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令和7年1月31日 社会福祉課 生活保護・援護恩給担当担当者 三浦、江島 内線 1510、1511 直通 0952-25-7058 E-mail syakaifukushi@pref.saga.lg.jp |
救護施設の施設事務費の過少支払がありました
救護施設の施設事務費において、県が誤った算定をしていたため、福祉事務所から救護施設へ支払われる施設事務費が過少となっていたことが判明しました。
1.事案の概要
生活保護受給者が救護施設に入所した場合、当該施設が所在する県において施設事務費の基準額を設定し、その基準額に基づき、関係自治体が救護施設へ毎月支払を行っている。県が基準額を算定する際に、施設利用に係る加算額を誤っていたため過少支払いとなっていたもの。
A+Bの合計で算定すべきところ、Bの回数のみで算定
・基礎回数 1回 ・・・・・A
・利用者数に応じた加算回数 2回~ ・・・・・B
1) 覚知日 令和6年8月
2) 過少支払期間 平成25年4月から令和6年8月
3) 対象施設 かんざき日の隈寮、しみず園
4) 関係自治体 県内:11自治体(佐賀県、10市)
県外:15自治体(2県、13市)
福岡県、兵庫県、福岡市、久留米市、柳川市、大川市、うきは市、みやま市、那珂川市、
長崎市、島原市、諫早市、松浦市、西海市、荒尾市
5) 経緯 今年度の施設事務費の算定作業を進めていく中で算定誤りが判明した。
2.今後の対応
対象施設へ謝罪を行うとともに対応を協議した結果、地方自治法に定める公債権の消滅時効期間を踏まえて、本事案を覚知した令和6年8月分から遡って5年分を追給することとし、これを本年度予算で対応する。
また、関係自治体へも通知し、同様に対応していただくことを確認している。
○追給額(令和元年9月分から令和6年8月分)
2,147,980円(うち県分387,570円)
(内訳)(1)かんざき日の隈寮 1,115,000円(うち佐賀県分258,020円)
(2)しみず園 1,032,980円(うち佐賀県分129,550円)
3.再発防止策
エクセルで作成している算定計算書に基礎回数、利用者数に応じた加算回数が確認できるよう計算書の見直しを行いました。
また、前例をそのまま使うことなく、制度をよく確認することを徹底し、課全体で根拠を含めたチェックを行う体制を整えます。
《参考》
●「救護施設」とは
・身体又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な生活保護受給者を入所させて、生活扶助を行う施設
・県内施設 2か所
(1)かんざき日の隈寮((社福)佐賀整肢学園・定員70人・神埼市)
(2)しみず園((社福)天嶺会・定員110人・多久市)
●「施設事務費」とは
・生活保護受給者の入所に伴い必要な救護施設の事務費。
・施設の定員ごとに定められた単価に、施設からの申請に基づき指導員加算、看護師加算、精神科医雇上費加算等の所定の単価を加算して、県が基準額(一人当たりの施設事務費)を設定。
・福祉事務所は、各月初日の入所実人員分を救護施設へ支払う。
・国3/4、県又は市1/4を負担。
●「加算額」とは
・救護施設入所者に対する精神医学面の処遇強化を図るため、精神科医の雇上げを必要とする施設に県が設定する加算額。
<算定方法>
(ア)すべての救護施設に対して月1回分を加算
(イ)さらに対象者数に対応する別表1の回数を加算(施設からの申請に基づき県が認定)
(ウ)加算回数に対応する別表2の加算年額を基に県が1人当たりの加算月額を設定
※今回の算定誤りは上記(ア)の月1回分を加算回数に加えていなかったもの。
(別表1)
対象者数 | 加算回数 |
21~40人 41~60人 61~80人 81~100人 101人以上 | 2回 3回 4回 5回 6回 |
(別表2) (単位:円)
加算回数 | 1回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 |
加算年額 | 179,120 | 537,360 | 716,480 | 895,600 | 1,074,720 | 1,253,840 |