ご意見
有明海沿岸道路や佐賀唐津道路の高規格道路の整備が進むなど県内道路環境が大きく改善していますが、その一方で鉄道やバスなどの既存の公共交通が十分活用されておらず、そのことで鉄道やバスと深く関わってきた多くの地域で駅周辺や市中心部、農山村部の衰退・過疎化や経済・商活動の停滞、そしてそれらに伴う雇用や出生率の減少などの問題が起きています。
近年、各種交通手段を効果的に連携させて地域経済や街づくりなども含めて大きな視点で捉える「総合交通」の考え方が広く浸透しています。佐賀県においてもこの機能を更に強化・普及すべきですし、そのためには佐賀県の交通と経済の重要拠点であり、交通結節点や求心力などの駅の重要な能力が他県の主要駅より劣るJR佐賀駅の機能と利便性の向上を図るべきです。
例えば、佐賀駅西側を通る国道264号線との連携を強化して長距離バスなどでの佐賀駅や佐賀空港へのアクセスを促進することで県内交通機能の総合的な底上げと、県内移動者及び佐賀駅と駅周辺、そして佐賀空港の利用大幅増が実現可能になると考えます。
担当課の回答(令和7年1月8日)
鉄道やバス、タクシーといった地域交通は、住民の皆様の日常生活を支えるとともに、観光客や来訪者との交流を促すなど、地域づくりの重要な基盤です。
一方、利用者の減少、バス運転士不足による減便・廃止を余儀なくされるケースも見られるなど、地域交通を取り巻く課題への対応は「待ったなし」の状況となっています。
これらの課題に対しては、地域交通を単一路線で捉えるのではなく、鉄道やバスなど複数の移動手段で重層的に構成された地域交通システム全体で捉えることが大事だと考えています。また、御意見いただいた「交通結節点」も重要なポイントの一つと考えます。
こうしたことから、「利便性の向上」を通じた「利用の促進」、「運行の効率化」、「運転士の確保」を柱に、住民の方々、交通事業者、沿線市町と連携しながら、地域の実情やニーズを把握し、地域交通システム全体が持続可能なものとなるよう取り組んでまいります。
ご意見の担当課
地域交流部 交通政策課地域交通システム室
TEL:0952-25-7525
E-mail: koutsuuseisaku@pref.saga.lg.jp