
令和7年3月14日 佐賀県立名護屋城博物館 担当者 松本・藤田 直通 0955-82-4906 Email:nagoyajouhakubutsukan@pref.saga.lg.jp |
佐賀県立名護屋城博物館 常設展示室をリニューアルオープンします
佐賀県立名護屋城博物館は、平成5年(1993年)の開館以来、特別史跡名護屋城跡並陣跡の発掘調査・保存整備事業の推進と、「日本列島と朝鮮半島との交流史」をメインテーマとした常設展示を行ってきました。
令和5年の開館30周年を契機に、常設展示室の一部リニューアルを進めていましたが、最新の研究成果を盛り込み、令和7年3月22日(土曜日)に、同日開催の第4回名護屋城大茶会に合わせ、リニューアルオープンいたします。
リニューアル後の展示では、新たに明らかになった、草庵茶室跡などの特別史跡名護屋城跡並陣跡の発掘調査成果を反映するとともに、床面陣跡マップや大型スクリーン映像により、名護屋城跡と陣跡について分かりやすく紹介します。
また、新たに、文禄・慶長の役に参加した松浦地域の武士に関する資料や仏教伝来の当時を彷彿とさせる渡来仏などを展示いたします。
リニューアルの概要やオープニングセレモニー、当日のイベント等については、下記のとおりです。
皆様のご来館をお待ちしております。
記
1 リニューアルオープン日時
令和7年3月22日(土曜日)9時
2 リニューアルの概要
(1)特別史跡「名護屋城跡並陣跡」コーナーの拡充
開館以降30年間の発掘調査成果を反映し、名護屋城跡や陣跡についての解説を拡充しました。
[主な展示品]
≪天守台周辺出土金箔瓦≫
この瓦は、天守周辺から出土したもので、重厚な瓦に丁寧に金箔が貼られています。名護屋城の天守は金箔瓦で装飾され、見る者に天下人秀吉の権力を示していました。
≪青花花鳥文大皿(染付蓮池文大皿)≫
本資料は、堀秀治陣跡から出土した大皿です。中国福建省で製作されたもので、蓮の浮かぶ池に水鳥が泳ぐ姿が染付で描かれており、桃山時代に日本国内に大量に輸入されました。
(2)床面陣跡マップの設置
開館以来好評の名護屋城・城下町模型を充実させるため、周辺に広がる海や丘陵、大名の陣跡の位置をプリントしたマップを床に設置しました。
(3)大型スクリーン映像
名護屋城跡や陣跡、展示に興味を持っていただけるように、常設展示室の入口に、ドローンやCGを駆使した大型スクリーン映像を投影しま
した。
(4)「名護屋城と茶の湯」コーナーの新設
当時の記録や遺構を通して、名護屋城と茶の湯の深い関わりについて紹介します。
(5)新規展示資料
≪御正体(みしょうたい)(懸仏)≫(玄海町・値賀神社所蔵)
・文禄・慶長の役に参加した松浦地域の値賀氏や有浦氏が慶長2年(1597年)に奉納。
≪誕生仏≫(伊万里市・妙顕寺所蔵)
・仏教伝来の当時を彷彿(ほうふつ)とさせる朝鮮半島・三国時代(6~7世紀)の名品。
(6)周遊マップの設置
1階エントランスホールに、見学可能な陣跡や周辺の観光情報を紹介するタッチパネルを設置します。
3 リニューアルオープン当日のイベントについて
(1)オープニングセレモニー
リニューアルオープンに合わせて、セレモニーを行います。
〇日時:令和7年3月22日(土曜日)10時10分~
〇場所:佐賀県立名護屋城博物館 2階 常設展示室
〇内容:大型スクリーン映像の点灯式及びリニューアルの紹介
(2)第4回名護屋城大茶会
名護屋城跡や前田利家陣跡などを舞台に、呈茶や能の実演、武将隊の演舞、高校生によるワークショップや、名護屋城博物館での黄金の茶
室・草庵茶室体験プログラムなど、歴史と文化を楽しく体感できるイベントです。また、唐津の名産品が並ぶ「名護屋城マルシェ」もあります。
※詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
名護屋城大茶会WEBサイト
〔https://www.hajimari-nagoya.jp/daichakai/〕
※常設展示室リニューアル後のイメージ画像
添付資料