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OKADA-ROOM Vol.34の展示がスタートします~師を慕いて―岡田三郎助と教え子たち~

最終更新日:

記者発表ヘッダー


令和7年5月19日

博物館・美術館 学芸課

担当者 野中

内線:3717 電話: 0952-24-3947(直通)

E-mail:hakubi@pref.saga.lg.jp

 

OKADA-ROOM Vol.34の展示がスタートします~師を慕いてー岡田三郎助と教え子たち~

佐賀県立美術館は開館以来、明治から昭和初期にかけて活躍した佐賀県出身の日本近代洋画の巨匠岡田(おかだ)三郎助(さぶろうすけ)(1869~1939)の画業と人物を紹介しています。

岡田三郎助は国内洋画壇を代表する大家であったとともに、優れた美術教育者としても名を馳せました。東京美術学校(現東京藝術大学)と女子美術学校(現女子美術大学)の各学校で教鞭を執り、また、本郷洋画研究所及び女子洋画研究所等の私塾でも多くの生徒を指導し、後進の育成に力を尽くしました。岡田に学び美術家、また美術教師となった人々は全国各地で活躍し、いずれも次代を担う重要な人材となりました。

今回のOKADA-ROOMでは、岡田三郎助の名品とあわせて、その薫陶を受けた教え子、また彼のもとに入門した弟子の作品をご紹介します。

「各人の才に任せよ」―岡田は自身の教育方針についてこのような言葉を残しています。その言葉どおり、彼に学んだ人々はいずれも、その個性を伸び伸びと発揮し、美術の発展と振興にその生涯をささげました。岡田の美に対する思い、志は今も生き続けています。岡田の名作と個性あふれる教え子たちの作品をどうぞお楽しみください。

 

1 会期

令和7年5月22日(木曜日)~8月3日(日曜日)

2 開館時間

9時30分~18時

3 休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)

4 会場

佐賀県立美術館 OKADA-ROOM

(佐賀市城内1丁目15-23)

5 観覧料

無料

 

OKADA-ROOM Vol.34 ~師を慕いて―岡田三郎助と教え子たち~

自画像
花野
裸婦

自画像 岡田三郎助

1899(明治32) 佐賀県立美術館 

花野 岡田三郎助

1917(大正6)佐賀県立美術館 佐賀県重要文化財

裸婦 岡田三郎助

1935(昭和10)佐賀県立美術館 佐賀県重要文化財

風景
鳥と子供
パリの踊り子

風景 岡田三郎助

1919(大正8)頃 佐賀県立美術館

鳥と子供   山口亮一

1921(大正10)佐賀県立美術館

パリの踊り子 北島浅一

1922(大正11)佐賀県立美術館

髪をすく
フランス風景

髪をすく   御厨純一

1918(大正7)佐賀県立美術館

フランス風景 武藤辰平

1930-34(昭和5-9) 佐賀県立美術館

伊達跡風景
二人の人形の静物
朝

伊達跡風景 古沢岩美

1931(昭和6)佐賀県立美術館

二人の人形の静物 甲斐仁代

1937(昭和12)佐賀県立美術館

朝 有馬さとえ

1957(昭和32) 佐賀県立美術館


 

出品目録(予定)

No.

作品名

作者名

制作年

材 質

所蔵等

1

自画像

岡田三郎助

1899(明治32)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館  48.0×37.0cm

2

矢調べ

岡田三郎助

1893(明治26)頃

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

佐賀県重要文化財 72.5×105.0cm

3

風景

岡田三郎助

1919(大正8)頃

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 40.8×26.6cm

4

花野

岡田三郎助

1917(大正6)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

佐賀県重要文化財 65.2×90.8cm

5

裸婦

岡田三郎助

1935(昭和10)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館

佐賀県重要文化財 99.8×65.5cm

6

ぬいとり

岡田三郎助

1914(大正3)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館  72.7×42.4cm

7

伊達跡風景

古沢岩美

1931(昭和6)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 45.2×52.9cm

8

鳥と子供

山口亮一

1921(大正10)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 162.0×95.5cm

9

パリの踊り子

北島浅一

1922(大正11)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 119.0×101.0cm

10

髪をすく

御厨純一

1918(大正7)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 91.0×117.2cm

11

フランス風景

武藤辰平

1930-34(昭和5-9)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 116.5×116.3cm

12

有馬さとえ

1957(昭和32)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 90.5×72.5cm

13

二人の人形の

静物

甲斐仁代

1937(昭和12)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 65.2×80.3cm

14

薩南雪の日

田村一男

1977(昭和52)

油彩・カンヴァス

佐賀県立美術館 145.5×89.5cm


岡田三郎助

岡田(おかだ)三郎(さぶろう)(すけ)  

1869(明治2)~1939(昭和14)

1869年(明治2年)、佐賀県佐賀町(現佐賀市)に旧佐賀藩士石尾(いしお)孝基(たかもと)の三男として生まれる。幼時に油絵に関心を持ち、のち洋画を学ぶ。黒田(くろだ)清輝(せいき)久米(くめ)桂一郎(けいいちろう)らとともに洋画団体「白馬会」を創立、東京美術学校の西洋画科の助教授に就任する。また文部省の留学生としてフランスに渡り、画家ラファエル・コランから穏やかで明るい色調の作風を学んだ。帰国後は東京美術学校教授として、官展の指導者として、後進の育成に力を注ぎ、1937年(昭和12年)、第1回文化勲章を受章した。

繊細優美な婦人像を多く描き「美人画の岡田」と呼ばれた。

                画像14
岡田三郎助アトリエ

岡田三郎助アトリエ・女子洋画研究所

(県立博物館東側)

岡田三郎助は、1908年(明治41年)から1939年(昭和14年)まで、現在の東京都渋谷区恵比寿で暮らし、制作に打ち込みました。自宅に隣接したアトリエは木造の洋風建築で、岡田の没後は洋画家の(つじ)(ひさし)が譲り受けました。辻家の人々により長年守られた後、佐賀県立博物館東隣に移築・復原され、2018年度から一般公開されています。2022年には、国の登録有形文化財に登録されました。

このアトリエで岡田の名作の数々が誕生し、またその一室は、彼が主宰した画塾「女子洋画研究所」の教室として使用され、数多の女性画家たちが巣立ちました。

御来館の際は、ぜひアトリエもあわせて御見学ください。

 
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