県庁において、第5回佐賀県文化財保護審議会を開催しました。
審議会では、県から文化財保護審議会に対し、文化財の県指定について諮問しました。
また、令和2年度の文化財保護に関する事務の管理及び執行状況の点検・評価について説明がなされ、令和3年度の文化財保護事業計画についての報告を行いました。
毎年開催している発掘成果の速報展は、約5,000人の来場者を迎え、盛況のうちに終了しました。
今年の「さがヲほる」では、九州では3例目の発見となる、鳥栖市で発掘された古代の文字資料、「大(おお)伴(とも)目(※)」の文字が刻まれた紡錘車(糸を紡ぐ道具)や、近年発見が相次いだ、モノを計る時の重さの基準である古代の重り「権(けん)」など、古代の佐賀にまつわる出土資料を中心にご紹介しました。
また、関連イベントとして、6月20日(日曜日)に発掘成果発表会(事前予約制)や、通常のギャラリートークだけでなく、今年から始まった新たな試み、調査担当者が選りすぐりの品を語りつくすマニアックなギャラリートーク「さがヲほる ふかぼり」(事前予約制)も開催し、参加者から好評をいただきました。
※「目」の読み方に関しては、専門家の間で「目」という名前、又は職名を表す「さかん」であると考えられています。
期間:6月19(土曜日)~7月18日(日曜日)
場所:佐賀県立博物館3階 第3展示室
主な展示資料
・鳥栖地域を治めた為政者の名前か 門戸口遺跡(鳥栖市)の刻書紡錘車
・佐賀県内で発見相次ぐ、古代の重り「権(けん)」
・九州を治めた鎮西為朝の伝説が残る山城鎮西山(ごまかい)城跡(上峰町)
佐賀県文化財保護事務研修会では、主に県や市町の新任の文化財担当職員を対象に、佐賀県の文化財保護の概要や、文化財保護法の事務の手続き、発掘調査時の熱中症予防と対処方法など、文化財保護行政の事務に係る基礎研修を実施しました。
佐賀県文化財担当者会議では、市町文化財担当者を対象に、文化財保護行政をめぐる近年の動向や、埋蔵文化財保護に係る手続きの徹底、文化財調査における安全対策、令和元年度の文化財保護事業実績、令和3年度の事業計画等についての説明を行いました。