佐賀県文化財調査報告書 平成23年度（2011年度）
| 番号 |
表紙 |
報告書名 |
調査概要 |
| 副題 |
| 192 |
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佐賀県の中近世城館
第1集 文献史料編 |
遺跡の時代と種類 中世～近世の城館跡
事業の原因 国庫補助事業
調査主体 佐賀県教育委員会
調査期間 平成14年4月～平成23年3月 |
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佐賀県中近世城館跡緊急分布調査報告書1 |
| 本書は、平成14年から実施された佐賀県中近世城館跡緊急分布調査事業による文献史料調査報告書で、県内181箇所の城館関連史料集である。県内の中近世城館および関連遺跡に関係する一次史料を収載し、城館ごとに立てた各項目の関連史料を一括して、編年配列で採録している。 |
| 番号 |
表紙 |
報告書名 |
調査概要 |
| 副題 |
| 193 |
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中原遺跡6
（12区・13区の古墳時代初頭前後の墳墓群の調査） |
所在地 唐津市原字溜ノ内・西ノ畑
遺跡の時代と種類 弥生時代・古墳時代の墳墓
事業の原因 西九州自動車道建設事業
調査面積 64,600m2
調査主体 佐賀県教育委員会
調査期間 平成13年5月28日～平成17年9月30日 |
| 西九州自動車道建設に
係る文化財調査報告書（11） |
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本書は、西九州自動車道唐津-浜玉道路建設に伴い平成13～17年度に実施した唐津市原所在の中原遺跡12区・13区に位置する古墳時代初頭前後の墳墓群の調査報告書である。墳墓群は、弥生時代後期後半から古墳時代初頭の墳丘墓、土壙墓、木棺墓、石棺墓、前方後円墳、周溝墓で構成されている。3基の墳丘墓は、砂丘微高地の西縁辺部に南北に並ぶ平面方形の区画墓で、いずれも墳丘東辺の中央に陸橋部をもつ。墳丘墓の主体部及び周溝内埋葬施設からは、内行花文鏡、方格規矩鏡の破砕鏡片、鉄製武器、玉類などが出土している。 土壙墓、木棺墓、石棺墓は、4つの群をなして分布し、ここからも浮彫式獣帯鏡の破砕鏡片、仿製鏡、鉄製武器類や玉類などが出土している。前方後円墳は、墳丘長26mで、前方部前面には周溝をもたず、墳丘については削平され、残存していなかったが、周溝内には、石棺墓や土器棺墓が造られていた。また、前方後円墳の周溝を共有する4基の周溝墓と、その南側に4基の周溝墓が分布していることが判明した。 |
| 番号 |
表紙 |
報告書名 |
調査概要 |
| 副題 |
| 194 |
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矢作遺跡(矢作遺跡1区・2区） |
所在地 唐津市浜玉町渕上遺跡の時代と種類
縄文時代～中世の墳墓、集落事業の原因 西九州自動車道建設事業
調査面積 1区：900 m2、2区：700m2
調査主体 佐賀県教育委員会
調査期間 平成18年7月31日～平成19年8月10日 |
| 西九州自動車道建設に係る 文化財調査報告書(12) |
| 本書は、西九州自動車道唐津-浜玉道路建設に伴い、平成18～19年度に実施した唐津市浜玉町渕上所在の矢作遺跡1区・2区の発掘調査報告書である。調査では、縄文時代の土器や打製石鏃、古代の掘立柱建物2棟や越州窯系青磁や台付耳皿等が確認されている。また、古代～中世の鍛冶 炉跡が検出され、包含層中にも鉄滓・炭化物・焼礫等がみられた。特に中世(15～16世紀）の鍛冶関連遺構は遺存状態が良好であった。各時代に検出された遺構・遺物の多寡から、平野部が乏しい当地区は、古墳時代以前、継続的に生活域として利用されていなかったが、古墳時代以降、特に中世には、鍛冶炉・炭窯の他に掘立柱建物、柵列、溝、井戸、土坑が検出されており、鉄品生産が盛んな地区であったことが確認された。 |
| 番号 |
表紙 |
報告書名 |
調査概要 |
| 副題 |
| 195 |
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平畠遺跡 大野遺跡2 フルタ遺跡 音無瓦窯跡 |
所在地 佐賀市富士町大字大野遺跡の時代と種類
旧石器時代～中世の集落跡・遺物包含層、近代の瓦窯跡
事業の原因 嘉瀬川ダム建設事業
調査面積 58,900 m2
調査主体 佐賀県教育委員会
調査期間 平成17年7月12日～平成22年8月24日 |
| 嘉瀬川ダム建設に伴う 埋蔵文化財発掘調査報告書7 |
| 本書は、嘉瀬川ダム建設事業に伴い、平成17・19・20・22 年度に実施した佐賀市富士町所在の平畠遺跡・大野遺跡4～8区・フルタ遺跡・音無瓦窯跡の発掘調査報告書である。調査では、中世後期の領主居館と考えられる屋敷地をほぼ全掘し、主屋とそれに関連する建物が一体の関係を保ったまま、数回建て替えられたことなどが明らかとなり、脊振山間部の居館の様相が判明する調査例として貴重である。その他、縄文時代早期中葉～後葉・中期前葉の遺物包含層が確認された。大野遺跡では、中世～近世の集落跡を検出し、輸入・国産陶磁器、在地土器、杓子状銅製品などが出土している。また、近世後期の大野代官所前面の道路遺構を確認した。フルタ遺跡では、中世の自然流路跡や近世の集落跡を調査したほか、縄文時代晩期後葉の遺物が出土している。音無瓦窯跡では、佐賀県で初めて近代の瓦窯跡を調査し、燃焼室や焼成室、物原などが確認された。出土した瓦は施釉瓦であり、石州瓦の系譜をひくものと考えられる。 |
| 番号 |
表紙 |
報告書名 |
調査概要 |
| 副題 |
| 196 |
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地蔵平遺跡 |
所在地 佐賀市富士町大字大野遺跡の時代と種類
旧石器時代～縄文時代の集落・遺物包含層
事業の原因 嘉瀬川ダム建設事業
調査面積 20,000 m2
調査主体 佐賀県教育委員会
調査期間 平成18年9月26日～平成22年6月23日 |
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嘉瀬川ダム建設に伴う
埋蔵文化財発掘調査報告書8 |
| 本書は、嘉瀬川ダム建設事業に伴い、平成18～22年度に実施した、佐賀市富士町に所在する地蔵平遺跡の発掘調査報告書である。遺跡は、約28,000年前に鹿児島の姶良カルデラから噴出した火山灰（AT＝姶良・丹沢火山灰）の一次堆積層に、後期旧石器時代前半～縄文時代早期の遺物約47,000点が層位的に出土するとともに、礫群、土坑、炭化物集中部等の遺構も検出された。これまで、北部九州では、旧石器時代の石器の形がどのように変化していくのか不明な点も多かったが、地蔵平遺跡の複数の層から層位的に出土した石器は、これらを解明する際の基準資料となるものとして重要である。また、これまで、姶良カルデラの噴火は大規模で、当時の九州は壊滅的な被害を受けたと推定されていたが、火山灰層の上下複数の層から同じ技術で作成された石器が出土したことは、少なくとも北部九州においては、当時の人間が火山の大噴火という災害を生き延び活動していた傍証となるものである。 |
| 番号 |
表紙 |
報告書名 |
調査概要 |
| 副題 |
| 197 |
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垣ノ内遺跡
西畑瀬遺跡3
東畑瀬遺跡4 |
所在地 佐賀市富士町大字畑瀬・関屋遺跡の時代と種類 縄文時代～中世の集落跡
事業の原因 嘉瀬川ダム建設事業
調査面積 35,600 m2
調査主体 佐賀県教育委員会
調査期間 平成19年8月8日～平成22年9月17日 |
| 嘉瀬川ダム建設に伴う 埋蔵文化財発掘調査報告書9 |
本書は、嘉瀬川ダム建設事業に伴い、平成19・21・22 年度に実施した佐賀市富士町所在の垣ノ内遺跡・西畑瀬遺跡8・9区・東畑瀬遺跡6T 区の発掘調査報告書である。垣ノ内遺跡は、縄文時代早期～前期の遺物包含層から、押型文土器、塞ノ神式土器等が出土している。また、弥生時代中期後半～古墳時代前期初頭の遺物包含層と土器が埋納された遺構が確認され、脊振山間地における当該期の地域間交流の様相を解明する上で重要である。西畑瀬遺跡は、縄文時代後期初頭・中葉～後葉の集石遺構・配石遺構・土坑等が出土している。その他には、縄文土器・石器、円盤形土製品・円盤形石製品が出土している。
東畑瀬遺跡（6T区）は、無遺物層を挟んで、上層から縄文時代晩期中葉の遺構・遺物、下層から後期初頭の遺物が出土しており、上層からは、土坑・焼土遺構・集石遺構等が出土している。また、中世の自然流路が確認されるとともに土器や中国磁器等も確認されている。 |
| 番号 |
表紙 |
報告書名 |
調査概要 |
| 副題 |
| 198 |
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佐賀県内遺跡 確認調査報告書29 |
所在地 佐賀県一円遺跡
時代と種類 事業の原因 国・県所管の公共事業
調査面積 1780.05ha
調査主体 佐賀県教育委員会
調査期間 平成21年4月1日～平成23年3月31日 |
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| 本書は、平成21・22年度に実施した農林業基盤整備事業（三神地区・佐城地区・杵西地区・藤津地区）、西九州自動車道建設事業、有明海沿岸道路整備事業、九州新幹線西九州ルート建設事業、那珂川総合開発事業（五ヶ山ダム）に係る文化財確認調査の報告書である。調査された遺跡・地区は、西山田天神遺跡、寺井津地区、三重津海軍所跡（佐賀市）、打越遺跡（伊万里市）、大山祇神社旧境内（吉野ヶ里町）、坂田三本松遺跡隣接地（白石町）である。寺井津地区西側では、中世後期から近世の遺構・遺物を確認し、西寺井遺跡として周知化した。三重津海軍所跡では、幕末佐賀藩の海軍所か、それに先行する御船屋に関わる遺構・遺物を確認した。打越遺跡では、近世の絵図に描かれた集落の一部と考えられる遺構を検出し、隣接地では縄文時代の黒曜石製石器類を多く含む包含層が確認され、遺跡の範囲を拡大、周知化した。大山祇神社旧境内では、旧境内の石垣中に近世期のものが含まれている可能性が高いことを確認した。 | |