担当課の回答(令和7年10月29日)
このたびは、学校法人旭学園が開学を予定している武雄アジア大学への県の支援についてご意見をお寄せいただきありがとうございました。
地方にとって大学は、地元高校生の進学先確保や、地域を支える人材の育成を担うだけでなく、地域社会の維持や、地域そのものが時代の変化に対応し、発展していくうえで必要不可欠な存在と考えております。
今、佐賀県では、人口に占める子供の割合は全国3位と、多くの子供たちがここ佐賀で育っていますが、県内には4年制大学が2つ(佐賀大学・西九州大学)しかなく、これは全都道府県の中でも最も少ない数で、毎年、大学進学時に3千人近くの子供たちが県外に出ている状況です。佐賀県を離れたくない、県内で学びたいと思っている子供たちのためにも、県では、高等教育機関を充実させていく必要があると考えています。
武雄アジア大学は、学びの範囲を東アジア全体に拡げ、「現代韓国学部」から「東アジア地域共創学部」に見直して認可を受けておられ、コースとしても「観光・地域マネジメントコース」と「東アジア・メディアコンテンツコース」の2つから選択できるようになっており、様々な学びができる大学として開学される予定で、また、募集される学生も、大多数は国内の方で、留学生は若干名とされています。
武雄市では、大学誘致によって、地域や産業の振興につなげていきたいとの考えから、学校法人旭学園と大学設置に関する覚書を交わされ、昨年6月の定例市議会で武雄アジア大学への支援を可決されました。県でも、こうした武雄市の取組を支援したいと、約6.5億円を武雄市に対して支援する補正予算を県議会に提出し、審議のうえ、可決いただいたところです。
武雄アジア大学の開学によって、佐賀県に暮らす子供たちの学びの選択肢が増え、地域の発展に繋がっていくことを期待しています。