私達は台所や風呂、洗濯などの日常生活でさまざまな汚れた水(生活雑排水)を排出しています。
この生活雑排水を未処理のまま放流すると、河川や海が汚れてしまいます。
家庭からの生活雑排水を処理する施設には、公共下水道や農漁集落排水施設のほかに各家庭で処理する浄化槽(合併処理浄化槽)があります。
公共下水道などの計画のない地域では、浄化槽を設置して生活雑排水をきれいにして放流しましょう。
浄化槽(合併処理浄化槽)とは
合併処理浄化槽は微生物の働きを利用して、台所や風呂、洗濯などの生活雑排水とし尿をあわせて処理します。
浄化槽は自動車約1台分のスペースで設置することができ、処理後の水は処理前の汚れの約10分の1となります。
浄化槽には合併処理浄化槽の他に、し尿のみを処理する単独処理浄化槽がありますが、この浄化槽では生活雑排水は未処理のまま河川などに放流しています。
単独処理浄化槽を設置されている方は、合併処理浄化槽に切り替えましょう。
(平成13年から単独処理浄化槽の新規設置は原則として認められていません。)
【佐賀県の浄化槽設置状況】
浄化槽を使う際の日常での注意
浄化槽は微生物によって水の汚れを分解・浄化しています。微生物がはたらきやすい環境にするため、浄化槽を次のことに注意して使いましょう。
(1)トイレの水は十分な量を流す。
(2)便器掃除に、微生物に影響する薬剤は使用しない。
(3)トイレにトイレットペーパー以外のものを流さない。
(4)台所から、野菜くずや天ぷら油は流さない。
(5)浄化槽の電源は切らない
(6)マンホールの上には物を置かず、蓋はきちんと閉めておく
浄化槽の維持管理
浄化槽を適正に維持管理するには、日常での注意の他に以下のことを行わなければなりません。
詳しくは、下の関連リンク「浄化槽は正しく管理しましょう」をご覧ください。
- 保守点検(浄化槽の点検・補修や消毒剤の補給などを行います.。)
- 清掃(浄化槽内にたまった汚泥などを抜き取る、機器類の洗浄、清掃などを行います。)
- 法定検査(浄化槽の機能が正常であるかについて検査します。)