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環境用語集

最終更新日:

(あ)

赤 潮
 プランクトンの異常増殖により海水が着色する現象であり、有害プランクトンや一時的に酸素消費量が増大することによる酸素欠乏のため、魚介類のへい死など、漁業被害を伴うこともある。
 赤潮の発生は、閉鎖性水域でおこりやすく、窒素、りん等の栄養塩類の流入等による富栄養化の進行が基本的発生原因とされているが、底質から海水への溶出及び降雨、河川水の大量流入による塩素量の低下等の原因も指摘されている。
 
亜 鉛(Zn)
 亜鉛は毒性が弱く、トタン板、乾電池等、また各種の合金に広く用いられている。多量あるいは濃溶液の場合に限り粘膜刺激、嘔吐等の被害がある。
 水道水質基準・・・1.0mg/リットル以下、排水基準・・・5mg/リットル以下。
 
アジェンダ21
 平成4年6月ブラジルのリオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議」において採択された環境と開発の統合のための21世紀に向けた具体的な行動計画。  前文及び(1)社会的・経済的側面(2)開発資源の保護と管理(3)主たるグループの役割の強化(4)実施手段の4部から構成されている。
 また、大気保全等の具体的な問題についてのプログラムを示すとともに、実施のための資金メカニズム国際法の在り方等についても規定している。
 
アスベスト
 アスベスト(石綿)は、極めて細い繊維状の鉱物であり、高い拡張力と柔軟性を持ち、耐熱性等にすぐれ工業原料として幅広く利用されている。しかし多量に吸入すると肺の繊維症を引き起こすことがあり、肺癌など悪性腫瘍発生の危険を増加させるため、アスベスト関係作業に関して労働安全衛生法で規制が行われている。
 また、一般大気環境のアスベストによる汚染を防ぐため大気汚染防止法により、工場・事業場からの排出について規制されている。
 
悪臭物質
 悪臭防止法では、現在次の22物質を悪臭物質として定めている。
  (1) アンモニア・・・刺激臭、し尿臭
  (2) メチルメルカプタン・・・タマネギの腐敗臭
  (3) 硫化水素・・・卵の腐敗臭
  (4) 硫化メチル・・・キャベツの腐敗臭
  (5) 二硫化メチル・・・キャベツの腐敗臭
  (6) トリメチルアミン・・・魚の腐敗臭
  (7) アセトアルデヒド・・・刺激臭のある青くさいにおい
  (8) スチレン・・・ポリエチレンなどの加工臭
  (9) プロピオン酸・・・すっぱいような刺激臭
  (10) ノルマル酪酸・・・汗くさいにおい
  (11) ノルマル吉草酸・・・むれたくつ下のにおい
  (12) イソ吉草酸・・・むれたくつ下のにおい
  (13) トルエン・・・ガソリンのようなにおい
  (14) キシレン・・・ガソリンのようなにおい
  (15) 酢酸エチル・・・刺激的なシンナーのようなにおい
  (16) メチルイソブチルケトン・・・刺激的なシンナーのようなにおい
  (17) イソブタノール・・・刺激的な発酵したにおい
  (18) プロピオンアルデヒド・・・刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
  (19) ノルマルブチルアルデヒド・・・刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
  (20) イソブチルアルデヒド・・・刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
  (21) ノルマルバレルアルデヒド・・・むせるような甘酸っぱい焦げたにおい
  (22) イソバレルアルデヒド・・・むせるような甘酸っぱい焦げたにおい
 
アセトアルデヒド
 刺激臭のある青くさいにおいをもつ無色の液体で、粘膜(主に眼、鼻、気道)に対する刺激作用がある。主な発生源は、酢酸製造工場等である。本県の規制値は0.05ppm以下。
 
アメニティ
 「心地良さ」を表すラテン語に由来する英語であり「心地良さや快適さの質」、「居住地の魅力やその非貨幣的な価値」を意味する。
 現在ではアメニティを「快適な環境」と解し、生活環境の評価の要素-安全性、保健性、利便性、快適性-のそろった、生活の場所として望ましい状況をいう。
 
アメニティ・タウン
 自然や施設、歴史等環境を構成する要素が、互いに他を活かし合うようなバランスのとれた状態で存在し、人間との間に真の調和が保たれていることにより、地域の住民が健康で文化的な生活を営むための快適な環境が備えられている街をいう。
 
アルキル水銀
 有機水銀のーつで、このなかに含まれているメチル、エチル水銀は人間の神経をおかす。「水俣病」の原因物質とされており、アルキル水銀による中毒症状は、知覚、聴力、言語障害、視野の狭窄、手足のまひなどの中枢神経障害を起こし死亡する場合もある。主な発生源は化学工場、乾電池製造業等である。

アルファ線
 放射線のー種で、正(プラス)の電気を帯びたへリウム原子核の流れ。
 ものを通す力(透過性)は弱く、薄い紙1枚で止められる。
 アルファ線を出す放射性物質としては、ラジウム-226、ウラン-238等がある。
 
暗騒音(暗振動)
 ある場所において特定の音(振動)を対象とする場合に、対象の音(振動)以外でその場所に存在する騒音(振動)を、対象の音(振動)に対して暗騒音(暗振動)と言う。
 
アンモニア
 特有の刺激臭のある無色の気体で、圧縮することによって常温でも容易に液化する。粘膜刺激、呼吸器刺激、腐触性があり、眼に入ると結膜浮腫等を起こす。
 主な発生源は、畜産農業、鶏糞乾燥場等である。本県の規制値1ppm以下。
 
アンモニア性窒素
 アンモニウムイオンをその窒素量で表したものである。蛋白質、尿素、尿酸等の有機性窒素の分解により生成するので窒素系による汚染の消長を知ることができる。主な発生源は、し尿、生活排水、肥料、化学等の工場排水等である。
 アンモニア性窒素が多過ぎると、稲の成育障害をきたし、また、浄化処理においては塩素滅菌の効果が低下する等の問題が生じる。

(い)

硫黄酸化物
 硫黄と酸素が結合してできるものをいい、二酸化硫黄、三酸化硫黄等がある。
 大気汚染の主役と考えられているものの大部分は二酸化硫黄で、刺激性が強く1~10ppm 程度で呼吸機能に影響を及ぼし、においを感じ、眼の粘膜に刺激を与え、流涙をきたす。
 SO2に係る環境基準・・・1時間値の一日平均値が0.04ppm以下で、かつ、1時間値が0.1ppm以下。規制基準q=k×10-3×He2の算式で規制。
 
閾値(いきち)
 環境関係においては、その値以下では住民の健康上あるいは感覚上に悪い影響が起こらない値をいう。
1.1.1-トリクロロエタン
 有機塩素系化合物で、クロロホルム様臭のある無色透明の揮発性液体。急性毒性が低いことから、トリクロロエチレンやテトラクロロエチレンの代替品として用いられている。
 水道水質基準・・・0.3mg/リットル以下、排水基準・・・3mg/リットル以下、環境基準・・・1mg/リットル以下。
 
一日許容摂取量(ADI)
 人間が毎日一生涯摂取し続けても健康に何ら悪影響が出ない量を一日許容摂取量(Acceptable Daily Intake)という。
 ADIは、動物実験での最大無作用量に安全係数を乗じて得られ、mg/kg/日で表され、安全係数は、通常百分の一程度の値が採用されている。
 
一酸化炭素
 炭素または炭素化合物が不十分な酸素供給の下に燃焼するか、又は炭酸ガスが赤熱した炭素と接触するときに生ずる無色、無臭の気体であり、生理上有毒で血液中のヘモグロビンと結合しやすくヘモグロビンによる酸素の運搬作用を阻害する。
 標準基準・・・1時間値の日平均値が10ppm以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下。大気汚染防止法の特定物質。
 
一酸化窒素
 無色ガスで、空気中で酸化されて、直ちに赤褐色の二酸化窒素に変わる。一酸化窒素は活性が弱いので気道、肺を通じて血液に入り、ここではじめて赤血球と反応してヘモグロビンをメトヘモグロビンに変化させる血液毒であると同時に、中枢神経にも作用して麻痺作用を呈する。
 
移動発生源
 大気汚染物質の発生源は、固定発生源と移動発生源に分類される。固定発生源としては、工場のボイラー、金属加熱炉、硝子溶解炉等の生産設備と事業場の冷暖房ボイラー、焼却炉があり、移動発生源としては、自動車、船舶、航空機がある。
 固定発生源については、大気汚染防止法、佐賀県公害防止条例により、ばい煙の規制を実施し、また、移動発生源については自動車の排ガス規制が実施されている。
 

(う)

ウィーン条約とモントリオール議定書
 オゾン層の破壊を未然に防止するため「オゾン層の保護のためのウィーン条約」が昭和60年3月に、「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が昭和62年9月に採択された。
 我国においてもこれらを的確かつ円滑に実施するため「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」(オゾン層保護法)を施行している。
 平成4年11月のモントリオール議定書第4回締約国会議では、特定フロン、1.1.1-トリクロロエタン等について1996年に全廃するなど削減スケジュールの前倒しが決定された。
 
上乗せ基準
 ばい煙又は排出水の排出の規制に関して国で定める全国一律の排出基準又は排水基準では、その地域の人の健康を保護し又は生活環境を保全することが十分でないと認められるとき、全国一律の基準にかえて適用するものとして都道府県が条例で定めた、より厳しい排出基準又は排水基準をいう。

(え)

栄養塩類
 富栄養化の一つの指標物質で藻類その他の水生植物が増殖をもたらすための必要な各種元素である。
 藻類その他水生植物が要求する物質として窒素、りん、硫黄、マグネシウム、鉄等の物質があるが、藻類生産を制限しやすい物質、すなわち窒素、りん(藻類増殖の最小律)が富栄養化の栄養塩とされている。
 
疫 学
 疫学とは、本来伝染病の流行を研究対象とする学問として生まれたものであるが、今日では非伝染性の疫病も含めたすべての疫病について、社会集団をその対象としている学問である。
病原体、宿主、環境の3つの因果関係を究明することによって、多発する健康障害の発生機序、分布、介在要員を解明していくもので、臨床、基礎医学、病理学、統計学等も包含した総合医学、あるいは社会医学と理解できる。
 
エコマーク
 (財)日本環境協会が実施する環境保全型商品推進事業のシンボルとして図案されたもので「わたしたちの手で地球を、環境を守ろう」との気持ちを表している。
 特定フロンを使わないスプレーや再生紙使用の雑誌など環境の保護に役立つものとして認定された商品に表示される。
 
SPM → 浮遊粒子状物質
 
SS → 浮遊物質量
 
NGO
 Non Governmental Organizationの略。政府や国連の機関ではなく、非営利の立場から国際活動を行っている民間団体で国際的な組織から草の根レベルのものまで様々なものがある。
 
塩化水素
 刺激臭を有する無色の気体で水に非常によくとけ、水にとかしたものが塩酸である。ガス状塩化水素は、粘膜を刺激し、結膜にも炎症を起こさせる。これは塩化ビニール樹脂の燃焼の際に多量に発生するもので、大気を汚染するだけでなく、焼却炉の劣化も著しいので大きな問題となっている。
 大気汚染防止法の有害物質(排出基準700mg/Nm3)及び特定物質(規制値なし、事故時の処置が定められている)
 
塩 素
 常温では緑黄色の気体で特有の強い刺激臭をもち、水にはわずかに溶解する。容易に液化できるのでボンベまたは特殊タンクに入れて取り扱われ、化学、製薬、金属精錬、製紙、漂白等の工場のほか、上下水道での消毒等にも広く用いられる。
 大気汚染防止法の有害物質(排出基準30mg/Nm3)及び特定物質

(お)

オキシダント
 大気中の窒素酸化物、炭化水素等が強い紫外線により光化学反応をおこして生産されるオゾン、アルデヒド、PAN(パーオキシアルキルナイトレイト=RCO3NO2)の刺激性を有する物質の総称である。
 環境基準・・・1時間値が0.06ppm以下。
 
オゾン(O3)
 空気または酸素中で放電する時に生じ、紫外線の照射、黄燐が空気中で酸化する場合にも生ずる臭気のある気体である。
 オキシダントの主成分はオゾンであるとされている。労働衛生許容値0.1ppm以下。
 
オゾン層の破壊
 オゾン層は、高度25km程度を中心に主として成層圏内に存在し、生物に有害な波長の紫外線を吸収するはたらきを持っている。大気中に放出されたフロンが成層圏で分解され塩素原子を出してオゾンと反応し、オゾン層を破壊することが近年問題になっており、現在フロンなどのオゾン層を破壊する物質を規制する国際的な取り決め(ウィーン条約及びモントリオール議定書)がなされている。
 
汚濁負荷量
 河川水を汚濁する物質の総量をいい、汚濁負荷量=水質×水量によって計算される。水質汚濁は水質と水量に密接な関係があり、水質汚濁防止対策のためには、どれだけの汚染物質が入っているかという汚濁負荷量を正確に把握し、どれだけカットすれば河川がきれいになるかという削減負荷量をしらべなければならない。
 
汚でい
 工場排水等の処理後に残るでい状のもの及び各種製造業の製造工程において生ずるでい状のものであって、有機性及び無機性のものもすべてを含むものである。
 
温排水
 原子力や火力発電所でタービンを回すために使用した蒸気は、復水器に送られて大量の海水を使って冷却され、再び原子炉やボイラーに戻される。この蒸気の冷却に使用され、排出される海水は、蒸気の熱を奪い、温度が数度上昇しているため、温排水という。

(か)

化学的酸素要求量(COD)(Chemical Oxygen Demand)
 海水や河川の有機汚濁物質等による汚れの度合いを示す数値で、水中の有機物等を、過マンガン酸カリウム等の酸化剤で酸化するときに消費される酸素量をmg/リットルで表したものであり、一般に数値が高いほど水中の有機性汚濁物質の量が多いということを示している。
 
核種分析
 放射性物質から出る放射線のエネルギーは、放射性物質の種類(核種)によって異なる。物質から放出される放射線のエネルギー及びその量を測定し、物質中に含まれる放射性物質の種類(核種)及びその量を調べることを核種分析という。
 
活性汚でい法
 生物を利用して汚水中の有機性汚濁物質等を除去する方法である。
 種々の好気性微生物(活性汚でい)が汚水中に含まれる有機物を無機化又はガス化することを利用しており、下水処理場等で一般的に用いられている汚水処理の方法である。
 
カドミウム(Cd)
 カドミウムによる環境汚染は、従来亜鉛精錬所、メッキ工場や電気機器工場などの周辺でみられた。大量のカドミウムが長期間にわたって体内に入ると慢性中毒となり、腎臓障害をおこし、カルシウム不足となり骨軟症をおこす。
 食品の規格基準・・・玄米1.0mg/kg以下
 排水基準・・・0.1mg/リットル以下
 環境基準(水質)・・・0.01mg/リットル以下
 大気汚染防止法の有害物質、排出基準・・・1.0mg/Nm3以下
 
環境影響評価(環境アセスメント)
 環境影響評価(環境アセスメント)とは、一般的には、開発行為が環境に及ぼす影響の程度と範囲、その防止策、代替案の比較検討などを含め、開発行為が環境に及ぼす影響を事前に調査、予測及び評価を行うことをいう。
 
環境基準
 環境基本法は「環境基準とは、大気の汚染、水質の汚濁、土壌の汚染及び騒音に係る環境上の条件について、それぞれ、人の健康を保護し、及び生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準」と定義している。環境基準は行政上の目標であり、直接に工場等を規制するための規制基準とは異なる。
 
環境月間
 昭和47年6月にはスウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議において「人間環境の擁護、向上は人類の至上の目標である」として、「人間環境宣言」が採択され、環境問題が世界共通の重要な問題として認識されることとなった。
 これを記念して、国連では6月5日を「世界環境デー」とし、毎年この日に国際的に活動を行うことになったが、日本ではこの日を含む1ヶ月間を「環境月間」とし、環境問題について認識を新たにするための諸行事が行われている。(S47~H3環境週間、H4~環境月間)
 
環境と開発に関するリオ宣言
 平成4年6月ブラジルのリオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議」において採択された環境と開発に関する国際的な原則を確立するための宣言。前文及び27の原則から構成され、持続可能な開発に関する人類の権利、自然との調和、現在と将来の世代に公平な開発、グローバルパートナーシップの実現等を規定している。環境と開発に関する国連会議1992年(平成4年)6月5日(世界環境デー)を含む2週間、ブラジルで開催された国際会議である。1972年(昭和47年)6月、スウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議の20周年を記念して開催されたことから、第2回国連人間環境会議と呼ばれることもある。
 会議では、72年以降の世界の取組や環境の推移をふり返るとともに、今後の開発と環境保全との調和をはかるための理念と原則を示した「リオデジャネイロ宣言」と地球環境の保全に向けての国際社会における行動計画「アジェンダ21」が採択された。
 
環境ホルモン
 動物の生体内に取り込まれた場合に、本来、その体内で営まれている正常なホルモン作用に影響を与える外因性内分泌撹乱化学物質のことをいう。
 現在、ビスフェノールA、フタル酸エステル類等約70種類の化学物質が、生殖機能障害、悪性腫瘍等を引き起こす可能性があると疑われている。
 
環境容量
 一定地域において環境保全上許容できる汚染負荷量の総量を環境容量という。
 
官能試験法
 悪臭の測定方法は官能試験法と機器分析法とに大別される。
 官能試験は、人間の臭覚により臭気全体の強さを評価する方法であり、三点比較式臭袋法等がある。
 現在、一部の自治体で悪臭防止法に基づく特定悪臭物質を測定する機器分析法を補完する方法として利用されている。
 
ガンマ線
 光や電波、赤外線等と同じ電磁波の一種であり、厚いコンクリートや鉛の板でようやく止まるくらいの強い透過力(ものを通す力)をもつ。
 ガンマ線は、放射性物質がアルファ線やべータ線を出すときに出るものであり、一部を除き、ほとんどの放射性物質が放出する。

(き)

規制基準
 規制基準とは、通常、法律又は条例に基づいて設定された公害の原因となる行為の規制に関する基準であって、事業者等に直接の遵守義務が課せられているものをいう。
 
逆転層
 大気中では通常、高度が高くなると気温が下がるが、逆に高いところに地表よりも温度の高い層ができることがあり、これを逆転層という。逆転層ができると大気にフタをした様な状態になり、逆転層の内側の大気の状態を安定させるため、地上から出たばい煙が逆転層の内側に閉じこめられ、汚染がひどくなる。
 
極相林
 コケ→一年生の草→多年生の草→低木(アオキ等)→高木(タブノキ等)というように、植生は自然のまま放置しておくと、群落として生活のパターンをつぎつぎに発達させる。そして最後は、適度の湿り気をもった豊かな土壌の上の木の群落(森林)に落ち着く。このように生活パターンを変えていく、いわゆる「遷移」(サクセッション)の最終段階のことをクライマックスといい、この段階に到達した森林は一応自然の完成した姿といえ、極相林と呼ばれる。
 
(く)
クラーク数
 地球皮部(地球全質量の約0.7%)を構成する元素の割合を算出したもの。クラークは米国地球科学者の名であり、この人が研究発表している。
 例 示

 
 元   素 クラーク数(ppm)
 カドミウム    0.5
   鉛   15
 ク ロ ム   200
 ひ   素    5
 水   銀    0.2
   銅   100
 亜   鉛   40
   鉄  4,700
 マ ン ガ ン   900
 フ ッ 素   300
 

 
グレイ
 ある物質に放射線が当たり、その物質に吸収されたエネルギーの量を表す単位。
 1Gyは、物質1kg当たり1J(ジュール)のエネルギーの吸収があったときの線量。
 
クローズドシステム
 水使用を合理化し、用水量の節減を図り、排水量も減少させることは、あらゆる産業を通じて要求される状況となっている。また、公害を防止するための最善の策は、排水を外部に出さないということである。この目的を達成するために技術革新が行われ、排水を完全に浄化し循環使用することができるようになった。
 このような排水等を外部に出さないで再利用するシステムをクローズドシステムという。
 
クロム(Cr)
 空気および湿気に対しては極めて安定で、硬い金属であるので今日では日用品、装飾品をはじめとして広く鍍金に利用されている。クロム化合物中3価のクロムは、毒性はほとんど無視できるが、クロムの毒性が問題になるのは6価のクロムとクロム酸、重クロム酸の塩である。クロム酸は、皮膚、粘膜の腐触性が強く、体内に吸収されたクロムイオンは細胞毒として作用していることが知られている。
 排水規制値・・・6価クロム0.5mg/リットル以下、総クロム2mg/リットル以下。
 環境基準値・・・6価クロム0.05mg/リットル以下
 
クロルデン
 有機塩素系化合物で、以前は農薬等に使用されたが、残留性が高いため、昭和46年使用禁止となった。灘分解性、蓄積性や慢性毒性があることなどから、ヘプタクロルと共に昭和61年9月17日「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」に基づく「特定化学物質」に指定された。
 FAO/WHO(1982年)人の暫定一日許容量摂取量(ADI)・・・1ug/kg体重/日
 
クロロフィルa
 植物プランクトン等に含まれる葉緑素系色素のーつ、海水中のクロロフィルaを測定することにより、植物プランクトンの相対的な量を推定できる。

(け)


K値規制
 施設ごとに煙突の高さに応じた硫黄酸化物許容排出量を求める際に使用する大気汚染防止法で定められた定数である。K値は地域ごとに定められており、施設が集合して設置されている地域ほど規制が厳しく、その値が小さい。
 
下水道
 下水道とは、生活環境の改善や、公共用水域の水質保全を図るため、一般家庭や事業所等から排出される汚水及び雨水を排除するための管渠、ポンプ場及び汚水処理場から構成される施設をいう。
 下水道には、市街地及び周辺地域を対象に、市町村単位で整備する「公共下水道」、2以上の市町村にまたがり広域的に整備する「流域下水道」及び市街地以外を対象に、目的に応じ整備する「特定環境保全公共下水道」「農村下水道」なとがある。
 
健康項目
 人の健康に係る被害が生ずる恐れがある物質で、水銀、カドミウム、シアン、鉛等の26項目について水質汚濁に係る環境基準が定められている。
 
原生林
 原始林ともいう。まったく人手のはいらない天然の林で、林学では、ふつう天然林と呼ぶ。文字通りの原生林は、この地球上にはないといってよいが、これに近いものはかなり残されている。原生林は、普通は、その地域の気候条件でもっとも発達した極相林とほぼ同じものである。
 
現存植生図
 植生図のうち現存の植生を描いたものをいう。我が国では、文化庁が企画して20万分の1の現存植生図を完成した。しかし、現存植生をどのような単位でまとめるかによって、扱い方はかなり異なってくる。つまり、広葉樹林、針葉樹林のような相観によるやり方もあれば、第一層の優占種による方法、あるいは植物社会学的な群落分類を基準にした方法もある。

(こ)

公 害
 「環境基本法」によると、公害とは、「事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる、(1)大気の汚染、(2)水質の汚濁(水質以外の水の状態又は水底の底質が悪化することを含む。)、(3)土壌の汚染、(4)騒音、(5)振動、(6)地盤の沈下(鉱物の掘採のための土地の掘さくによるものを除く。)及び(7)悪臭によって人の健康又は生活環境に係る被害が生ずることをいう」と定義し、行政的に取り組む公害の対象を限定しており、この7公害を通常「典型7公害」と呼んでいる。
 
公害防止管理者
 「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」に定められた特定工場において、公害の防止に関する業務のうち技術的事項を管理するものをいう。特定事業者はばい煙発生施設、汚水等排出施設、騒音発生施設、粉じん発生施設及び振動発生施設の区分ごとに、それぞれ異なる種類の公害防止管理者を選任しなければならない。資格としては国家試験に合格するか、国の資格認定講習の課程を終了する必要がある。なお、排出ガス量が毎時4万Nm3以上かつ排出水量が1日当たり1万m3以上の特定工場には公害防止主任管理者を選任するものとされている。また資格の要求はないが、常時使用する従業員21人以上の特定工場には公害防止統括者の選任が義務づけられている。
 この制度は公害防止統括者を公害防止に関する最高責任者とし、公害防止主任管理者及び公害防止管理者を公害防止に関する技術的事項の管理者とする公害防止管理体系である。
 
公害防止協定
 公害防止のひとつの手段として地方公共団体又は住民と企業との間で締結される協定をいう。
これらの協定は、法令の規定基準を補完し、地域に応じた公害防止の目標値の設定、具体的な公害対策の明示などを内容とし、法律や条例の規定と並ぶ有力な公害防止対策の手段として広く利用されている。
 
公害防止計画
 公害が現に著しい地域、あるいは人口及び産業の急速な集中等により公害が著しくなるおそれがある地域において、公害防止に関する施策を総合的、計画的に講ずることによって公害の防止を図ることを目的として設定されるものであり、「環境基本法」に基づく施策の重要な柱である。この計画の策定は、内閣総理大臣が関係都道府県知事に基本方針を示してその策定を指示し、その指示を受けた知事が計画を作成して内閣総理大臣の承認を受けるという手続によって行われる。
 
光化学スモッグ
 光による化学変化でできたスモッグのことをいう。
 大気中の二酸化窒素、炭化水素に太陽の紫外線があたると複雑な反応を起こし、原子状の酸素ができ、これが酸素と反応し、オゾンができる。オゾンが炭化水素と反応するとアルデヒドなどの刺激性のある物質をつくる。さらに一酸化窒素や二酸化窒素も加わりだんだん複雑な化合物をつくってPAN(パーオキシアルキルナイトレイト:RCO3NO2)という物質をつくる。
オゾン・アルデヒド・PANを総称してオキシダントという。これが光化学スモッグの主成分である。光化学スモッグは、夏の日ざしが強くて風の弱い日にとくに発生しやすく、その影響は、眼がチカチカしたり、のどか痛くなったり、植物にある種の症状が現れたりするほか視程障害をおこしたり、呼吸器系皮膚粘膜をおかすなど広範にわたる。
 光化学オキシダントの環境基準・・・1時間値が0.06ppm以下。
 
降下ばいじん
 大気中から地面に雨水とともに降下したり、あるいは単独の形で降下するばいじんをいい、不溶解性物質(水に溶解しないもの)と溶解性物質に分かれる。不溶解性物質のタール分には発ガン物質などの有害物質が含まれている。
 降下ばいじんは、簡易ばいじんびん、ダストジャー又はデポジットゲージで測定し、その結果はトン/km2/月で表す。
 
公共用水域
 水質汚濁防止法では「公共用水域とは、河川、湖沼、港湾、沿岸海域その他公共の用に供される水域及びこれに接続する公共溝渠、かんがい用水路その他公共の用に供される水路をいう。
ただし、下水道法で定めている公共下水道及び流域下水道であって、終末処理場を有しているもの、またこの流域下水道に接続している公共下水道は除く」と定義している。
 従って一般にいわれる水域のほか、終末処理場を設定している下水道以外のすべての溝渠、水路が公共用水域に包含される。
 
国連環境計画(UNEP)
 1972年6月にストックホルムで開催された国連人間環境会議で採択された「人間環境宣言」及び「国連国際行動計画」を実施に移すために、同年の第27回国連総会で設立された機関。既存の国連諸機関が実施している環境に関する活動を総合的に調整するとともに、国連諸機関が着手していない環境問題に関して触媒的機能を果たして進めていくことを目的としている。事務局の本部はケニアのナイロビに設置されており、わが国は当初から理事国の地位にある。
 
コージェネレーション・システム
 石油や天然ガスを燃焼させて発電するとともに、廃熱を給湯や冷暖房にも利用することによって熱効率の向上を図るシステム。全体の熱効率は通常の発電の熱効率が40%以下なのに対して70~80%にまで高めることができる。
 

(さ)

サスティナブル・ディベロップメント
 わが国では「持続可能な開発」と訳されている。1987年4月に公表されたWCED(環境と開発に関する世界委員会)の報告書『Our Common Future』の中心的考え方として取り上げられ、環境と開発とを相反するものとしてではなく互いに依存するものとしてとらえ、環境を保全してこそ将来にわたっての開発を実現できるとの考え方は広く世界の支持を得ている。
 
ザルツマン係数
 二酸化窒素の測定のときに用いられる用語で、NO2(二酸化窒素)NO2-(亜硝酸イオン)への交換係数をいう。48年5月の環境基準設定の際0.5から0.72に変更することとされたが、その後の科学的知見により、更に0.84となった。
 
産業廃棄物
 事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃えがら、汚でい、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類その他廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令で定める廃棄物をいう。これらは、地方公共団体がサービス的に行う処理以外は事業者自体又は処理業者に委託して処理しなければならない。
 
酸性雨(湿性大気汚染)
 大気中に排出された硫黄酸化物や窒素酸化物等の汚染物質が硫黄や硝酸のミストとなり、雨水にとりこまれ強い酸性を示すようになった雨をいい、通常pHが5.6以下の雨をいう。
 なお、酸性雨という言葉は、霧や雪あるいは乾性降下物を含めた広い意味で使われる場合も多くある。
 
三点比較式臭袋法
 においを無臭空気で、その検知、または官能により認知できる値まで希釈した希釈倍数(臭気濃度)をもって数量化する方法であり、3個1組の臭袋のうち、においの入っている1つの袋を選択するトライアングルテストを行うことにより、先入観の排除を図り、また、パネル選定試験等による安定性の確保が必要である。

(し)

シアン(CN)
 水銀、銀、金等のシアン化物を赤熱するとできる無色、有毒の気体で、特異な臭気をもち、これが体内に入ると呼吸困難になり、人が数秒で死ぬほどの猛毒で、致死量0.06gといわれている。メッキ工場や鉱山等シアン化合物を使用する事業所からの廃液に含まれている。
 環境基準(水質)・・・検出されないこと。排水基準・・・1mg/リットル以下。
 
COD → 化学的酸素要求量
 
自浄作用
 河川などか汚濁された場合、時間の経過にともなって、もとの清澄な水域にもどる現象をいい、微生物による酸化、還元、物理的な作用として沈殿、希釈拡散、化学的酸化作用が目浄作用の因子と考えられる。
自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)
 地形・地質・植生及び野生動物に関する調査その他自然環境の保全のために講ずべき施策の策定に必要な資料を得るため、「自然環境保全法」に基づき全国的に実施されている調査をいう。
 この調査は5年ごとに実施され、一般に「緑の国勢調査」と呼ばれている。
調 査 名    年  度     調査内容
第1回調査  昭和48~49年度 植生調査、すぐれた自然調査
第2回調査
   昭和53~54年度
  植生調査、動物分布調査、陸水域、海域の環境調査
第3回調査  昭和58~62年度  〃     〃     〃     〃
第4回調査
   昭和63~平成4年度  〃     〃     〃     〃
 
第5回調査
   平成5 ~9年度
  動植物分布調査、湿地調査、海辺調査、生物多様性調査
     

 
自然環境保全地域
 高山性植生、亜高山性植生、優れた天然林等のうち、自然的社会的諸条件からみて、その自然環境を保全することが、特に必要な地域として、自然環境保全法又は県自然環境保全条例に基づき指定した地域をいう。
 
自然公園
 優れた自然の風景、傑出した自然景観、野生のままの動植物相などを含む広大な自然地域を対象とし、これらの自然を保護し、人々の野外レクリエーション利用や教育の場として、「自然公園法」又は「県立自然公園条例」に基づき指定する地域をいう。
 自然公園には、国が指定する国立公園、国定公園のほか、県が指定する県立自然公園の3種類がある。
 
湿 原
 気候の寒冷なところでは、池や沼に生えた水草が枯れても、腐って分解しないまま堆積する。
やがて、底が浅くなると太陽光線もよく透けるようになるので、水底に根づく沈水植物の繁殖も活発になって、ますます底は浅くなる。この水草の枯れた堆積物は、ついには池や沼を埋めてしまう。水をたっぷり含み、グズグズとした平らな湿原が現れる。そこに湿性植物が生活を始めるが、この時期の湿原は、低層湿原と呼ばれている。植物は、更に堆積を続け、湿原をしだいに盛り上げていく。
 
自動車排出ガス
 我が国で走行している自動車の大部分は石油系燃料を動力源としており、機関の運転等に伴って発生したガスは、一部を除きそのまま大気中に放出されている。
 自動車排出ガスには、排出管から出る燃料排出ガスのほか、クランクケースから出るブローバイガス、燃料供給系から出る蒸気ガス等があり、これらの排出ガス中には、一酸化炭素、窒素酸化物、鉛化合物、炭化水素等の有害物質が含まれている。
 
地盤沈下
 地盤沈下は、いわゆる典型七公害の一つに数えられており、その原因は種々あるが、鉱物の掘採のための土地の掘採によるものを除き(別途、鉱山保安法等により対処されている)、地下水の過剰採取によるものである。そのため、現在、佐賀県では、環境の保全と創造に条例により、地下水の採取規制が行われている。
 地盤沈下は、沈下現象の把握がしにくく、沈下がはじまると急速に進む可能性が大きく、いったん沈下すればほとんど回復しないとされている。
 
地盤沈下観測井
 地盤沈下が地下のどの地層で生じているかを調べるための施設。通常二重管構造の井戸を設置し、内管の抜け上がり量によって沈下量を測定する。
 
地盤沈下シミュレーション
 地盤沈下を生じさせるメカニズムを模式化し、地質・地下水位等の各要素を数値化することにより、沈下量の予測をすることをいう。
 
浄化槽
 し尿を沈でん分離あるいは微生物の作用による腐敗又は酸化分解等の方法によって処理し、それを消毒し、放流する施設をいう。し尿のみを処理する施設を単独処理浄化槽、し尿及び生活雑排水(厨房排水、洗たく排水等)を一緒に処理する施設を合併処理浄化槽という。
 
シーベルト
 放射線が生体に与える影響を表す単位。
 
シュミレーション
 模擬実験のこと。コンピュータを用いて複雑な問題をモデル化して解析する方法。複雑な自然現象や経済現象などについて、モデルをつくる種々の度数をあたえて、その予測結果を出す。
 
重金属
 一般的にある程度比重の大きい金属という意味で、鉄、マンガン、クロム、銅、鉛などの金属をこのようによんでいる。
 
植生自然度
 自然は、人工の影響を受ける度合いによって、自然性の高いものと低いものがある。高山植物群落や極相林のように人間の手の加わっていないものを10及び9とし、緑のほとんどない住宅地や造成地を1、その中間にニ次林、植林地、農耕地等をランクし、10段階で表示する。
 
振 動
 物体がある一点を中心に、ある周期をもってゆれ動くことであるが、この動きによって人の生活等が阻害されることを振動による公害という。従って、公害を発生させる振動は「不快な振動」「好ましくない振動」といえる。
振動レベル
 振動レベルとは、振動の加速度をdBで表した加速度レベルに振動感覚補正を加えたもので、単位としては、デシベル(dB)が用いられる。通常振動感覚補正回路をもつ振動レベル計により測定した値である。

(す)

水域類型
 水質汚濁に係る環境基準のうち、生活環境保全の基準については、河川、湖沼、海域別に利水目的に応じた水域を区切って、例えば河川では、AA、A、B、C、D、Eの6つの類型を設けている。各公共用水城に利水目的に応じた水域類型のあてはめを行うことにより、pH、BOD等の項目について、当該水域の環境基準値が具体的に示される。
 
水 銀(Hg)
 常温で唯一の液体の金属である。湿った空気中で酸化物になりやすく有毒で一般大気中1.5mg/m3がWHOのガイドラインである。神経系をおかし、手足のふるえをおこしたり言語障害、食欲不振、聴力視力の減退をもたらす。
 水に係る環境基準・・・総水銀0.0005mg/リットル以下、排水基準・・・総水銀0.005mg/リットル以下、アルキル水銀・検出されないこと。
 
水質基準
 一般に水質を保全するための基準としては、公共用水自体の水質が、人の健康の保護ならびに生活環境保全のために維持されることが望ましい基準として定められる環境基準と、この基準を達成するため、工場等を規制するものとして定められる排水基準とがある。
 
水準測量
 水準儀(レベル)と標尺(スタッフ)を用いて2点間の比高を直接求める方法で、定量的かつ面的に地盤沈下現象をとらえることができる。地盤沈下調査には高い精度が要求される。
 
水素イオン濃度(pH)
 溶液中の水素イオンの濃度をいう。溶液1リットル中の水素イオンのグラム当量数で表し、一般にはpH=-log[H+]として定義される。pH=7で中性、pH<7で酸性、pH>7でアルカリ性であり、特殊な例(温泉など)を除いて河川水等の表流水は中性付近のpH値を示す。水道法に基づく水質基準はpH5.8からpH8.6までの範囲である。
 
スチレン
 無色引火性の液体、特臭(エーテル臭)をもつ。
悪臭防止法の規制物質の一つ。スチレンブタジエンゴム、ポリスチレン等の原料、塗料、乾性油、ポリエステル樹脂等に使用される。本県の規制値は0.4ppm以下。

スモッグ
 Smoke(煙)とFog(霧)から合成された言葉で、大気が汚染された状態を総称していい、視程障害をおこす。
 
スラッジ → 汚でい

(せ)

生活環境項目
 人の生活に密接な関係のある財産、動植物及びその生育環境に関連のある水の汚染状態を示す項目のことである。その中で、BOD、COD、大腸菌群数等9項目については、水質汚濁に係る環境基準が定められている。
 
生活騒音
 一般の家庭の日常生活から発生する騒音。近年、都市の過密化やクーラー、ピアノ等の生活関連機器の普及に伴い問題となっている。
 
生態系
 生物群集(植物群集と動物群集)及びそれらをとりまく自然界の物理的、化学的環境要因が総合された物質系をいう。生態系は、生産者、消費者、分解者、及び還元者から構成され、無機物と有機物との間に物質代謝系が成立している。自然環境を基準にして陸地生態系、海洋生態系等に区別され、また生物群を基準にして森林生態系、鳥類生態系等に区別される。生態系の一部が人為的に変更又は破壊されると、その生態系全体の物質代謝回路が大きく影響を受けるようになる。人間が食物集めだけしていた時代は、人間は自然環境の共生者であったが、現在では工業化の進展に伴い、自然の生態系は破壊され、異なった生態系ができつつある。最近の人口の爆発的増加も生態系の変化の一つとして注目されねばならない。
 
生物化学的酸素要求量(BOD)
 BODとはBiochemical Oxygen Demandの略称で河川の水の中や海水の中の有機物が微生物によって無機化あるいはガス化されるときに必要とされる酸素量のことで、単位は一般的にmg/リットルで表す。一般にこの数値が大きくなれば、その河川などの水中には有機物が多く水質が汚濁していることを意味する。
 河川の環境基準・・・AA類型1mg/リットル以下、A類型2mg/リットル以下、B類型2mg/リットル以下
           C類型5mg/リットル以下、D類型8mg/リットル以下、E類型10mg/リットル以下

生物指標
 水のきれいなところと汚れているところとでは、その程度に応じてそれぞれ異なった生物が棲んでいる。このことを利用して、生物から逆に水質を知ろうとするので生物指標という。物理化学的な水質指標に比べて、誰にでもわかりやすくなじみやすい。
 
積算線量
 一定期間内の放射線の総量。熱蛍光線量計を用いて測定する。
 
全有機炭素(TOC)
 水中の有機物質濃度を有機性炭素に注目して分析する方法であり、試料を高温で燃焼させ、有機物質中の炭素を炭酸ガスとし、これを赤外線でとらえる分析方法である。この数値が大きくなれば、河川等の水中には有機物が多く、水質が汚濁していることを意味する。

線量率
 単位時間当たりの放射線の量。モニタリングポスト、サーベイメータ等を用いて測定する。通常、ナノグレイ毎時(nGy/h)で表される。

(そ)

騒音レベル
 騒音レベルとは、騒音計で測定して得られるdB(デシベル)数であり、騒音の大きさを表す。一般には騒音計の聴感補正回路A特性で測定した値をホン、又はdB(A)で表す。
 
総酸素要求量(TOD)
 海水、河川及び工場排水等の汚れの度合を示す数値で、水中の汚染源となる有機物質等を燃焼させる時に消費される酸素量をmg/リットルで表したものである。従来のCOD法と比較して妨害物質による影響が少なく、また、被酸化性物質の種類による変化もなく正確な値が得られる。
 
総水銀(Total-Hg)
 水銀による汚染状況を示す測定値の名称である。検体に含まれる水銀または水銀化合物(メチル水銀等)の両者を合わせて、金属水銀の量としていくらあるかを分析したその値を総水銀値(量)としている。
 大量に摂取すると歯ぐきがくさり、神経をおかし、血便がでるようになる。
 
総量規制
 大気汚染、水質汚濁に係る従来の規制方式は工場等の排出ガスや排出水に含まれる物質の濃度のみを対象としていたが、一定の地域内の汚染(濁)物質の排出総量を環境保全上許容できる限度にとどめるため、工場等に対し汚染(濁)物質許容排出量を配分し、この量をもって規制する方法である。

(た)

ダイオキシン類
 有機塩素化合物の一種、単一物質ではなく数種の化合物(ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン(PCDD)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDF)及びコプラナーポリ塩化ビフェニル(コプラナーPCB))の総称である。
 塩素の付加する位置や数で、PCDDで75、PCDFで135、コプラナーPCBで14種類の異性体があり2,3,7,8-四塩化ジベンゾパラジオキシンは、人類が作り出した化合物の中で史上最強の毒物といわれる。
 ダイオキシン類は、廃棄物の焼却からの発生割合が高く、法律により焼却炉等に対して排出規制が行われている。
 
大腸菌(E.coli)
 乳糖を分解し酸とガスを形成する好気性または通性嫌気性の菌をさす。大腸菌が存在するということは、人畜のし尿などで汚染されている可能性を示すものである。
WECPNL(荷重等価平均感覚騒音レベル)
 航空機による騒音のうるささに着目した評価単位であり、荷重等価平均感覚騒音レベルといわれる。航空機騒音の大きさ、頻度、飛行時間帯を考慮し定められる。
  WECPNL=A+10log(N2+3N3+10(N1+N4))-27
   A:1日の内に発生する航空機騒音のそれぞれのピ-クレベルのパワー平均値
   N:N1(0~7時)、N2(7~19時)、N3(19~22時)、N4(22~24時)の各時間帯にお  ける航空機騒音の発生回数
 
炭化水素
 炭素と水素から成り立っている化合物の総称で鎖式炭化水素、芳香族炭化水素のほか、縮合環式化合物、脂環式化合物に属する多くの炭化水素がある。すべて完全に酸化すれば水と二酸化炭素になる。

(ち)

地球温暖化
 地球を取り巻く大気中の二酸化炭素、メタン等の徴量ガスは、地表から宇宙へ放射される赤外線を吸収する性質をもち、地表の気温を生物の生存に適当な程度に保っている。これらのガスの大気中の濃度は着実に増加していることが広く観察されているが、このような増加は、地球の温暖化をもたらし、人間をはじめ広く生態系に大きな影響を及ぼすことになるものと懸念されている。
 
地球環境問題
 地球環境問題とは、オゾン層の破壊、酸性雨、地球温暖化など、その被害・影響が国境を越えて及び、ひいては地球規模にまで広がっている問題と、開発途上国における熱帯林の減少や野生動物種の減少など、その解決のために先進国等による国際的な取り組みが必要とされる問題のことであり、地球的視野にたって取り組まれるべき環境問題である。
 
地球サミット
 地球環境問題に関する世界的な関心の高まりを背景として、1992年(平成4年)6月、ブラジルのリオデジャネイロにおいて、持続可能な開発の実現のために環境と開発を統合することを目的として、「環境と開発に関する国連会議」(UNCED/地球サミット)が開催された。地球サミットは、また、環境問題を初めて国際的な場で議論した1972年(昭和47年)の「国連人間環境会議」の20周年を記念するという意味もあった。
 この会議には、「地球サミット」の名のとおり、世界中の殆どの国(約180か国)が参加し、約100か国の元首・首脳に加え、約10,000人に及ぶ政府代表団が出席したといわれ、史上空前の大会議となった。また、この会議と平行して行われたさまざまなNGO(非政府組織)の会合には、我が国を含め世界中より、約24,000名の代表が参加したといわれている。
 地球サミットでは、人と国家の行動原則を定めた「環境と開発に関するリオ宣言」、そのための詳細な行動計画である「アジェンダ21」及び「森林に関する原則声明」を採択したほか、別途交渉が行われてきた「気候変動に関する国際連合枠組条約」、「生物の多様性に関する条約」についても、それぞれ150か国以上が署名した。(平成5年版環境白書)
 
窒素酸化物(NOx)
 NO(酸化窒素)、NO2(二酸化窒素)、N2O3(無水亜硝酸)、N2O(亜酸化窒素)、N2O4(四酸化二窒素)等をいう。窒素酸化物は主として重油、ガソリン、石炭などの燃焼によって発生する。
 主な発生源は、自動車エンジン、ボイラー、工場、家庭暖房など広範囲にわたっている。
 NO2に係る環境基準・・・1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
 
着地濃度
 煙突から排出される煙は、ある速度、温度をもっているので、混合、拡散されながら上昇し、風下方向へ運ばれ、ある時間たつと地表へ到達する。その時の地表面の濃度を着地濃度という。
 
沖積層
 いまから1万年前から現在に至るまで堆積してきた地層、河川の流域や海岸沿いの低地に
分布している。粘土・シルト等で構成されている。
 
鳥獣保護区
 野生鳥獣の保護、増殖を図るために狩猟を禁止する区域であり、この区域では、保護施設を設け、食餌食物の植栽を行うほか、特に鳥獣の保護繁殖を図る必要があるところを特別保護地区に指定して野生鳥獣の生息に影響を及ぼす行為を規制している。
 鳥獣保護区には、環境庁長官の設定する国設鳥獣保護区と、都道府県知事の設定する県設鳥獣保護区とがあり、土地に対する規制等に変わりはない。
 鳥獣保護区の種類は、森林鳥獣生息地の保護区、大規模生息地の保護区、集団渡来地の保護区、集団繁殖地の保護区、特定鳥獣生息地の保護区、誘致地区の保護区、愛護地区の保護区に分けられる。

(て)

底 質
 生物を取りまく外囲物質(媒質)のうち、固体の場合をいう。陸上では岩石や土壌、水界では底泥、岩石底が代表的な底質である。底質は、生物の分布を左右する最も重要な環境要因の一つである。例えば、陸上の岩礫地には地衣類や藻類のような付着性植物、移動の激しい砂浜や砂丘には根の非常によく発達した植物群が繁茂し、腐植に富む土壌中には高等植物の根のほかに、地中動物、土壌微生物などが生活する。海洋、湖沼、河川などの底質に生活する生物は底生生物(benthos)と総称され、淡水の静水域の底質中にはシジミ、ユスリカの幼虫、イトミミズなどが、河川の底質にはトビケラやカゲロウの幼虫、海洋の底質にはいろいろな軟体動物、棘皮動物等が棲む。
 水域の汚濁は水中生物のみならず、底生生物の分布にも大きく影響を与える。有機物で強度に汚濁されると、底質中に酸素が欠乏し、多くの生物が死滅する。
 
低周波空気振動
 音は、空気等の媒質が振動することにより伝播するが、一般的に、人間には周波数20ヘルツ(Hz)~20,000ヘルツの範囲内の音(可聴音)しか聞こえないといわれている。 これに対して、人間の耳に聞こえない周波数が20ヘルツ以下の音(空気の振動)を低周波空気振動と呼んでいる。
 低周波空気振動の影響については、まだ解明されていないが、窓、建具等の振動や生理的な影響(耳鳴り、頭痛、動悸等)が生じるといわれている。
 低周波空気振動に関する定義は我が国ではまだ定められていないが、一般には可聴域以下の周波数(0.1Hz~20Hz程度)の空気振動をさすといわれている。
 発生原因としては工場機械、高速道路高架橋、新幹線トンネルなどがあるが、測定器、測定方法等についてまだ確立したものがなく、また、身体的影響等についても未知な部分が多い。
 
TEAプレート法
 トリエタノールアミンとガラスビーズを混合したものをシャーレに保持し、1ヵ月間大気中に曝露し、捕集された硫黄酸化物、二酸化窒素を定量する方法で、結果はmgSO3/100cm2/日、ugNO2/100cm2/日で表す。
 
DO → 溶存酸素
 
デシベル(dB)
 騒音規制、振動規制等で用いられる単位である一定値を基準にしたしベル量である。

テトラクロロエチレン
 有機塩素系化合物で、エーテル様芳香のある無色透明の重い液体。ドライクリーニング用洗
浄剤や金属の脱脂洗浄剤として用いられている。毒性はトリクロロエチレンと同様。
 水道水質基準・・・0.01mg/リットル以下、排水基準・・・0.1mg/リットル以下。
 
デポジット制度
 缶飲料等を販売するに当たって、現在我が国のビールビン等で行われているように、一定金額を預り金として上乗せして販売し、消費者が空き缶等を返却すると預り金が払い戻される方式である。
 空き缶等の散乱防止と資源回収に有効な制度といわれ、アメリカでは1953年にバーモント州で初めて採用、現在オレゴン州ほか数州で採用している。

デポジットゲージ法
 降下ぱいじんを測定する方法。大気中の汚染物質中、自重により、又は雨とともに沈降するばい煙、粉じん、そのほかの不純物を漏斗に受け、連結管によってビンに捕集する。降下ばいじん量は、不溶解性物質総量と溶解性物質総量の和で求められる。
 
テレメータシステム
 テレメータシステムとは、環境濃度等自動測定器で測定したデータを、無線や専用電話回線を使用して監視室に送信し、得られたデータを集中管理するシステムをいう。環境監視用と発生源監視用の2種類がある。
 
テン・モード
 自動車の走行状態は、アイドリング、加速、定速、減速、の4つの基本モードからなるが、都市内での自動車の走行状熊を再現するため、この基本モードを10コ組み合わせて、1走行状態に表したものをテン・モードという。
 他に11モード、15モード等があり、このモード毎に自動車排出ガスが規制される。
 
電気集じん機
 コロナ放電を利用して排ガス中の粒子に電荷を与え、この帯電粒子をクーロン力によって電離、捕集する装置であって、集じん装置のうちでもっとも細粒な粒子の捕集ができ、集じん効率も高い。圧力損失は10~20mmAq程度である。

(と)

等価騒音レベル
 等価騒音レベルとは変動騒音の表し方の1種で、任意の時間帯のパワー平均騒音レベルであり、Leqで表す。
 
透視度
 水の濁りや着色の度合いを知る方法として透視度がある。これは透視度計の底部においた0.5mm線の複十字が初めて明らかに読めるときの高さ(cm)を度で表したものである。

透明度
 湖や海の透明さを表す値で、直径30cmの白色円板を水中に沈めて、見えなくなる深さ(m)で示す。
 
銅(Cu)
 銅自身にはほとんど毒性がないか、あるいは極めて少ない。しかし、銅粉末を生ずる作業を行う時の最高許容濃度は1ppmとされ、極めて高濃度の銅粉により気道刺激がおこり、発汗、歯齦の着色のおこることが報告されているが、慢性中毒になるかどうかは疑問とされている。また、化合物についてはあまり問題はおこっていない。
 汚染源としては、自然界の岩石からの溶出、鉱山排水、工場排水(メッキ工場、金属加工工場、化学工場、非鉄金属製錬所等)、農薬(ボルドー等)などがある。
 水道水質基準・・・1.0mg/リットル以下、排水基準・・・3mg/リットル以下
 農用地土壌汚染対策地域指定要件・・・125mg/リットル以上。
 
特定工場
 特定工場における公害防止組織の整備に関する法律の適用をうける特定工場は、(1)製造業(物品の加工業を含む)(2)電気供給業(3)ガス供給業(4)熱供給業に属するもので、それぞれの関係法で規定される、ぱい煙発生施設、汚水等排出施設、騒音発生施設、粉じん発生施設、又は振動発生施設を設置している工場をいう。
 
特定施設
 水質汚濁、騒音等の公害を防止するため、各種の規制法のなかで、「特定施設」という概念を設けて規制監督を行っている。例えば水質汚濁防止法では、カドミウムその他政令で定める物質を含む汚水又は廃液を流す施設等が特定施設として定められている。
 
特定物質
 物の合成、分解その他の化学的処理に伴い発生する物質のうち、人の健康または生活環境に被害をあたえるおそれがある物質で、大気汚染防止法施行令で定める物質。
 
特定有害物質
 大気汚染防止法上の有害物質のうち、燃料その他の物の燃焼に伴い発生するものであって環境庁長官が定めるものをいう。
 
土壌汚染
 土壌が次のものによって汚染されることをいう。
 (1) 重金属、酸性降下物によるもの
 (2) 農薬、肥料によるもの
 (3) 除草剤などの農薬によるもの
 (4) ごみの不衛生処分によるもの
 なお、「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」では、特定有害物質として、カドミウム、銅、ひ素及びそれぞれの化合物が指定されている。
 
トリクロロエチレン
 有機塩素系化合物で、クロロホルム臭のある無色透明の揮発性、不燃性の液体。安定性と強力な脱脂力があり、金属、機械部品などの脱脂洗浄剤として用いられている。中枢神経抑制作用があり、慢性的には肝機能障害が生じる。
 水道水質基準・・0.03mg/リットル以下、排水基準・・0.3mg/リットル以下、環境基準・・0.03mg/リットル以下。
 
トリメチルアミン
 広く天然に分布している。植物界ではバラ、キク等の花、穀物のカビ、また、テンサイ糖蜜の濃縮液中にも存在する。動物界では、海魚、甲穀類の腐敗の際に生ずる。このほか、肝油、ゼラチン、チーズの腐敗の際にも生ずる。

(な)

ナショナルトラスト運動
 地域住民や国民が寄付金を出し合い基金を作り、すぐれた自然、身近な自然、さらには価値ある歴史的環境を保全しようとする活動。
 
75%水質値
 年間の日間平均値の全データをその値が小さいものから順に並べ、0.75×n番目(nは日間平均値のデータ数)のデータ値をもって75%水質値とする。(0.75×nが整数でない場合は端数を切り上げた整数番目の値をとる。)
 なお、BOD,CODで水質の程度を評価する場合は、この75%値を用い、環境基準値と比較する。
鉛(Pb)
 鉛及び鉛化合物は有害物質として古くから知られている。他の重金属と同じく原形質毒で造血機能を営む骨ずい神経を害し、貧血、血液変化、神経障害、胃腸障害、身体の衰弱等をおこし強度の中毒では死亡する。金属鉛は常温では蒸発しないが粉じんとして吸収し、あるいは経口的に摂取する恐れがある。
 水道水質基準・・・0.05mg/リットル以下、環境基準(水質)・・・0.01mg/リットル以下、
 排水基準・・・0.1mg/リットル以下
 大気汚染防止法による排出基準・・・鉛及びその化合物、ガラス製品の製造20mg/Nm3、鉛、銅、亜鉛の製錬溶解炉等10~30mg/Nm3

(に)

二酸化硫黄(SO2)
 燃料中の硫黄(S)分が酸化燃焼され、ほとんどSO2として排出される。無色刺激臭のある気体で粘膜質、特に気道に対する刺激作用が重視されている。
 環境基準・・・1時間値の1日平均値が0.04ppm以下でありかつ1時間値が0.1ppm以下であること。大気汚染防止法の特定物質。
 
二酸化窒素(NO2)
 一酸化窒素(NO)とその2分の1体積の酸素との作用、あるいは硝酸鉛または硝酸銅の固体を熱すると発生する。赤褐色、刺激性ガスとして最も特色がある。水に溶解しにくいので肺深部に達し、しかも吸収時の苦涌があまり烈しくないので、はなはだ危険で、急性中毒死の例が多い。作用は遅発性で高濃度ガス呼吸後数時間以上経過して突然強い症状が現れる。120~150ppmでは短時間でも危険である。障害は一般に一過性であり、慢性中毒の有無についてはまだ明らかでない。
 環境基準・・・1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。大気汚染防止法の特定物質。
 
二次林
 天然林を伐採したあとに、植林したのではなく、自然にはえてきた林をいう。
 
二硫化メチル
ニンニク様の特臭をもつ液体、悪臭防止法の規制物質の一つ。発生源はクラフトパルプ製造業等。本県の規制値は0.009ppm以下。

(ね)

熱蛍光線量計(TLD)
 硫酸カルシウム等の結晶に放射線が当たると、その放射線のエネルギーが結晶の中に蓄えられ、これに熱を加えると蓄えられたエネルギーを、光として放出する性質(熱蛍光)を有しており、光の量を測定することにより、放射線の量を知ることができる。この原理を利用した測定器を熱蛍光線量計と呼ぶ。

(の)

Nm3/H(ノルマル立方メートル毎時)
 温度が零度、圧力が1気圧の状態に換算した時間当たりの気体の排出量などを表す単位。
 
ノルマルヘキサン抽出物質
 油分の評価の指標として用いる。主として比較的揮発しにくい炭化水素、炭化水素誘導体、グリース油状物質等からなる。
 
農業(水稲)用水基準
 最近、各地で農業用水が汚濁し、これによる農業被害が発生しているが、このような現状に対処するため、農林水産省では、昭和44年から1ヵ年間、汚濁物質別について、”水稲”に被害を与えない限界濃度を検討し、学識経験者の意見もとり入れて、昭和45年3月に「農業(水稲)用水基準」を決定している。

(は)

排出基準
 大気汚染防止法で定められた排出基準は個々の工場、事業場から排出される汚染物質の許容限度を定めたものであるが、同じ趣旨のものを水質汚濁防止法では排水基準、騒音規制法、悪臭防止法では規制基準と表現している。
 
排煙脱硫装置
 燃料等の燃焼により生じた排煙中に含まれる硫黄酸化物を除去する装置で、大別して湿式吸収法、乾式吸収法及び活性炭吸着法がある。
 
ばい煙
 燃料その他の物の燃焼または熱源としての電気の使用に伴い発生する。ばいじん他の粉じん又はSO2もしくは有害物質をいう。
 
‰(パーミル)
 千分率、1,000分のいくつかを示す。
 普通、塩分量を表す単位として使用される。

(ひ)

光散乱法
 大気中に浮遊している粉じんを空気とともに連続的に吸引し遮光した検出器内で一定の光束をあて、反射する散乱光の強弱により光学的に測定し、その結果をmg/m3に換算して表す。
 
ひ素(As)
 金属光沢があり、灰色で、鶏冠石、石黄などに硫化物として含有されている。ひ酸鉛、三酸化ひ素などは殺虫剤として農薬に用いられる。
 ひ素は毒性の強い重金属で三酸化ひ素は青酸カリ並み。慢性中毒になると神経炎、脳炎、肝硬変等の障害を起こす。水道水、農薬用のひ素許容量は、0.05mg/リットル以下ときめられている。
 環境基準(水質)・・・0.01mg/リットル以下、排水基準・・・0.1mg/リットル以下
 
PCB(ポリ塩化ビフェニール)
 PCBは、化学的に安定であり、熱安定性にもすぐれた物質でその使用範囲は、絶縁油、潤滑油、ノーカーボン紙、インク等多様である。
 カネミ油症事件の原因物質で、新しい環境汚染物質として注目され、大きな社会問題となったため、現在製造中止され使用中のものについても制限されている。
 環境基準(水質)・・・検出されないこと。排水基準・・・0.003mg/リットル以下。
 
ヒートアイランド現象
 都市におけるエネルギー消費に伴い排出される熱によって等温線を描くと、温度の高い地域が島のように盛り上がってみえることからこのように呼ばれるようになっている。この現象が起こると最低気温が下がりにくくなり、特に夏場の電力消費を増加させ、さらにヒートアイランド化に拍車をかけるという悪循環を生じることになる。このため省エネ対策の推進とともに排熱の有効活用、緑化を図っていくことが重要となっている。
 
ヒートポンプ
 コンプレッサーで冷煤を圧縮したり蒸発させたりすることによって熱交換を行う冷暖房機のこと。熱効率がよく、家庭用のエアコンの他、都市排熱を利用した地域冷暖房にも導入されている。
 
ppb
 Parts per billion の略で、10億分の1を1ppbという。
 容量比、重量比ともに濃度や含有率を表示するために用いるが、一般に気体の場合は、容積比で表示する。たとえば、亜硫酸(SO2)1ppbとは空気1,000m3中にSO2が1ml含まれている状態をいう。

ppm
 Parts per million の略で、100万分の1を1ppmといい、濃度を表す単位として使用している。
 1ppmとは、水の場合は1kg中に1ミリグラムが含まれていることを表し、大気の場合は1m3中1cm3のガス容量を表す。
 
PPP
 Polluter Pays Principle の略であり、環境汚染防止のコスト(費用)は汚染者が支払うべきであるとの考えであって、一般的には汚染者負担の原則といわれている。
 環境汚染によるコストを誰がどのうように支払うかという問題は、今後の環境政策を考えるうえで重要な問題であるが、PPPはこの問題について、一定の方向性を与えた画期的な考えであるといえる。
 
BOD → 生物化学的酸素要求量

貧腐水性
 生物学的水質階級による汚濁の程度を表示する方法で水質の良好なほうから貧腐水性、α-中腐水性、β-中腐水性、強腐水性の4段階に分ける。

(ふ)

富栄養化
 水の交換が少ない内海や湖等に窒素やりんを含む物質が流入し、プランクトンや藻類が異常に増え、水質が急激に悪化することをいう。赤潮の発生をはじめ、水生生物の生態に変化を及ぼしたり、ひどくなると泥沼化するような場合もある。このため、排水中の窒素、りんの除去が富栄養化防止のための課題となっている。
 
複合汚染
 通常各種の汚染物質による汚染が重複して生ずる環境汚染形態をさし、単一汚染という概念に対応するものである。例えば、ばいじんによる大気汚染と、硫黄酸化物(SOx)や自動車排出ガス(一酸化炭素、鉛等)による汚染とが重なりあっているような場合をいう。
 
フタル酸エステル
 ポリ塩化ビニールの可塑剤として多く使用されており、この他、顔料、接着剤等広く日常生活品の可塑剤として用いられている。
 比較的水に溶けやすく、微生物による分解も比較的早いと言われているが、現在、新しい環境汚染物質として注目されている。
 
フッ化水素(HF)
 アルキル化触媒として、また、アルミニウム電解工場等の排ガスとして大気に放出される。 フッ素、可溶性フッ化物等と共に植物には極めて有毒であり、動物の骨格カルシウム、歯等を侵して、治療困難な長時間にわたる重い障害を起こすものである。
 
フッ素(F2)
 フッ素は、オゾンや次亜塩素酸を連想する淡黄色ガスであるが、天然には存在しない。
 極めて反応性が強く、眼、皮膚、粘膜、気道を刺激する猛毒性ガスで、水とも直ちに反応するので、多くはフッ化水素と同様な毒性を示すが、フッ素、フッ化水素、フッ化物の作用はそれぞれ異なっている。
 
浮遊物質量(SS)
 Suspended Solid(懸濁物質)の略称で、水中に浮遊している物質の量のことをいい、一定量の水をろ紙でこし、乾燥してその重量を測ることとされており、数値(mg/リットル)が大きい程水質汚濁の著しいことを示す。
 水質環境基準・・・河川AA類型、A類型、B類型25mg/リットル、C類型50mg/リットル等々。
 
浮遊粉じん
 浮遊粉じんは極めて微細な粒了で、都市のそれは主として炭素分とタール分からできている。この粒子は非常に小さく、自分の重さでは落下しないで浮遊するため、風の少ない時は濃度をまし、風が強いと拡散されて濃度が低くなる。
 
浮遊粒子状物質(SPM)
 浮遊粉じんのうちで、粒子径が10um以下のものをいう。
 
プランクトン
 水中に浮遊する微小な生物群をプランクトンという。プランクトンは魚のエサとして、またその量的、質的変化は水質管理の基準として役立つ。
 
フロン
 フロン(クロロフルオロカーボン類)は、不燃性であり毒性が少なく圧力によって容易に液化しやすいなどのすぐれた性質をもち、電子・機械部品の洗浄剤、スプレー製品の噴射剤、冷蔵庫やカーエアコン等の冷煤などに使用されている。しかし大気中に放出されたフロンは、成層圏のオゾン層を破壊することが近年解明されてきており、その生産及び使用を規制する国際的な取り決めがなされている。また、フロンは地球温暖化の原因となる物質のひとつでもある。

(へ)


平水量
 河川の状況を知るのに、日流量の大きさに注目し、縦軸に流量、横軸にその流量を超過した日数をとって表示した場合に、1年のうち185日(6ヵ月流量)はその流量を下らないような流量を平水量としている。
 
閉鎖性水域
 地形等により水の交換が悪い内湾、内海、湖沼等の水域をいう。
 
pH → 水素イオン濃度
 
べクレル(Bq)
 放射能(放射性物質が放射線を出す能力)の強さを表す単位。
 1Bqは、1秒間に1個の放射線を出す能力。
 
ベータ線
 放射線の一種で、負(マイナス)の電気を帯びた電子の流れ。
 ものを通す力(透過力)はやや強いが、薄い金属やプラスチック板で完全に止められる。
 ベータ線を出す放射性物質としては、ストロンチウム-90、セシウム-137等がある。 

(ほ)

放射線
 放射線はものを通す力(透過力)があり、また、ものに当たると熱を出したり、光を出した
りするなどの性質がある。
 放射線の主な種類にアルファ線、ベータ線、ガンマ線がある。
 
ポリ塩化ビフェニール → PCB

(ま)

マイクログラム(ug)
 重量単位である。
 1ug=10-3mg=10-6g
 
マンガン(Mn)
 地殻中に存在する生物には必須元素の一種であるが、マンガンの製造、粉砕、マンガン塩類を製錬する時、マンガン鉱(褐石、MnO2)により中毒をおこすことがあり、慢性神経症(マンガン病)になる。
 マンガン塩による中毒については不明である。また、マンガンによる職業的中毒の例は比較的少ない。
 水道水質基準・・・0.3mg/リットル、排水基準(溶解性)・・・10mg/リットル以下。

(む)

無水硫酸(SO3)
 別名を三酸化硫黄ともいう。大規模に製造するには、細分状白金のような触媒により二酸化硫黄を直接酸素と化合させるとできる。水に対して激烈に作用して音を発して硫酸になる。大気汚染防止法の特定物質。

(め)

メチル水銀
 アルキル水銀の一つできわめて毒性の強い元素であり、水俣病のような神経系統の疾病の原因は主としてメチル水銀を多量に蓄積した魚介類を長期にわたって反覆摂取することによって生じることが判明している。また、人体への直接的影響は、大量に摂取すると吐き気、嘔吐、激痛、下痢、手のふるえなどの兆候を示す。
 
メチルメルカプタン
 アルコール分子中の酸素原子の代りに、硫黄原子の入った化合物で示性式R·SH(Rはアルキル基)のチオアルコール類で、一般に揮発しやすい不快臭のある液体である。大根、たくわん、きりぽし大根のにおい、漬物やたまねぎの腐ったようなにおいがする。 
 悪臭防止法による規制物質の一つ、本県の規制値0.002ppm以下。
 大気汚染防止法の特定物質。

(ゆ)

有害物質
 大気汚染防止法では、人の健康又は生活環境に係る被害を生じるおそれがある物質として、カドミウム及びその化合物、塩素及びその化合物等5項目が定められており、また、水質汚濁防止法では、人の健康に係る被害を生じるおそれがある物質としてカドミウム及びその化合物、シアン化合物等26項目が定められている。
 
有機リン(Or-P)
 有機リン化合物は殺虫剤として、パラチオン、マラソン、スミチオン、クロルチオン等の名で使用される。
 リン酸、ピロリン酸のエステル有機リン殺虫剤は殺虫力が強く、人間にも有害であり、浸透力が強く、体についたり、吸収したりすると、頭痛がおきたり、手足がしびれたり、ひどいときには死さえ招く。
 排水基準・・・1mg/リットル以下。

(よ)

溶液導電率法
 空気を一定の流速で過酸化水素中に吸収反応させ、空気中の硫黄酸化物を硫酸にし、その濃度により、電気伝導度が変化することを利用して硫黄酸化物の量を連続測定するもので、その結果はppmで表す。
 
溶存酸素(DO)
 Dissolved Oxygenの略称で、水中に溶けている酸素のことをいい、一般にきれいな水ほど酸素は多く含まれる。
 溶存酸素は水の自浄作用や水中の生物にとって必要不可欠のものである。
 水に係る環境基準・・・河川AA域、A域7.5mg/リットル以上、B域、C域5mg/リットル以上等々
 
用途地域
 用途地域とは、都市計画法第8条第1項第1号に規定する第1、2種低層住居専用地域、第1、2種中高層住居専用地域、第1、2種住居地域、準住居地域、近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域、工業専用地域の12の地域をいい、それぞれの用途に達しない建物を制限することにより、市街地の住工混在を解消して住みよい生活環境を保全する。
 
横出し規制
 国の公害関係法により規制対象となっていない工場若しくは事業場又は項目について地方公共団体が条例により規制を行うことをいう。

(ら)

ラ ス(LAS)
 合成洗剤の界面活性剤として当初ABS(前述)が使用されたが、アルキル基が分岐鎖からなっているため生分解されにくく、発泡の問題をおこしたので、42年から分解性の高いLAS への転換、いわゆるソフト化が進められ、現在、家庭用合成洗剤は100%LASに転換済である。
 
ラムサール条約
 正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。国境を越えて移動する水鳥の生息地として重要な湿地を指定し、国際的に保全を進めようとするものである。本条約は、昭和46年に発効し、我が国は昭和55年に加盟した。平成4年12月現在の締約国教は73である。我が国では、北海道の釧路湿原、クッチャロ湖、ウトナイ湖及び宮城県の伊豆沼・内沼等が指定されている。

(り)

硫化水素(h3S)
 無色腐卵臭のある有毒な気体で水に溶けやすい。水溶液を硫化水素といい、弱酸性、空気中で酸化され硫黄を遊離する。青い炎をあげて燃え、二酸化硫黄と水になる。
 悪臭防止法による規制物質の一つ、本県の規制値0.02ppm以下。
 大気汚染防止法の特定物質(規制値なし、事故時の処置を定めている。)
 
硫化メチル
 不快臭をもつ液体で水に不溶、メタノール、エーテルに可溶する。ヨウ化メチルと硫化カリウムを縮合させてつくる。臭気認知閾値は0.001~0.01ppm。ノリ、海草のようなにおい、キャベツの腐ったようなにおいがする。
 悪臭防止法による規制物質の一つ。
 本県の規制値0.01ppm以下。
 
硫酸ミスト
 亜硫酸ガスが空気中の水分に溶けて亜硫酸になるが、大気中にオキシダントがあると酸化されて硫酸になる。これが大気中に霧状に存在するものを硫酸ミストという。
 
緑被率
 一定面積の中に樹林等が生育している面積の割合をいう。正確には、その土地の区域と樹冠投影面積の和との割合で表す。
 
リン酸態リン(P04-P)
 リン酸イオンをそのリンの量で表したもので、リン酸を含めたリン化合物は富栄養化の主要因子であり、汚染の一指標となる。主な発生源は、し尿、肥料、洗剤などである。

(る)

類型指定(類型あてはめ)
 水質汚濁及び騒音の環境基準については、国において類型別に基準値が示され、これに基づき都道府県が河川等の状況、騒音に関係するところの都市計画地域等を勘案し、具体的に地域にあてはめ、指定していくことをいう。

(れ)

レッド・データ・ブック(Red Data Book)
 絶滅のおそれのある野生動植物の種に関する報告書。名称はIUCN(国際自然保護連合)が初めて発行したものの表紙に赤い紙が使われていたことによる。我が国では、環境庁が日本産の絶滅のおそれのある動植物の種を選定するために「緊急に保護を要する動植物の種の選定調査」を実施し、平成3年にこの調査結果をとりまとめた「日本の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータブック)」を発行した。なお、この環境庁のレッドデータブックには植物は含まれていないが、別途日本自然保護協会と世界自然保護基金日本委員会により、報告書「我が国における保護上重要な植物種の現状」が作成されている。

(ろ)

六価クロム
 化合物の中でも6価として働いているクロムをいう。クロム酸、重クロム酸カリ、重クロム酸ソーダ等が主なもので、強力な酸化剤として働くため、金属の洗浄、装置の防食等に用いられる。
 6価クロムの毒性は強く、消化器、肺等から吸収されて浮腫、潰瘍を生じる。
 
ローボリウム・エア・サンプラー法
 直径10um以下の浮遊粒子状物質の絶対重量を測定する方法である。流量は20~30リットル/分で長期間連続捕集ができ、浮遊粒子状物質による人体影響を知るうえで適している。

(わ)

ワシントン条約
 正式には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」といい、1975年に発効した。野生動植物の国際取引を輸出国と輸入国が協力して規制することにより、絶滅のおそれのある野生動植物の保護を図ることを目的としている。
 日本は、1980年に加入し、1992年に「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」を施行している。
 平成4年3月には、この条約の第8回締約国会議が京都市で開催された。
 平成4年12月現在の加盟国数は117である。

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