
県外における麻しん(はしか)患者の発生に伴う注意喚起を行います
令和7年8月16日(土曜日)に福岡市で報告された麻しん患者(1名)に係る疫学調査において、感染の可能性がある発症日前日に、患者が佐賀県内の施設を利用していたことが判明しました。
このため、感染拡大防止のために注意喚起を行います。
記
1 福岡市の報道発表
福岡市報道発表資料(外部サイトへリンク)
2 患者が利用し、不特定多数の方と接触した可能性がある施設等
感染の可能性がある時間帯 |
施設等 |
所在地 |
8月14日(木曜日)
13時30分から16時30分まで |
slow café※ |
多久市 |
・麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下とされているので、患者の施設滞在時間にウイルスの生存期間の2時間を加味した時間帯です。
・この時間帯以外に利用された場合は、感染の心配はありません。
※施設へのお問い合わせは御遠慮ください。
・上記日時に当該施設を利用された方で、利用日から3週間(21日間)の間に発熱、発疹等の麻しんを疑う症状が現れた場合は、速やかに最寄りの保健福
祉事務所に御相談ください。
・医療機関を受診する際には、麻しんの疑いがあることを事前に連絡のうえ、マスクを着用するとともに、公共交通機関の利用を避けてください。
3 医療機関の皆様へ
・発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、麻しんの予防接種歴や海外渡航歴の確認、国内の麻しん発生地への行動歴の確認等、麻しんを意識した診療をお願いします。
・麻しんを疑う患者を診察した際は、個室管理を行う等、麻しんの感染力の強さを踏まえた院内感染対策を実施してください。
・臨床症状等から麻しんと診断した場合は、直ちに最寄りの保健福祉事務所に御連絡のうえ、発生届を御提出ください。
名 称(管轄市町) |
電話番号 |
佐賀中部保健福祉事務所
(佐賀市・多久市・小城市・神埼市・吉野ヶ里町) |
(0952)
30-1325 |
鳥栖保健福祉事務所
(鳥栖市・基山町・上峰町・みやき町) |
(0942)
83-3579 |
唐津保健福祉事務所
(唐津市・玄海町) |
(0955)
73-4186 |
伊万里保健福祉事務所
(伊万里市・有田町) |
(0955)
23-5186 |
杵藤保健福祉事務所
(武雄市・鹿島市・嬉野市・大町町・江北町・白石町・太良町) |
(0954)
22-2104 |
4 報道機関の皆様へ
今回の情報提供は、患者が利用し、不特定多数の方と接触した可能性のある日時及び施設を公表することで、広く麻しんに対する予防啓発と注意喚起を目的に行うものであり、当該施設の利用を制限するものではありません。
報道機関各位におかれましては、プライバシー保護の観点から、患者及び患者家族、接触者等について特定されることがないよう、同様に、公表施設についても風評被害とならないよう格段の御配慮をお願いいたします。
≪麻しんについて≫
・麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症で、「はしか」とも呼ばれています。
・麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染でヒトからヒトへ感染が伝播し、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
〇麻しんの症状について
・麻しんに感染すると約10日~12日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が現れます。
・2~3日熱が続いた後、39度以上の高熱と発疹が出現します。
・肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1,000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
〇感染予防について
・麻しんの予防接種が最も有効な予防方法です。麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
・麻しんの定期の予防接種(第1期:1歳、第2期:小学校入学前)がまだの方は早めに予防接種を受けましょう。
・なお、ワクチン1回接種による免疫獲得率は93~95%以上、2回接種による免疫獲得率は97~99%以上とされています。
〇麻しんの発生件数
|
2019年 |
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
2024年 |
2025年※ |
全国 |
744 |
10 |
6 |
6 |
28 |
45 |
196 |
佐賀県 |
13 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
※ 全国は、令和7年(2025年)8月3日までの累計速報値。
佐賀県は、令和7年(2025年)8月10日現在。