消防学校Q&A
Q:消防学校はどういう学校なのですか?
A:消防学校は「消防組織法」によって、消防防災に関する教育訓練機関として県に設置が義務付けられています。このため、学校教育法に定める学校(小学校・中学校・高等学校等)とは異なります。
Q:消防学校に入りたいのですが?
A:消防学校は、消防職員、消防団員及び一般の防火クラブ員や少年消防クラブ員に対し、消防防災に関する教育訓練を行う機関です。民間でいえば、会社の研修所のようなもので、消防職員になるための専門学校ではありません。
なお、消防職員になるためには、各消防本部の採用試験を受けて採用される事が必要となります。また、新規採用消防職員は必ず消防学校に入校し教育訓練を受けなければなりません。
Q:佐賀県消防学校では、どんな教育を行っているのですか?
A:下記の教育を行っています。
『消防職員教育』
初任科
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新規採用職員に対して、約6ヶ月間、消防職員としての職責を自覚させるとともに、必要な基礎・実務に関する知識と基礎技術の習得及び体力の向上を図る教育を行います。 |
予防査察科 |
約10日間、予防業務を担当する職員に対して、査察行政の現状及び課題を理解させるとともに建築規制、危険物規制及び消防用設備等に係る知識と技術を習得させる教育を行います。 |
火災調査科 |
約10日間、火災原因・損害調査等に必要な専門的知識と技術を習得させる教育を行います。 |
救助科 |
約1ヶ月間、救助業務に必要な専門的知識、高度な技術の習得及び旺盛な気力と体力強化を図り、救助隊員を養成します。 |
特殊災害科 |
約1週間、特殊かつ異様な災害に対応できるよう、特殊物質等に対する基礎知識及び特殊災害での消防活動及び安全管理、効果的な消防戦術ができる教育を行います。 |
救急科 |
約2ヶ月間、教育訓練基準に基づく救急業務に必要な知識・技術及び救急資器材の取り扱いに精通させ、応急処置等を行える救急隊員を養成します。 |
特別教育 |
警防科(各種)、資格取得コース(クレーン、酸欠、無線)、防災講座、一日教養講座を実施するなど各種教育を行っています。 |
『消防団員教育』
基礎科
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入団3年未満の団員を対象に、火災防ぎょ、救急・救助等の基礎知識と技術を習得させ、消防団活動の充実を図る教育を行います。 |
上級幹部科 |
副分団長以上の上級幹部を対象に消防団の運営管理及び災害活動における危機管理、防災指導等の必要な知識を習得します。 |
中級幹部科 |
部長、副部長の階級にある者を対象に、職責を自覚させ効果的な災害活動要領及び安全管理を理解させます。 |
初級幹部科 |
班長の階級にある者を対象に、消防団運営に必要な規律保持のため訓練礼式に熟達した団員を養成します。 |
特別教育 |
女性消防団員研修、防災講座、移動消防学校、一日入校課程を実施するなど消防団員への教育を行います。 |
『一般教育』
少年消防クラブ員防災研修、女性防火クラブ員防災研修等を実施し、防火意識の向上を図る教育を行っています。 |
※年度によって実施しない教育科があります。
Q:女性も消防学校に入校できますか?
A:佐賀県内では平成14年から女性消防職員が採用され、徐々に増えてきております。消防本部採用後、初任科教育において、男性と同じ教育訓練を受けることとなり、学生寮(寮部屋は男女区画で分かれています。)において団体生活をする事になります。また、女性消防団員についても佐賀県内で活躍されていますので、当校では「女性消防団員研修」を実施しております。
Q:1日のカリキュラムはどのようになっていますか?
A:1日のスケジュールを画像で紹介します。消防学校の1日
Q:学生寮がありますが必ず宿泊しなければなりませんか?
A:入校生は原則として全寮制です。このため2日間以上の教育については学生寮に宿泊することになります。ただし、教育内容等によっては通学教育への変更もあります。
Q:外出や外泊は可能ですか?
A:普通の休みと同じで、金・土・日・祝日・祝日前日は外泊可能です。
外出は学校長の許可を得た場合のみ可能です。ただし、帰校時間厳守となります。