特許製法による発酵茶「琥珀の香り」が日本茶AWARD2025でプラチナ賞を受賞しました

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令和7年12月16日

園芸農産課 果樹・花き担当

担当者 髙木、古賀

内線 2365  直通 0952-25-7119

E-mail: engeinousan@pref.saga.lg.jp

 

特許製法による発酵茶「琥珀の香り」が
日本茶AWARD2025にて本県初となる日本茶準大賞を受賞しました
~味と香りで競う品評会で、特許製法茶が高評価を獲得~

 佐賀県の研究機関である茶業試験場が技術協力した新しい発酵茶「琥珀の香り」が、下記のとおり「日本茶AWARD2025」において本県初となる日本茶準大賞を受賞しました。



1 受賞茶の名称(受賞者名)

新感覚の発酵茶 琥珀の香り(太田市郎治製茶園)


2 受賞の概要

 その年の“最もおいしいお茶”を決定する「日本茶AWARD2025」の二次審査において、「琥珀の香り」はフリースタイル部門で最高賞のプラチナ賞を獲得。さらに一般消費者による全国投票の最終審査で高い支持を集め、日本茶準大賞(農林水産省農産局長賞)に選出されました。本県産茶が「日本茶AWARD」の最終審査で入賞するのは初の快挙です。 

 「琥珀の香り」は、本県が保有する特許製法を活用した独自の発酵技術から誕生した革新的なお茶です。県内生産者・民間企業・茶業試験場が連携して開発し、琥珀色の水色、熟した果実を思わせる芳香、透明感ある味わいと自然な甘さが消費者から高く評価されました。今回の受賞は、本県独自技術が全国的に認められた証です。


3 関係者のコメント

「個性ある香りが求められており、琥珀の香りの香気は際立っていた」(主催者)

「ナンバーワンより“ここでしか作れない茶”を探している。特許製法で佐賀県でしか作れないのは非常に魅力的」(バイヤー)



<参考>

1日本茶AWARDとは

 2014年に始まったお茶の品評会です。日本茶の新たな価値を見出し、多くの方に多種多様なお茶のおいしさや香りを伝えていくことを目的にしています。毎年、全国より様々な種類の日本茶が出品され、その年のおいしいお茶を決定します。


2 部門別最高賞 プラチナ賞について

 日本茶AWARD2025には、全国から503点のお茶が出品されました。これらはまず一次・二次の専門審査を受け、14の部門ごとに評価されます。その結果、上位に選ばれた計20点のお茶に、部門別最高賞である「プラチナ賞」が授与されました。

 このプラチナ賞受賞茶を対象に、最終審査(三次審査)として一般消費者による投票が行われ、「日本茶大賞」および「日本茶準大賞」が決定されます。

 なお、一次・二次審査は、日本茶鑑定士をはじめ、コーヒーや製菓、飲食業界などの専門家によって構成された審査員によって実施されました。


3 特許製法について

 本技術は、特許第7228188号として登録された、茶の新たな製法に関するものです。収穫した新芽を萎凋(いちょう)させた後、静置発酵の工程を経ることで、果実や蜜を思わせる特有の香りが引き出されます。さらに、発酵させた茶葉を揉まずに乾燥させることで、渋みの少ない、透明感のある味わいが生まれます。

この製法により、従来の日本茶とは異なる香味が実現されており、新たな茶の魅力を創出する技術として今後の展開が期待される技術です。


4 受賞者概要

 嬉野市で、お茶の生産、加工、販売を行われており、うれしの茶の伝統を継承しつつ、時代のニーズに応じた新たな茶づくりに取り組まれています。代表の太田裕也氏は3代目にあたり、夫婦で農園を運営し、地域の魅力発信にも尽力されています。


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