一般廃棄物の現況
ごみ処理
ごみ処理排出量の推移
平成23年度に県内の家庭及び事業所等から排出されたごみ総排出量は272,000t(=収集量+直接搬入量+集団回収量)で、県民1人1日当たりのごみ排出量は869gとなっています。
ごみ総排出量、1人1日当たりのごみ排出量は、平成18年度に災害廃棄物(台風18号)等の影響もあって一時的に増加したものの、平成19年度以降は緩やかに減少する傾向にありますが、近年はほぼ横ばいの状況です。
1人1日当たりのごみ排出量については、全国的(平成23年度:976g)にも減少する傾向にありますが、本県は依然として低い水準(平成23年度では全国第4位)を維持しています。
図:ごみの排出量と1人1日あたりのごみ排出量
リサイクル率の推移
平成23年度の総資源化量は、県全体で48,000t(リサイクル率:17.7%)となっています。
総資源化量の推移をみると、平成18年度の52,000tをピークに、その後は減少しましたが、平成22年度以降やや増加しています。また、リサイクル率では平成21年度(17.0%)と減少しましたが、平成22年度(17.9%)以降増加しています。
図:総資源化量とリサイクル率の推移
(注) |
集団回収量: |
市町による用具の貸出、補助金の交付等で市町登録された住民団体によって回収された量 |
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直接資源化量: |
市町の資源化施設(粗大ごみ処理施設、堆肥化施設など)を経ずに、再生業者等で資源化した量 |
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直接資源化量: |
市町の計画処理区域内における処理対象ごみ量(収集量+直接搬入量)と集団回収量の合計に対する総資源化量の割合 |
最終処分の推移
図:最終処分量と最終処分率の推移
(注意)一般廃棄物: 産業廃棄物以外の廃棄物。一般廃棄物はさらに「ごみ」と「し尿」に分類される。また、「ごみ」は商店、オフィス、レストラン等の事業活動によって生じた「事業系ごみ」と一般家庭の日常生活に伴って生じた「家庭ごみ」に分類される。
し尿処理
水洗化等の推移
平成23年度の県内の水洗化人口は612,000人、水洗化率(総人口に対する水洗化人口の割合)は71.6%となっています。
水洗化人口の内訳をみると、公共下水道人口が375,000人(水洗化人口の61.2%)、浄化槽人口が237,000人(同38.7%)、コミュニティ・プラント(市町村が設置したし尿処理施設で、し尿と生活雑排水を合わせて処理する施設)人口が1,000人(同0.1%)となっています。
水洗化率については、年々増加する傾向にありますが、全国(平成23年度実績:92.6%)と比較すると、依然として低い水準にあります。
図:水洗化人口等の推移
し尿の処理・処分状況
平成23年度のし尿及び浄化槽汚泥の排出量は438,000klとなっています。このうち市町等によって収集されたし尿及び浄化槽汚泥の合計(計画収集量)は437,000kl(排出量の99.8%)で、自家処理は1,000kl(同0.2%)となっています。
し尿処理フローでみると、排出量438,000klの大部分(436,000kl:99.6%)が、し尿処理施設で処理されており、この他ごみ堆肥化施設(2,000kl:同0.4%)や農地還元(2kl:同0.0%)などで処理されています。
なお、海洋投入処分は平成19年2月以降全廃されています。
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H18年度 |
H19年度 |
H20年度 |
H21年度 |
H22年度 |
H23年度 |
し尿処理施設 |
482,741 |
483,312 |
471,614 |
456,848 |
448,052 |
435,809 |
海洋投入処分 |
16,084 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
自家処理量 |
1,959 |
1,731 |
1,530 |
1,500 |
1,044 |
982 |
ごみ堆肥化施設 |
407 |
358 |
824 |
1,061 |
1,201 |
1,572 |
農地還元等 |
0 |
0 |
81 |
2 |
2 |
2 |
計 |
501,191 |
485,401 |
474,049 |
459,411 |
450,299 |
438,365 |
表: し尿等の処理・処分量の推移
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