 日時:令和6年11月17日(日曜日)13時00分~15時30分 場所:佐賀城本丸歴史館 テーマ:「クリークから考える地域活性化シンポジウム~未来に残したい佐賀のこと~」 構成: 第1部:基調講演「クリークの農業利用について」 第2部:ディスカッション「未来へ引き継ぐ佐賀のクリーク」 第1部は「クリークの農業利用について」と題し、佐賀県土地改良事業団体連合会専務理事 髙田俊行氏にご講演頂きました。主な講演内容は以下のとおりです。クリークは、農業用水の用排水・貯留、防火用水、環境用水など多様である。また、ゲートを効果的に操作することで下流の湛水被害を減らすことができる。これらを管理しているのは農家の人で、危険を伴う大雨時のゲート操作や法面の草刈りを行っている。管理する担い手の不足や高齢化が問題となっている。これから人口減少を前提に適正なクリークの管理を考えることが必要となってくるが、どうすればいいか、の答えを出すのは難しい、一人一人が関心を持ってどうするかを考える時期に来ている。基調講演の様子 第2部は未来へ引き継ぐ佐賀のクリーク」と題し、以下の方々にご登壇頂いてディスカッションを行いました。 ファシリテーター:桑原昇氏(佐賀新聞社編集局長) パネラー:髙田俊行氏(佐賀県土地改良事業団体連合会専務理事) 池田大志氏(株式会社イケマコ代表取締役) 内田良治氏(神埼市) 中村恭子氏(白石町) ディスカッションでは、・クリークの清掃をするのはそこに住む人の責任でもあるので、農家だけでなく地域みんなで取り組むことで地域の結びつきが強くなる。・クリークを観光資源として幅広いジャンルと組み合わせ、消費者や身近な地域の人達に発信ができれば地域の活性化につながるかも。・クリークで魚釣りなどイベントを実施できれば地域が盛り上がる一つの手段になると思う。・クリークがなかったら自分たちの将来はどうなるか?をみんなが想像することが大切。そのためには多くの人に機能や役割を知ってほしい。などの意見が交わされました。ディスカッションの様子 参加者アンケートでは、「農家だけでなく、住民全体がかかわってもらえるような仕組みを作りたい」や「地域の清掃活動に参加し続けたい」などの声もあり、クリークとの関わりについて考えてもらうことができました。 これから、人口が減少していく中で、地域のクリークを守っていくために自分たちに何ができるか、地域で考え、行動していくことでクリークの保全を通じたコミュニティの形成や防災意識の高まりなどにより地域の活性化につながるものと感じました。 ご来場・ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。佐賀城本丸歴史館で開催しました多くの方にご参加いただきました