佐賀県では人やモノの移動は自動車交通に大きく依存しており、道路は生活に最も身近で重要な社会資本となっています。
そこで、県民がもっと暮らしやすく、そして、各地域の産業や観光が今後ますます振興するには、隣県を含め各地域間を短時間で結ぶ道路の整備が必要と考えています。
また、交通事故防止の対策や、高齢者や障害者の方も歩きやすい歩道の整備などを進めているものの、整備が望まれる場所はまだ数多く残っています。
現在、「幹線道路ネットワークの整備」と「交通安全対策」を中心に重点的な整備を進めていますが、近年の厳しい財政状況に加え、道路に対するニーズや価値観の多様化など、道路の整備を取り巻く環境が昔に比べ変化し、厳しいものとなっています。
また、計画や事業内容についての情報提供や意思確認の方法が不明確で、一部では調整難航による工事の中止・休止や長期化で十分な整備効果が発揮できない箇所もあります。
そこで県では、地域の意見や考えをできるだけ計画に取り入れ、地域の理解と協力のもと、円滑に早く整備が進むよう、計画から事業着手までの進め方や考えを示した「道路事業における合意形成の進め方」を策定しました。
本案では、これまで不明確だった事業計画に関する情報提供の方法や時期、合意の確認方法などを体系的に示しています。また、あらかじめ意見を十分聞いて計画に反映する事項や、地域の合意状況で事業推進の是非を判断する基準など、新たな道路事業の進め方も盛り込んでいます。
今後は、本マニュアルに沿って、道路事業を進めて行くこととしていますので、県民の皆さまのご理解とご協力をよろしくお願いします。